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【理学療法士が考える】背骨のS字カーブを整えて立つ方法

【動作・歩行・呼吸の専門家】である理学療法士として、身体の歪みや不良姿勢が及ぼす身体への影響や、生活におけるの悩みとの繋がりについて解説し、その改善方法・予防方法もお伝えしています。

わたし自身が女性ということもあり、女性にとって特に重要な【骨盤底筋群】や【骨盤】、その周囲の筋肉などについて、歩行や胸郭、また呼吸や生理との関係も投稿していますのでそちらも読んでいただけると嬉しいです。

これまで、姿勢が悪くなると呼吸が浅くなってしまう、という内容でいくつか投稿しています。

昨日は、骨盤を立てて座る方法を投稿しました。

本日は、今日、今からでもできる【背骨のS字カーブを整えて立つ】方法を書いていきたいと思います。

今日のポイントは、そのまま【背骨のS字カーブ】です。人間の身体の中で、頭はかなり重たい部位になります。それが最も高いところに位置している、ということは物理的に身体の他の部分へ与える影響が大きいのです。

その、人体の中でもかなり重たい頭部は背骨によって支えられています。背骨がS字カーブを描くことで、この重さを分散し、うまくストレスをリリースしています。

姿勢が悪くなるということは、このS字カーブが崩れるということです。

背骨には神経の束が通っており、S字カーブが崩れるとこの神経が圧迫されます。また、背骨とそれに繋がる骨にかかるストレスが変わり、分散されていた負担が一部に偏ることとなります。

骨自体の変形はかなりの長期間をかけて起こるものですが、骨同士のカンケイ、つまり骨格は比較的短期間で変わっていきます。骨格が変わるということは、骨に付着する筋肉が縮んでかたくなったり、伸ばされて力を出しにくくなります。筋肉には血管が豊富に含まれているので、働きにくくなるとむくみに繋がったり、老廃物が溜まりやすくなります。また、骨格の変形はそこに収まる内臓にも、負担をかけます。

では、どうすればいいのか。

まずは真っ直ぐな姿勢を身体に覚えさせましょう。最も簡単な方法は、壁を背にして立つことです。

踵・お尻・背中・頭を壁につけ、頭と踵が引っ張り合うように少しグッと上に伸びるイメージで立ちます。
※痛みが出る場合は決して無理しないでください

お腹に力が入ればOKです。うまく頭と踵を引っ張り合えない場合は、太ももに力が入っていることが多いです。膝を軽く曲げ伸ばししてみたり、膝をわずかに内外に向けてみて、太ももの力が抜けて伸びやすい位置を探してみましょう。

まずは1日1分からでいいので、この姿勢をキープしてみてください。

慣れればそれを朝昼晩の3セット、そして時間を延ばしたり、セット数を増やしていきます。

普段の積み重ねが今の姿勢をつくっているため、どうしても地道な作業や努力になりますが、続けることで必ず変わっていきます。是非やってみてくださいね。

  *  *  *

呼吸や姿勢を「しっかり改善しよう」と思われた場合は、やはり客観的な指導があることが一番効率的かと思います。

動作・歩行・姿勢・呼吸の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体をチェックしてみることはいかがでしょうか。

現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズもお伝えできます。
お気軽にご相談ください。

また、もっと知りたいことやわからないことがある場合も、是非コメントや連絡いただけると嬉しいです。

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