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【読書暦】2008年に読んだ本

【★☆☆☆☆】ダ メ【★★☆☆☆】普 通【★★★☆☆】面白い【★★★★☆】お薦め【★★★★★】名 作


★★☆☆☆ 「巨大ロボット読本」 空想科学漫画研究所 宝島社文庫12/19
★★☆☆☆ 「禁断のクローン人間」ジャン=ミッシェル・トリュオン 新潮文庫12/13
★★★☆☆ 「空港にて」村上龍 文春文庫10/28
★★★☆☆ 「椿山」乙川優三郎 文春文庫10/21
★★☆☆☆ 「壁」安部公房 新潮文庫10/16
★★★☆☆ 「ベトナムの少女」デニス・チョン 文春文庫10/8
★★★☆☆ 「ネバーランド」恩田陸 集英社文庫9/19
★★☆☆☆ 「七胴落とし」神林長平 ハヤカワ文庫9/16
★★☆☆☆ 「月の骨」ジョナサン・キャロル 創元推理文庫9/9
★★☆☆☆ 「不安な童話」恩田陸 新潮文庫8/29
★★★☆☆ 「エイジ」重松清 新潮文庫8/27
★★★☆☆ 「聖域」篠田節子 講談社文庫8/19
★★☆☆☆ 「家族場面」筒井康隆 新潮文庫8/13
★★★☆☆ 「サイレントリー」鈴木光司 新潮文庫8/11
★★★★☆ 「デカルトの密室」瀬名秀明 新潮文庫8/6
★★☆☆☆ 「ドグマ・マ=グロ」梶尾真治 新潮文庫7/28
★★★☆☆ 「ランゴリアーズ」スティーヴン・キング 文春文庫7/15
★★★☆☆ 「犬婿入り」多和田葉子 講談社文庫7/7
★★★★☆ 「五年の梅」乙川優三郎 新潮文庫7/3
★★★★☆ 「夢は荒れ地を」船戸与一 文春文庫7/1
★★★☆☆ 「玉蘭」桐野夏生 朝日文庫6/17
★★★☆☆ 「擬態」北方謙三 文春文庫6/10
★★★★☆ 「花まんま」朱川湊人 文春文庫6/4
★★☆☆☆ 「空中庭園」角田光代 文春文庫5/29
★★★☆☆ 「ベルカ、吠えないのか?」古川日出男 文春文庫5/22
★★★☆☆ 「イリュージョン」リチャード・バック 集英社文庫5/14
★★★☆☆ 「屋烏」乙川優三郎 講談社文庫5/10
★★☆☆☆ 「テキサス・ナイトランナーズ」ジョー・R・ランズデール 文春文庫5/1
★★★☆☆ 「霧の橋」乙川優三郎 講談社文庫4/22
★★★☆☆ 「ミッドナイト・ミートトレイン」クライヴ・バーカー 集英社文庫4/17
★★☆☆☆ 「アダルト・チルドレン」西山明 集英社文庫4/11
★★★☆☆ 「新宿 歌舞伎町 マフィアの棲む街」吾妻博勝 文春文庫4/7
★★★☆☆ 「名前のない女たち3」中村淳彦 宝島社文庫3/29
★★★☆☆ 「ラヴクラフト全集5」H・P・ラヴクラフト 創元推理文庫3/28
★★★☆☆ 「すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた」 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア ハヤカワ文庫3/11
★★★☆☆ 「妖星伝3 天道の巻・人道の巻・魔道の巻」 半村良 祥伝社 3/8
★★★☆☆ 「妖星伝2 神道の巻・黄道の巻」半村良 祥伝社2/21
★★★☆☆ 「妖星伝1 鬼道の巻・外道の巻」半村良 祥伝社1/31
★★★☆☆ 「影のオンブリア」 パトリシア・A・マキリップ ハヤカワ文庫1/12

 この年に丁度並んでいる人気作家が三人います。
 一番好きなのは篠田節子です。かなり沢山読んでいますが、最近は少し飽きています。恩田陸も「光の帝国―常野物語」という本が非常に気に入ってしばらく読んでいましたが、徐々に読み飽きてしまいました。TVのコメンテーターとして良く見かけた重松清は、確かに上手い小説の書き手でしたが、どうも好きになれず(暗くて救いのない雰囲気)1~2冊読んで終了。

 瀬名秀明はかつて「パラサイト・イヴ」という作品で脚光を浴びた作家ですが、彼の描くロボット小説がとくに傑出しています。アシモフや手塚治虫、ロボット物が好きな人は必読の面白さです。
 短編集の「あしたのロボッット(文庫版は改題「ハル」)」、鉄腕アトムへのオマージュのようなロボットのケンイチが主役の「デカルトの密室」「第九の日」。瀬名秀明がロボット小説を書くと別人のように面白い作品になるのでまた書いて欲しいですが、やめてしまったように見受けられます。

元は全6巻、後年2冊分を合わせた全3巻の分厚い文庫を再入手

 半村良「妖星伝」を買い直して再読した年です。
 今読むとそれほど感銘を受けない作家ですが、昔は独特の世界観と雰囲気に魅力を覚えました。「伝説シリーズ」はほとんど読み、他にも多数の作品を読破したにも関わらず、なぜか映画化や漫画化もされた一番有名な「戦国自衛隊」を一度も読んだことがありません。
 1973年に第1回『泉鏡花文学賞』受賞した初期の長編「産霊山秘録(むすびのやまひろく)」がとくに好きです。

ラストシーンで吃驚


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<(ↀωↀ)> May the Force be with you.