見出し画像

【理学療法士と学ぶ】疲労のメカニズム

【動作・歩行・呼吸の専門家】である理学療法士として、身体の歪みや不良姿勢が及ぼす身体への影響や、生活における悩みとの繋がりについての解説と、その改善方法・予防方法として、【運動や生活に取り入れてほしいこと】もあわせてお伝えしています。

わたし自身が女性ということもあり、特に女性の身体と心についての投稿をどんどん書いていますので、是非読んでいただけたり、「○○について知りたい!」などのリクエストもいただけると嬉しいです。

先日より、女性の身体にとっては【変化】もストレスになること、さらに女性は毎月【変化】が起こるので、よりこの【変化】による影響へのケアが必要だということをお伝えしています。

直近では、ケアの中でも休養が大切なこと、そして単純に休むだけではなく、疲れによってはあえて【身体を動かすことで休養を取る方法】を投稿しています。

今日は改めて、【疲労・疲れ】とは何なのか、最新の調べを一緒に学んでいきたいと思います。

そもそも疲労には2つの種類があることを、過去投稿でお伝えしました。

実は、疲労には種類があり、大きく2つに分かれています。
1つは【末梢性疲労】といい、肉体の疲れを指します。もう1つは【中枢性疲労】といい、精神や神経の疲れを指します。具体的に説明していきます。
【末梢性疲労】は、【脳以外、つまり筋肉などに関わる肉体的な疲れ】です。激しい運動や肉体労働、立ちっぱなしの仕事などによる筋肉疲労はもちろんのこと、座りっぱなしのデスクワークなどで運動不足による血行不良や、栄養エネルギー不足での疲労も該当します。
【中枢性疲労】は、【脳を主体とする、精神・神経系の疲れ】です。PC
とにらめっこして頭を使うような仕事や、社会的要因、人間関係によるストレス、長時間の運転や勉強などによる疲労が該当します。脳や視神経が緊張に晒され続けたり負荷がかかると、心や頭に疲れが表れるのですね。

【理学療法士と知る】デスクワークの疲れは運動で取れる?!
(https://note.com/yoridokoro_yuki/n/n520899223721)より

末梢性疲労では筋肉が、中枢性疲労では脳が使われることによって、エネルギーである酸素を大量に消費します。これによって活性酸素が発生し、筋肉では筋細胞、脳では脳神経細胞が攻撃を受けます(活性酸素は免疫を活性化してくれるのですが、多すぎると自分の細胞をも傷つけてしまいます)。

激しい運動や身体に負担をかけたときには、末梢性疲労だけではなく、呼吸数や心拍数や体温も上がることにより、コントロールするために脳(自律神経の中枢)も疲労します。

また、デスクワークやPC作業中心の仕事は交感神経を刺激します。本来、近くを見る時は副交感神経優意の安心状態のはずなのですが、現代は近く(PC画面、スマホなど)を見ながら、ブルーライトの刺激を受け、また頭をフル回転して考えを深めるため、脳を緊張させた状態となります。その結果、交感神経を働かせた状態で、副交感神経も過剰に刺激されるため、脳内の自律神経機能が働き続け、疲労が溜まっていくのです。

改めて掘り下げてみると、現代の生活は中枢性疲労がとても溜まりやすいと言えますね。

1日10分からでも、アクティブレストを取り入れて質の良い休養・睡眠を取っていきましょう。

* * *

運動習慣作りや自分の姿勢や身体の歪み、呼吸法などの把握・改善はとっても地道ですが、「しっかり取り組もう、改善しよう」と思われた場合は、やはり客観的な指導があることが一番効率的かと思います。

動作・歩行・姿勢・呼吸の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体をチェックしてみることはいかがでしょうか。

現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズ、おすすめのトレーニングもお伝えできます。お気軽にご相談ください。

また、もっと知りたいことやわからないことがある場合も、是非コメントや連絡いただけると嬉しいです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?