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【理学療法士と学ぶ】筋肉の緊張って何?

【動作・歩行・呼吸の専門家】である理学療法士として、身体の歪みや不良姿勢が及ぼす身体への影響や、生活におけるの悩みとの繋がりについて解説し、その改善方法・予防方法もお伝えしています。

わたし自身が女性ということもあり、女性にとって特に重要な【骨盤底筋群】や【骨盤】、その周囲の筋肉などについて、歩行や胸郭、また呼吸や生理との関係も投稿していますのでそちらも読んでいただけると嬉しいです。

これまで、姿勢と呼吸のカンケイでいくつか投稿しています。

この中でよく、【横隔膜の緊張】という説明をしています。横隔膜は膜、とついていますが、実際は【筋肉、つまり骨格筋】です。

骨格筋の緊張とは、具体的にどういうことなのでしょうか。

筋肉の中には毛細血管がたくさん走っています。それは、筋肉が活動する時にはたくさんの酸素や栄養を必要とし、同時に二酸化炭素や老廃物、疲労物質を生み出すために、それらを運ぶ必要があるからです。

筋肉が伸びたり縮んだり、そして緩んだりすることで、この血管は圧迫されたり緩んだりして血流が促されます。筋肉がよく動き、緩むこともできると血流が良くなり、酸素や栄養素が細胞に十分に送り届けられ、細胞から老廃物を回収することが出来ます。

ここで皆さん、力こぶを作ってみてください。いつもより二の腕がかたくなりますよね?

そう、筋肉は力が入るとかたくなるのです。

次に、仕事中を思い出してください。

力こぶをつくったときのように、二の腕とか、肩とか、肘とか、細かな身体の部分のどこに力が入っていて、どこが緩んでいるか、意識していますか?

ボディワークを生業にしている人は多少意識することがあるかもしれませんが、ほとんどの方は意識されないのではないかと思います。

それでも、わたしたちは座っていられるし、立っていられるし、歩けますよね。これは意識に上らなくとも、身体が自動で筋肉を調整してくれているからなのです。

しかし、背骨のS字カーブのところで話したように

姿勢の悪さ、骨格の崩れは身体の部位にかかる負担を変えます。そうなると、自ずと力の入る筋肉が出てきます。

この、無意識な筋肉への力が緊張です。

筋肉の緊張状態が続くと血流が阻害され、筋肉の細胞自体も酸欠・栄養不足になり働きが悪くなります。そして、回収されるはずだった疲労物質や、痛み物質などが留まることで凝りを感じるようになるのです。

筋肉の緊張について、理解は深まりましたでしょうか。

このような呼吸や姿勢の改善はとっても地道ですが「しっかり改善しよう」と思われた場合は、やはり客観的な指導があることが一番効率的かと思います。

動作・歩行・姿勢・呼吸の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体をチェックしてみることはいかがでしょうか。

現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズもお伝えできます。
お気軽にご相談ください。

また、もっと知りたいことやわからないことがある場合も、是非コメントや連絡いただけると嬉しいです。

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