河童とお煎餅/私小説⑦-②迷い/ストレスジャンププール
あたしは、河童ちゃんに職場で起きた、出来事を話した…
まだ気持ちの整理も、ついていないから、言葉に詰まりながら、途切れ途切れに…
河童ちゃんは、お煎餅を食べたり、お茶を飲みながら、あたしの話しを、ただ静かに聞いてくれた…
「うん、うん。
そっか、とっても大変だったね。
熱中症で倒れた人も、意識が戻るといいね。」
と、言いってしまった後に、後悔した…
人間に肩入れし過ぎると、妖怪では居られなくなる、掟があるからだ…
だけど、おいらが人間の頃の、心が反応してしまう