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三年目

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2021年の詩まとめ
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2021年12月の記事一覧

すこし足りない、

すこし足りない、

電子レンジで温めなかった惣菜のからあげ
気の抜けた三ツ矢サイダー
削ってすぐに折れた2Bの鉛筆
あと一歩のところで点滅する信号
TLが更新されない平日昼間のTwitter
ピントが合っていなかった夕日の写真
冷たくなっていく理科室の机
夕日がなめらかに滲む黒板
日誌に記される誰かの今日
グランドからきこえる野球部の掛け声
リズムよく響く卓球のラリー
職員室から溢れる珈琲の香り
下駄箱にきれいに揃え

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ゆるやかに

ゆるやかに

からっぽになったときほど涙が溢れるのはどうして
視界がゆるやかに滲んで世界を曖昧にする
からっぽのわたしたちに丁度いい世界
風で乱れた前髪の隙間から見る夕陽の美しさはいつまでもわたしだけのもの
君の感情を知らない昨日までがとても心地よかったんです
知ってしまったら戻れないから
嫌いなものも好きなものも、知ってるだけでいいの
理解しなくていいのに、理解することが君のためとか言ってくるあなた
嫌いだよ

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未満

未満

お母さんみたいなお母さんになりたい、と小学生のときに言っていた友達。その子は絵がすごく上手で自由帳に漫画を描いていて人気者だった。将来は漫画家になるの、と言っていたのに急にお母さんになりたいなんて言いだすから、それは将来の夢なの?と当時も納得できずにいた。先生や友達は、えらいねとかすごいねとか言っていたけれど。なにがえらいのか分からない、少子化の日本で子孫を残すから?女として普通の正しい道を選んだ

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