見出し画像

五里霧中の統治者

台風が過ぎて、とてつもない灼熱の一日。


今日も仕事に学校に外出された方々、本当にお疲れ様でした。


どうか、十分な水分補給と休養をお忘れなきよう…🍵





さて、今日はこちらのコーナーをお送りしましょう。




「ストレスジャンププール」、略して「#SJP 」では、
人生に行き詰まって、駅で線路に飛び込もうとした人が、
線路ではなく、"不思議なプール"に飛び込んでみると、
自身が思い描いた最高の世界に行くことができるという、
実に強引なフォーマットの上で、小説を好き勝手に書き殴ります。



現実世界では、そうそう素晴らしい出来事は起こりませんが、
この「#SJP」では思う存分、出来事を素晴らしくできます(笑)。





ということで、今日はこちらの作品を紹介致します。





団子虫丸 さんの「ゴリラの惑星とゴリラピクニック」という小説。





"駅のホームのベンチで、途方に暮れていた…


事故に遭い、ここ1~2年の記憶を失っていると医者から、説明を受けた"





"個室に入れる様な身分でなく、


相部屋で入院している人の愚痴を聞いて、耳を疑った…


"ゴリラだから"


"ゴリラ禍だから"


盛んにそう言って、面会が禁止され、


今際の際も、ご遺体にも対面できないと、言っている…"





もう冒頭から、相当なカオスに入っていますね。


カタカナ3文字を入れ替えただけで、随分なインパクトを受けますが(笑)、
何やら、現状の私達の世界に限りなく近い感じがします。





"看護師から、禁止だらけの小言ばかり言われ、うんざりした…


何なんだ、ここは?


本当に、病院なのか?"





"病院じゃなくて、何かの収容所にいるのか?


おれは耐えきれなくなって、消灯された夜に、こっそり病院を抜け出した"





"自販機を見ると、全てバナナが売られていた


ここの特産品なのか?


まぁいいかと、小銭を入れて、出てきたバナナを食べ始める


空腹が満たされると、眠気がやってきた"





何だか、某イベントの選手村を彷彿とさせますね(笑)。


しかしながら、サラリーマンをやっていても、学生をやっていても、
あるスポーツで世界のトップ選手になったとしても、
人々は「逃げたい欲求」に溢れているなと感じます。


世の中が大きく動き出す過渡期だった2020年2月に、
私も盲腸で入院していましたが、初めての入院生活は、
暗くて、寒くて、辛かったなという印象が強いです。




都内近郊の方は、今や入院することすら難しいのでしょうが、
体を癒し、休める場所ですら、現場は緊迫し、疲弊しきっています。





"目を覚ますと、、、一体ここは、、、


ゴリラが、二足歩行で歩いて、服も着ている!


魔酢苦もしている!


"ようこそゴリラピクニック会場へ☆ 案内所はこちら☺︎"


と書かれた所に行くと、受付に暇そうなゴリラがいた"





"「今年のゴリラピクニック、遠京・咲色玉・歌泣川では、


無観客試合となったので、自宅でご覧下さい。」


と何度も説明して、うんざりした様な、口調で言われた"





"「先程から仰る、ゴリラピクニックとは?」


「4年に一度、世界中のゴリラが集まり、


ピクニックをしている様子を、観戦するんだよ。


雲行きが、怪しくなったのは、昨年からPPP検査が始まったからさ。」


PPP検査!?"





ゴリラピクニック、強烈な催し物ですね(笑)。


字面を見た際、つい男性向けの脱毛サロンが頭に浮かびましたが、
あれは「ゴリラクリニック」でしたね(笑)。失礼致しました。





"「なんか、人間社会と似ていますね…」


「そうさ。今 、 人間化問題が起きていてな。


ゴリラが人間から支配を奪い、ようやく平和が訪れたと思ったら、


人間の様に欲や支配に溺れる、ゴリラが増えたのさ…」"





"「人間みたいに、愚かで欲と利己的には、


絶対にならないと、誓ったはずだがな…


統治を始めてから、人間化するゴリラが、続出したのさ、、、


そして、人間化問題がある渦中で、


人間を入国させ続けて、優遇している…」


なんだ、この話、ズキズキと頭が痛む…


「ゴリラの土地も、人間に買い漁られて、


ゴリラの主権や自治権も人間に、奪われそうになっている…」"





人間の統治が、ゴリラによって奪われた世界なんですね。


その世界もまた、人間によって統治権を奪われそうになると。





これは意外と深いテーマで、知らず知らずのうちに世界は、
常に何者かの手によって、支配・統治されているんだなということを、
改めて考えさせられるような情景描写だと感じます。


そして、支配・統治をしようと力を振るえば振るうほど、
その力はまた、他者の手に渡っていくものです。





不思議ですよね。


なぜ、人間は誰かを支配・統治しようとしたがるのでしょうか。





さて、その後もゴリラの世界では、ありとあらゆる
(どこかで聞いたような)政策が取られ、その下で、
多くの住民達が苦しめられている様子が描かれています。



物語は、まだまだ続編を通じて続いていきますが、
今回の内容については、ここまでということとなります。





菅首相は私達に、本当に感謝した方が良いですね。



もし私達が人間でなく、全員ゴリラだったとしたら今頃、
国会議事堂前で、"ウホウホ祭り"が勃発していたことでしょう(笑)。








以上、今日は団子虫丸 さんの私小説、
「ゴリラの惑星とゴリラピクニック」を紹介致しました。



実に創造的で、思うがままに書かれた様子が伝わってきて、
このコーナーを立ち上げた甲斐があったなと、大変感謝致します。





皆さんも、もし駅で線路に飛び込みたくなった方は、
線路の代わりに"不思議なプール"に飛び込んでみませんか(笑)。





全てが皆さんの思いのままになる世界を、
思う存分、書き殴って「小説」と言い張ってみませんか(笑)。


是非、あなたの力作を「#SJP」タグを付された上、どしどしご投稿下さい。


私のnote上で、奮って紹介させて頂きます。





灼熱の8月中旬、キンキンに冷えた最高のプールに、
身も心も投げ出してみましょう。





どんな観光地にも無い素晴らしい景色が、そこには広がっているはずです。



その100円玉が、誰かの生きがいになります!