自分でできることは自分でやる
ノルマンディーの現在の家に私が暮らし始めた頃、パリのインテリア本を作っていて、パリジャン宅を取材していた時期があった。ある日、訪れたアパルトマンで取材相手とひとしきり話してから、インテリアの撮影に取り掛かることに。すると、その彼女は電動ドライバーを手にして現れ、「子供のベッドを組み立てなくてはいけないから、後は自由に家の中を撮っていいわよ」と子供部屋に消えて行ったのだ。
まるで「今から料理をするから」と、包丁を手にしているようにドライバーを持った彼女の姿は、慣れているためか