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『ドンデンガエシEXPO』/出展作家インタビュー⑤生駒敦

こんにちは!YOMAFIG.です。本日は10月16日(月)〜18日(水)の3日間、浅草公会堂にて開催されるドンデンガエシEXPOのギャラリースペースに作品を出展してくださる生駒さんに「なぜこのイベントに参加したのか」「EXPOに向けてどのような作品を制作中なのか」を伺ってみました。

生駒敦
華道家 生駒敦 プロフィール
1986年奈良生まれ
奈良を拠点に活動 曽祖父よりいけ花を生業とする
日本の美意識”引き算の美”を思想の根幹とするが型に縛られず建築、芸道、Artの3要素で日本のいけ花を捉え分解し表現する
“花の言いなり”として自然的でありながら人為的、自然美を表しながらも人の気配がそこにある、余韻のある花を。



参加を決めたのは・・・


ー生駒さんはどうしてこの「伝統芸能×現代アート」というEXPOにご参加頂けることとなったのでしょうか?

(生駒)
私は華道家ですので、まさに今回伝統芸能に属する皆様がお考えの「伝統を引き継ぎつつ、革新する」という必要性を、同じく強く感じている立場です。
そのため、私自身は旧来の華道に固執せず、現代の日常生活に活かせるいけ花の在り方であったり、アートとしての華道の可能性を追求する活動をしており、今回のEXPOでは「装花」としても「アート」としても機能する新しい展示で、同じ立場にある歌舞伎に敬意やエールを表せるのではないかと参加させていただくことになりました。

生駒さんは伝統芸能に携わる華道家としても、現代アートに携わるアーティストとしてもご経験が豊富なので、まさにこのEXPOを体現する作家さんですね!

 

EXPOに出展する作品について


ー今回のEXPOにおいては、古典芸能からインスピレーションを受けた新作を制作してくださるとのことでしたが、どのような作品を制作されているのでしょうか?

(生駒)
せっかく澤瀉屋さん(※今回のEXPOにて歌舞伎を演じる一門の屋号)とご一緒させて頂くので、澤瀉屋さんに敬意を表した作品を展示したいなとおもっております。
例えば澤瀉屋が得意とする早替り(※素早く歌舞伎の役柄を変わる演出)やトリッキーな演出を引用して、公演ごとに展示を早変りさせたいなと構想を練っております。
お客さんが公演の行きと帰りや幕間で違う装飾や作品の変化を楽しめたらきっと驚いていただけるはずです!また、さりげない変化で「気付く人は気付く」ような、遊び心感覚の変化も面白いなと思っております。
もう一つ、澤瀉という水性植物の薬草があるのですが、もしそれを生けることができたら理想的だなと考えています。ただ、季節や移送の問題もあり、本当に実現するかは当日現地に入るまでわかりません・・・。

澤瀉屋は初代市川猿之助の生家が薬草の匙澤瀉を扱う薬屋だったことから「澤瀉屋」という屋号になったと聞いております。
私たちも澤瀉という植物は見たことがないので、いつか見てみたいです。

 
澤瀉の画像(wikipediaより)

ご来場頂ける皆様へ!


ー今回のEXPOでは生駒さんの作品をどのように楽しめば良いでしょうか。

(生駒)
いけ花と歌舞伎との関係は、舞台装花としての役割はありながらも新たな表現として掛け合わされたものは多くありません。
今回の展示では歌舞伎の"ケレン"と言われる観客を驚かす仕組みから着想を得て、演目上演毎に作品を組み替え早変わりさせます。その数7変化!!
同じ伝統文化でありながらこれまで交わることのなかった両者を掛け合わせるとどのような表現が生まれるのか。
作品の"ドンデンガエシ"もぜひ見に来てください

展示の七変化!いけ花作品がどう歌舞伎・落語と響き合うのか、そしてその作品をご覧になった方にどのように伝わるのか、とても楽しみです!

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また伝統芸能とアートが一堂に会するEXPOにご関心を持ってくださった方はぜひ、こちらから詳細チェックしてみてください!


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