月若丸

ども、月若丸です!ファンが高じて始めましたけど僕も投稿します。ここでは頭の中駆け巡るお…

月若丸

ども、月若丸です!ファンが高じて始めましたけど僕も投稿します。ここでは頭の中駆け巡るおかしなことも真面目なことも素直に書き綴ります。気まぐれお許しくださいねσ(^_^;)

マガジン

  • ポケット屋敷の探し物

    通称ポケット屋敷に住むお嬢様と同じ年の7人の幼馴染は十数年ぶりに再会し、あの時みたいに探し物ゲームをする。その探し物はなんと、いつの日か屋敷に棲みついた怪しい影!しかもゲーム中に屋敷の人間が1人、また1人と次々に消えていく。それは怪しい影のせいかそれとも?ハラハラドキドキホラー系ミステリー!

  • 何得!?ショッキング

    得になるか毒になるかわからないけど最先端商品情報をいち早くお届け!! 尚、あくまでごっこ遊びですので実際には販売しておりません。 ご了承の上お楽しみください。

  • 想像トラベル

    観光気分で、架空の遊園地やテーマパークを楽しみます。

  • フルトからの手紙

    ある場所に住む謎の少年から届く手紙です。 (フィクション)

  • 悪戯神様と天の子の冒険聖書

    天の神の血をひく、そらと言う大人の手前の女性が突然囚われた母神を救いに神々の都、天空界へ行き待ち受ける数々の問題を読者であるあなたと共にクリアしていく冒険パズル。

最近の記事

ポケット屋敷の探し物38 中庭の思い出

でも、なんかここじゃない。 和恵はそう確信していた。 音の原因はこれだと思う。 でもあそこは囲いがあった。 奈々はビリヤードの球を撞いてみながら音の原因について考えていた。 「てかあなた、ビリヤードのやり方分かるの?」 とローラに突っ込まれたけど。 みんな遊んでても落ち着かないからなのかコイン5枚なんて少ないからなのか直ぐに秀一の元に集合した。 階段を上がり、1階廊下の客間の向かいの透明な硝子の引き戸を開け一同は中庭に出た。 「わーい懐かしいね!よくここで歌いながら踊ったのな

    • ポケット屋敷の探し物37 趣味の部屋

      「はい、お坊っちゃまの許可がお有りですので逆に全く遊ばない方が無礼になります。ただし、まだまだご紹介する所がございますのであまり遅くならないようにお願いいたします。」 「やったー!何して遊ぼ?」 美和子はまだ勝ったわけでもないのに嬉しそう。 「これらはカジノがお好きな旦那様が買い揃えた財産の一つでございます。本当のカジノやゲームセンターのように本格的で夢中になってしまいますよ。あ、お時間だけはくれぐれもご注意ください。」 と秀一は念を押した。 そうして自由に好きなゲームで遊ん

      • 魔法使いの杖

        A:みっなさーん、今日もやって参りました。何の得があるのか、特に意味がないのかとにかく楽しい楽しい「何得!?ショッキング」のお時間です。私お馴染み司会のA〜よーんです。そして、こちらもまたみんな大好き…。 B:おいおいそーとは限らねーだろ!恥ずかしーからやめやめ!俺が助手のBっビー玉だ。 A:もう、密かに人気上昇中の癖に照れ屋なんだから。 B:密かにってお前が知ってる限り全然密かにって感じしねーけどな!んで、今回は何の紹介だ? A:はい、今回も中々のお宝を紹介するよ! B:あ

        • もるもりもるけーの6

          火山の1番恐ろしくて1番の特徴は噴火すること…。 噴火ってあの? さ、まずはしおりを見よう。 ふむふむ、 「火山の色々全部盛り!もるもりもるけーのへようこそ!火山のいいとこすんごいとこ盛り沢山だよ。」 と言う紹介文の後システム料が書いてある。 えっと、入園料が中学生以上、65歳未満が1500円、小学生が800円、未就学生が500円、65歳以上が1000円。 アトラクション利用し放題のフリーパスは一律3300円だから沢山遊ぶ人はそちらがお得。(一部対象外あり) 更に10名様以上

        ポケット屋敷の探し物38 中庭の思い出

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        • ポケット屋敷の探し物
          39本
        • 何得!?ショッキング
          17本
        • 想像トラベル
          165本
        • フルトからの手紙
          61本
        • 悪戯神様と天の子の冒険聖書
          163本
        • Black Imagination
          25本
          ¥200

        記事

          ポケット屋敷の探し物36 古いビリヤード台

          秀一はビリヤード台に近づいて、 「ああ、これは旦那様専用のビリヤード台で随分昔のもので球も象牙を使用しております。」 と説明した。 納得いかないのか和恵が 「へえ、なんかズルい気がする。他のは透明色なのに。しかも茶色帯の球だけ台の上にないんだ。」 とここだけ的球の色も位置も他と違うことを指摘した。 「バラけているのはおそらくプレイ中にご用事で出られたのでしょう。折角帰られたと言うのに呼びつけられてお気が休まる暇もございません。」 秀一は哀れむ顔で台を見ながら言った。 奈々は首

          ポケット屋敷の探し物36 古いビリヤード台

          ポケット屋敷の探し物35 黒い球

          美味しい料理に舌鼓を打った後約束通り、さっきまで闘真がいた部屋に連れて行ってもらえる。 「おっとそうだ!ゲームで遊ぶのなら少しコインを分けてやるよ。」 と、闘真が7人にコインを5枚ずつ配った。 キッチンの反対側、階段と同じ方向の壁にゴージャスな扉があり、入るととても派手な装飾が施されたゲーム部屋が広がっていた。 「わー!スロットにパチンコにルーレットにダーツ、凄いすごーい!」 大喜びの美和子と和恵、何かを気にしている様子の奈々はどんどん奥へ進んでいく。 「こらあんた達!あんま

          ポケット屋敷の探し物35 黒い球

          ポケット屋敷の探し物34 乾杯

          みんなが席に着いて暫くしたら音がした方の部屋から 「悪い、待たせたな。」 と闘真が出てきた。 「よっ!未来の主!若旦那様!」 重蔵はアイドルのファンみたいにテンション上げている。 文花も神様にお祈りするように手を合わせている。 「素敵よお兄様!」 久美までも目を輝かせて恋する乙女みたい。 あれ?久美ってブラコンだったっけ? 「凄いね、何かの宗教みたい。」 と考え込む奈々の隣で司が呟いた。 闘真は、跪いてグラスを掲げる重蔵からヒョイっとグラスを取って部屋の中央でみんなを見回し、

          ポケット屋敷の探し物34 乾杯

          ポケット屋敷の探し物33 ご馳走のわけ

          「どうだ?今日は特に気合い入れたんだ。何でももうすぐあの闘真お坊っちゃまが正式な後継ぎとなられる上、二十歳のお誕生日、そして幼馴染の皆まで集まっているんだからな!だからこそお坊っちゃまの大好物であり元中華料理屋であるこの俺の十八番でもある高級中国料理にしたんだ。皆存分に堪能してくれよな!」 と料理を作り終えた重蔵がこっちに来て得意げに拳で胸を軽く叩いた。 「あの、さっきあの部屋の奥で…。」 奈々が鳴り響いたぶつかり音が気になって近くを通りかかった秀一に尋ねたら秀一は笑っている

          ポケット屋敷の探し物33 ご馳走のわけ

          ポケット屋敷の探し物32 響いてきたぶつかり音

          案内された部屋の中央には大きめの立派なテーブルと7つの椅子がある。 「どーでも良いけど自分のことばっか。」 と重蔵に対して不満を漏らす紫穂に逸美がすかさず注意しようと顔をしかめた時、 「うわー!!ご馳走だ、やったやった!!」 大喜びしてはしゃいでいるのは美和子。 紫穂の声を掻き消すためか、逸美が怒らないように気を紛らすためか、ただ食べ物に興奮しているだけか何にせよこれ以上空気悪くすることがなくなり奈々はホッと腕を撫で下ろし、食堂の部屋中に流れるジャズに居心地の良さを覚えた。

          ポケット屋敷の探し物32 響いてきたぶつかり音

          7-3 マグマの河

          花の精を見守る美しい君へ こんにちは! 今頃君の住む世界はピンク色の花びらがはらはらと風に飛ばされて地面もピンク色になっていると聞いたよ。 そして、人間はその様子を取り憑かれたように見守っていて涙まで流す人もいるとか。 うーん、何故植物が季節に合わせて花や葉っぱを落とす所に人は惹きつけられるんだろう? 僕にはよくわからないけど、もしかして人間界に生息する植物に精霊でも住んでいるのかな? そしてそれは純粋な心を持つ人にしか見えないとか? で、君は今泣いているの? 大丈夫だよ、

          7-3 マグマの河

          もるもりもるけーの5

          山﨑さんは姿勢を正して、 「はい!1に、山には急な斜面や滑り易い所が多数ございますので絶対に慌てて走ったりふざけて人を押したり物を投げたりしないでください。転落事故や怪我に繋がる恐れがあります。2に、山は自然の塊と言っても過言ではありません。美しい自然を保つためにもゴミは所定のゴミ箱以外の場所、つまりポイ捨ては厳禁とさせて頂きます。また、木々や草花は燃え易いため火気を孕んだものは使用禁止です。発見次第没収し、返却は致しかねます。もしも山火事にでもなったりしましたら火を起こした

          もるもりもるけーの5

          ポケット屋敷の探し物31 重蔵のお詫び

          中央奥の階段へ一同は向かった。 やはり和恵はしきりに中庭を見ていた。 階段を下りて直ぐ、広々としたパーティでも出来そうな大規模な食堂に着いた。 右の部屋はキッチンで、カウンター越しに料理を作っている様子が見える。 あ、さっき紫穂を怒鳴った重蔵だ。 紫穂の顔が強張るのを気づかずかお構い無しなのか、上機嫌でカウンターから顔を出し、 「おう、よく来たな。さっきはつい興奮しちまってわりい。俺はな、店やってた時にお坊っちゃま一家と知り合ったんだ。やむなく店じまいせにゃならなくなった時に

          ポケット屋敷の探し物31 重蔵のお詫び

          ポケット屋敷の探し物30 お昼の時間

          「みんな見て!凄い洗濯機がいっぱいあるわ!いいな、一つ欲しいな。」 司が秀一の様子を見てか部屋の話題に戻した。 秀一は申し訳なさそうにペコペコ会釈をして、 「申し訳ございません。私めもあなた方お嬢様の大切なご友人が危険な目に遭わぬよう努めて参ります。さて、こちらがランドリー室でございます。ここでは用途に合わせて複数の洗濯機を使用し、大切な衣装を傷つけたり汚したりすることなく完璧に美しい状態に洗い上げます。さてと、そろそろお昼ですので食堂へご案内致します。」 「あ、そう言えばお

          ポケット屋敷の探し物30 お昼の時間

          ポケット屋敷の探し物29 恐ろしい現実

          「だから、怪現象なんか益々信じられないから!どーせ、あんたらは恐怖に煽られて幻覚でも見たんでしょ!?」 と逸美はすかさず反論した。 和恵は後悔したように俯いた。 「あんさ、あーたが信じるか否かどーでも良くない?」 美和子が口を挟んだ。 「そうよ、何が何でもその影の人を捕まえないと出られないのでしょ?」 司が現実問題を突きつけたから誰もが固唾を呑んだ。 「あ、なーんだ!みんな影の人が怖いのかそーかそーか!」 美和子は分かったと言った様子で両手を叩いた。 「え、美和子は怖くないの

          ポケット屋敷の探し物29 恐ろしい現実

          ポケット屋敷の探し物28 残り香

          「今度は何よ?」 逸美はいい加減にしてと少し迷惑そうな顔で和恵を見た。 怯えた表情の和恵は左奥指差し、 「さささっき、黒い、長い物が…左の壁に、吸い込まれ…。」 言いかけた和恵の前に逸美が掌を出して静止させ、 「はいはい、わーったよ。どーせ影がいたって言いたいんでしょ?紫穂じゃないけど私だって信じてないからね。大体左は和恵じゃなくても分かるように壁でしょ?人が消えるわけないじゃない。(にしても洗いたてのリネン?いや中々良い生地の匂いがしたけど誰かさんみたいに騒がないようにしよ

          ポケット屋敷の探し物28 残り香

          ポケット屋敷の探し物27 使用人部屋

          「あ、そうか。なーんだはっちゃんだった。何か忘れてたみたいですみません。」 と、ローラは軽く自分の頭を小突いて惚けた表情で秀一に謝った。 「とんでもございません!お役に立てて何よりです!」 と秀一は益々深く頭を下げた。 「因みにこの体育館は鍵をかけられません。皆が気軽に入って運動したり、映画を観たりするお部屋なのです。では次参りましょう。」 向かいに位置する扉は鍵がかかっていたので秀一はノックした。 「どうぞ。」 扉の向こうから声と鍵が開く音がして、秀一はガラッと開けた。 「

          ポケット屋敷の探し物27 使用人部屋