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【理学療法士と知る】リブフレアとくびれ(と呼吸)のカンケイ

【動作・歩行・呼吸の専門家】である理学療法士として、身体の歪みや不良姿勢が及ぼす身体への影響や、生活におけるの悩みとの繋がりについて解説し、その改善方法・予防方法もお伝えしています。

わたし自身が女性ということもあり、女性にとって特に重要な【骨盤底筋群】や【骨盤】、その周囲の筋肉などについて、歩行や胸郭、また呼吸や生理との関係も投稿していますのでそちらも読んでいただけると嬉しいです。

先日は、肩こりが呼吸の浅さを招き、呼吸の浅さが肩こりを招く、というお話を投稿しました。

今日はさらに、【呼吸の浅さ】がポッコリお腹や寸胴に繋がってしまう、という、特に女性においては悲しい現象について投稿します。

先日の投稿でも書きましたが、腹式呼吸のメインで働く筋肉は【横隔膜(上の図肋骨下の黒線)】です。猫背やストレートネックなどの不良姿勢で呼吸が浅くなると、この横隔膜の動きが悪くなったり、緊張しやすくなります。

そうなると、腹式呼吸が行いにくくなるために胸式呼吸が優位になります。
胸式呼吸優位とは、肋骨の動きを大きくして酸素を取り込むようになる、ということです。

それによって肋骨が上や前に引っ張られ、徐々に肋骨の開きが大きくなります。肋骨の開きが、基準(下部肋骨間の角度が90度)を越えた状態を【リブフレア】と言います。

リブフレアになると、肋骨が前と外に開くために、横から見ると身体が厚く見えたり、ぽっこりとお腹が出ているように見えたり、さらにはくびれも出にくくなってしまうのです。。。

また、胸式呼吸優位、つまり肋骨を頑張って動かそうとすることから、肩回り・首周りの呼吸筋が頑張り続けます。それが肩こり・首こりに繋がり、さらに呼吸が浅くなってしまうのです。

肩こりや首こりだけでもつらいのに、ボディラインが自分の理想と離れてしまうと、より元気も出にくくなってしまったり、好きな服も楽しめないようになってしまいがちですね。

リブフレアを予防・改善し、ボディラインをキレイにするためには、腹式呼吸を定着させることと、体幹のトレーニングが有効です。

注意点として、リブフレア気味、リブフレアの方は深呼吸をしようとすると肋骨の前側やお腹の前側が動きやすく、しっかり空気を入れるべきお腹の横や後ろが動きにくい可能性があります。

立ち姿勢や座り姿勢で、ウエストに手を当て何度か腹式呼吸をしてみてください。

もし、お腹の前側ばかりが動き、横や背中に空気が入りにくいようでしたら、まずはヨガのチャイルドポーズのような姿勢で背中やお腹の横を使う深い呼吸を身体に覚えさせましょう。

私たちは1日に20000~30000回も呼吸をしています。この呼吸1回1回が深く、また、横隔膜を含む体幹の筋肉をしっかり使える呼吸であれば、自ずとボディラインも締まり、また肩こりや首こりも改善していきます。

1日5分からでも、深い腹式呼吸を取り入れてみましょう。

 * * *

呼吸や姿勢を「しっかり改善しよう」と思われた場合は、やはり客観的な指導があることが一番効率的かと思います。

動作・歩行・姿勢・呼吸の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体をチェックしてみることはいかがでしょうか。

現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズもお伝えできます。
お気軽にご相談ください。

また、もっと知りたいことやわからないことがある場合も、是非コメントや連絡いただけると嬉しいです。

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