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【理学療法士と知る】デスクワークの疲れは運動で取れる?!

【動作・歩行・呼吸の専門家】である理学療法士として、身体の歪みや不良姿勢が及ぼす身体への影響や、生活における悩みとの繋がりについての解説と、その改善方法・予防方法として、【運動や生活に取り入れてほしいこと】もあわせてお伝えしています。

わたし自身が女性ということもあり、特に女性の身体と心についての投稿をどんどん書いていますので、是非読んでいただけたり、「○○について知りたい!」などのリクエストもいただけると嬉しいです。

先日より、女性の身体にとっては【変化】もストレスになること、さらに女性は毎月【変化】が起こるので、よりこの【変化】による影響へのケアが必要だということをお伝えしています。

その中でも、最近注目しているのが睡眠(休息)です。

今日を、そして明日を頑張るためにも、休息はとっても重要です。

そして休息においては、【自分が何で疲れていて、それに対しどんな休息を取るか】を見極めることが大切なのです。

実は、疲労には種類があり、大きく2つに分かれています。

1つは【末梢性疲労】といい、肉体の疲れを指します。もう1つは【中枢性疲労】といい、精神や神経の疲れを指します。具体的に説明していきます。

【末梢性疲労】は、【脳以外、つまり筋肉などに関わる肉体的な疲れ】です。激しい運動や肉体労働、立ちっぱなしの仕事などによる筋肉疲労はもちろんのこと、座りっぱなしのデスクワークなどで運動不足による血行不良や、栄養エネルギー不足での疲労も該当します。

【中枢性疲労】は、【脳を主体とする、精神・神経系の疲れ】です。PC
とにらめっこして頭を使うような仕事や、社会的要因、人間関係によるストレス、長時間の運転や勉強などによる疲労が該当します。脳や視神経が緊張に晒され続けたり負荷がかかると、心や頭に疲れが表れるのですね。

そして、これら2つの疲労は「身体」と「頭や心」に分かれているように見えて、実は密接に関係しています。身体が疲れている時は心の疲れも感じやすくなり、心が疲れている時は身体の疲れも感じやすくなるのです。

そもそも疲労を感じるメカニズムには【自律神経】が深く関わっています。自律神経は内臓や筋肉などの調整を絶えず行い、生命維持のために身体機能を一定に保つ役割があります。

心身に負担がかかれば、そのかかった負荷に合わせて生体機能のコントロールを行う自律神経も働き続けます。

末梢性疲労でも、中枢性疲労でも、心身にかかる負荷が大きくなるほど、自律神経の中枢にかかる負荷も大きくなり、自律神経の中枢である脳がダメージを受けることで疲労が起こるとされています。どちらの疲労も感じるのは【脳】なのですね。

これらの疲労を癒し軽減するには、休息が必要になります。休息にも、種類があり、大きく2つに分かれます。

1つは【パッシブレスト(受動的休養)】といい、体を動かさず安静にして過ごような安静や睡眠を指します。休息、というとこちらが思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。

このパッシブレストだけでも、疲労は回復します。特に体を動かすのもつらいほど疲れている時や、とにかく何もしたくないと感じる時は、無理せずゆっくり休んで心身の疲れを癒すことが必要です。しかし、デスクワークによる運動不足や脳の疲れで感じる末梢性疲労には、もう1つの休息法の方がより効率的に、より早く疲労を取ってくれるのです。

それが、【アクティブレスト(積極的休養)】です。こちらは疲れている時にあえて体を動かして疲れを取る休息法になります

身体を動かすことで血流を改善し、改善した血流で疲労物質の排出を促します。それによって筋肉疲労を効率よく緩和できますし、また、運動でセロトニンという物質を生み出して自律神経のバランスを整えることができます。

アクティブレストは中枢性疲労に特に効果があるのですが、デスクワークは長時間の座り姿勢や不良姿勢で、身体が歪んでいたり筋肉が張っていたりする場合が多いです。

これによって溜まった疲労物質を流してくれる、不良姿勢の改善に繋がることから、デスクワークには【アクティブレスト=軽い運動】がおススメなのです。

明日の投稿では、このアクティブレストをより掘り下げていこうと思いますので、是非続けて読んで取り入れていただけると嬉しいです。

まず今日はご自身の疲労パターンが何か、是非考えてみてください。

* * *

運動習慣作りや自分の姿勢や身体の歪み、呼吸法などの把握・改善はとっても地道ですが、「しっかり取り組もう、改善しよう」と思われた場合は、やはり客観的な指導があることが一番効率的かと思います。

動作・歩行・姿勢・呼吸の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体をチェックしてみることはいかがでしょうか。

現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズ、おすすめのトレーニングもお伝えできます。お気軽にご相談ください。

また、もっと知りたいことやわからないことがある場合も、是非コメントや連絡いただけると嬉しいです。


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