ポケット屋敷の探し物102 黒い文字

と美和子ほ涙ぐみながら言った。
司が早速お湯を注ごうとした時ポットの紙を見てその手を止めた。
「うん?つかちゃんどうしたの?お湯入れないの?」
司の動作が突然止まったのを美和子は不思議そうに尋ねた。
司はお湯が入ったケトルを置き、震えながら
「あなた達は気づいてないの?」
「うん、何?」
ローラが怪訝な顔をした。
「だってこの字、あの時の招待状と同じ黒インクが使われているよ!本の字もそうだったようにこの屋敷にインクも含め黒いものは存在しない筈よ!」
「ちょ、それって!!」
1番取り乱したのは紫穂だ。
「あん時も招待状が久美のもんじゃないかもっていってたね!?あなた!招待状の字が黒いことに気づいてて黙ってたの!?」
と司に詰め寄った。
「ごめんなさい、イタズラにパニック起こしたくなくて。」
「パニックも何も、大事なことでしょ!あんたは文字に敏感だから!」
逸美も乗り出して司を責めた。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a