見出し画像

わたしのライフデザイン ~人生における美術史の立ち位置~

こんばんは、夜の美術史。と申します。

noteを開設したものの、全く執筆できていません…。こういう継続できないところ直さないといけないな。

さてさて、今日は美術史について書くのではなく、
わたしの人生の迷走っぷりを世間の皆様に公表しようと思います。

どうしてそんなことをしようと思ったのか。
それは、文章化することで頭や気持ちを整理するためです。
最近わたしはキャリアについて悩みすぎて、悶々とすることに疲れてきました…。そろそろ目指す道を決めて目標に向かって努力したいなと思っています。
頭を整理して、もやもやを晴らすために自分の考えを書いていきます!

ということで
・同じようにキャリア、人生に悩む人や
・昔同じように悩んでいた人
・ひまつぶししたい人
は読んでみてください。
そして共感やアドバイスがあれば、コメントお待ちしてます…!

現状の悩みについて書く前に、まずはこれまでの人生を振り返ってみます。

人生の棚卸し① ~学生時代(初めての挫折)~

わたしは美術史が好きな会社員(26)です。

昔から歴史や文学が好きな子どもでした。
将来は学芸員になることを夢みて、大学は文学部に進学しました。

実は今となっては美術史大好きマンなのですが、
学生時代はそうではなく、大学では歴史学研究室に所属していました。
当時のわたしのキャリアビジョンは、大学院で研究を続け、論文を書きまくり、歴史博物館に就職するというものでした。

しかし…人生とは思うようにはいかないですよね笑
実際に歴史学研究室で研究をしてみて、わたしはだんだんと歴史学研究の方法論に疑問を抱き始めました。

「公文書を解読してばかりいるけど、この中にわたしが知りたいことって本当にあるのだろうか」
「歴史学では文献調査に重きを置かれすぎているのではないか」
「研究の一次資料として、文献以外も幅広く検証する必要があるのではないか」
さらには、「わたしは歴史を学ぶのが好きなだけであって、研究者として歴史を作り出す側にいたいわけではないのではないか」と思うようになりました。

こんな風に思ってしまったらもう大変です。
昔からの夢であったはずの仕事の、少し近くに行ってみただけで、「あれ…なんか思ってたんとちがう」となってしまったわけです。
さらに追い打ちをかけるかのように、教授とも研究の進め方の方向性で意見が全く合わず、わたしは精神的に病み始め、だんだんと研究室に行くことが辛くなりました。
自分のやりたい研究は、教授から「そんなものは歴史学ではない」と一蹴されるのに、同期の研究は褒められている…。わたしが落ちこぼれだからダメなのかなとも思っていました。

そんな折、わたしはオーラルヒストリーという手法と出会い、「これがわたしの知りたかった『歴史』だ!」と思いました。

オーラルヒストリーとは、インタビュー調査を通じて歴史を記録するという歴史学研究の手法の一つで、文献調査ではわからない歴史を補うことができると考えられています。

そしてわたしは、同じ文学部にあったオーラルヒストリーを学べる研究室に行きたいと考え始めました。

ただ、研究室を変えることで、ひとつ大きな問題がありました。
それは昔からの夢であった学芸員になれない可能性が高いということです。

学芸員というのは、基本的に史学系や美術系、考古学の研究者であり、もしわたしが他の研究室で研究を続けたとしても、美術館や博物館に就職することは難しいのです。

とても悩みました。
そして悩んだ結果、最終的には歴史学の研究室を辞めて、他の研究室で学士をとりました。
つまり当時のわたしは、将来の夢よりも今やりたい研究を優先し、学芸員になることを諦め、そのとき興味があったオーラルヒストリーを学んだのです。

ただ、わたしは研究室を変えたことを全く後悔していません。
新しい研究室の先生方はわたしの研究の方向性に理解を示してくださり、納得いく卒業論文を書けたと思っています。
自分の研究テーマを「おもしろい」と言ってくださる人がいるだけで、とても救われました。

しかし、学芸員になれなかったこと、途中で夢を諦めてしまったことは、わたしの中で「しこり」となって残りました。

そんなこんなで研究室を変え、わたしの人生からは急に目標がなくなりました笑
それまで大学受験を頑張ったのも、研究を頑張ったのも、すべて学芸員になるためでした。
目標をなくしたわたしは、のんびり生きることを始めました。
そしてわたしは美術史に出会いました。(ようやく美術史が出てきましたよ)

人生の棚卸し② ~美術史との出会い~

もともとわたしにとって美術史や絵画は、受験生時代に世界史で丸覚えしたものでした。

最後の晩餐を描いたのはレオナルド・ダ・ヴィンチで
最後の審判を描いたのはミケランジェロ。

これをセンター試験で間違わず、さらに文学部の二次試験で回答できるようにするために、短期記憶に詰め込みました。(ダメな学習法ですね笑)

そんなわたしが、大学でひょんなことから西洋美術史の授業をとり、美術史の魅力に気づきました。
その講義を通じて、絵画にはその時代の歴史や文化、思想などが色濃く反映されていることを知り、もともと歴史好きなだけあって、どハマりしてしまったのです…。

まさに聖母マリアのもとに大天使ガブリエルが降臨するかの如く、わたしの目の前に美術史が降り立ったのです。(たとえとして正しいのかな)

そこからは時間の許す限り美術史の授業を受講し、
自分で美術検定を受け、美術館に通い…とても楽しく美術史を学びました。

ただ、人間は欲深いですよね…だんだんとそれだけでは物足りなくなっていきました(笑)
わたしは、時々思うのです。
「もっと早く美術史の面白さに気づいていたら、美術館の学芸員を目指していたのかな?」
「美術史を専門として研究していたら、どんな人生だったのかな?」
「もっと体系的に美術史を学びたい」
「今から大学に行き直して、美術史を体系的に学ぶ人生を生きてみたくないか?」

ここからわたしの人生の迷走期に突入します。

やりたいことを仕事にする人生

学生時代に、遅ればせながら美術史にハマったわたしですが、自分で学ぶだけでは満足できなくなり始めました。時を同じくして、入社した企業でもやりたい仕事には携わることができなくなり、
「このままでは今の会社で、『お金のため』と割り切って働くだけの人生になってしまうのではないか」
そんな風に考えるようになりました。

特に、周りの友人がイキイキと仕事の話をしているときなどは、自分の人生に自信を持てなくなってしまうのです。
「わたしの人生はこれでいいのか?」と自分に問いかけてしまうのです。
そしてその答えは「よくない」のです。

そして「大学に通いなおして、美術史で論文を書き、学芸員になりたい」そう思い始めました。

しかしもうわたしは夢見る少女ではないので、学芸員を再び目指す人生には
多くの困難が伴うことや、やりたい仕事で生計を立てる大変さを想像できます。
また仮に学芸員になれたとしても、学芸員はやりがい搾取な側面が多い仕事です。
研究者というのは名ばかりで雑用も多く薄給です。それに、そもそもわたしに研究を職業にできるほど賢い脳みそが備わっているかもわかりません←おい(笑)

なのでわたしは自分に言い聞かせてしまうのです。
「美術史が好きなだけなら大学に行きなおして学芸員にならなくても、
趣味で美術館に行ったり、
自分で勉強して美術検定1級を取得したり、
自分で本を読んで、本の感想を書いたり、
noteを執筆したり、Twitterで好きな絵画について呟いたり…
それで十分じゃないのか?」

それでも十分楽しい。
仕事はお金のためと割り切って、
余暇で美術史を堪能する。
多くの人がそうやって美術を楽しんでる。

でも一方で美術史に関わらず、好きなことを仕事にしようとする人もいるわけですよ。

では好きなことを趣味にしておく人と、
好きなことを仕事にしようとする人。
彼らの違いはなんなんでしょうね…。

情熱?勇気?性格?覚悟?

わたしには美術史への情熱が足りないのか?
勇気がないのか?メンタルが弱いのか?覚悟がないのか?

悩めば悩むほど、覚悟が足りないのだと思われている気がして(誰から?って感じですが)、これからどんな人生を目指せばいいのかわからなくなります。

別に大学に行き直さなくても、美術史を楽しむことはできます。
・美術史について好きなように執筆する
・美術館に行き、美術史を楽しむ
・美術検定1級取得を目指し、体系的に美術史を勉強する
・他の趣味(デザイン、刺繍等)に美術史の知識を活かす

どれもとっても楽しいです。
ただこれだけだと胸のしこりが消えないのです。

正直、社会人になるまでは目の前にレールがあって
そこを走り続ければよかったんですよね。
頑張って成績を上げて「いい高校」や「いい大学」に行く。
そして「いい企業」に入る。

でもその先に別にしあわせなんてなかったわけですよ。

企業に入って働き始めると、
ほんと放牧されたような気分で
自分の人生を初めて自分で作り出さないといけなくなったような気がします。(遅いかもしれませんが笑)

学生時代は夢見がちな夢を語っていてもよかった。
でも大人になると現実を見るようになる。
多くの大人は夢を心にしまったり、
夢を現実に寄せていって折り合いをつけたりして生きている。

自分で人生を「選択」できる今、どの選択肢を選ぶのがいいのか。
今のわたしはどうしても、失敗しない人生、成功する人生を探してしまうけど、そのやり方は間違っているんだろうなとも思います。

もう一度大学に行きなおし美術史を学ぶのか。趣味として美術史を極めるのか。
答えはしばらく出そうにないので、しばらく自分と向き合う日々が続きそうです(笑)


これが最近のわたしの迷走です。
長々書いてしまったけど…気持ちに変化があったらまたnoteでご報告しますね:)
読んでくれた人ありがとうございました。

夜の美術史。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?