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新しいことをはじめよう

これまでの人生の中で引っ越しをした回数を数えてみた。

16回。

平均的な回数は知らないし、

上には上がいるだろうけれど、

それなりに多い回数ではないだろうか。

前の家から新しい家に移る間の、家なし状態だったことも多々あり、

その度にいろんな知人のところに居候したことも加えると、

20回以上にはなる。


子供の頃は親が転勤族だったからだけれど、

自立してからも引っ越しを繰り返したのは、

引っ越しが好きだからだ。

とは言え、引っ越し自体がしたくて引っ越しをしてきたわけではない。

新しいことがしたいなぁ、

何もかも捨てて1からやり直したいなぁ、

誰も私のことを知らないところに行きたいなぁ、

なんて思うと新天地を求めてしまうのである。


これだけ引っ越しをしていても、

転校生となったのは小3から小4になる時の1回だけ。

引っ越しの日、車の後部座席で後ろ向きになり、

後方へと去って行く今まで住んでいた町をリアガラスから眺めながら、

「バイバイみんな、私は新しい土地で生きていきます」

と感傷に浸りながらも、後ろ髪を引かれることはなく、

きっぱりと別れを告げたことを覚えている。


自分自身の弁護をすると、決して情が薄い人間ではないと思うのだけれど、

何かに夢中になると、人の事を気にしていられないタチなのだ。

だからこれだけ引っ越しをしていると、

突然、音信不通になって行方不明になることも多かった。


もちろん人並みに新しい環境に対する不安はある。

それでも未知のものに対する好奇心、

新しい自分に変身できるのではないかというちょっとした幻想、

周りに増えた余計なものを捨てて身軽になれる爽快感が勝り、

後先考えずに行動してしまうことになる。


さすがに歳を重ねるにつれて、

ひょいひょい引っ越しはできなくなったけれど、

今ではインターネットという素晴らしいツールがある。

今までブログやインスタをいくつかやってきたけれど、

新しく開設するたびに、引っ越しのバーチャル体験ができる気がする。

各プラットフォームにはそれを使用している住人たちが集まり、

それぞれが独自の言語を話し、独自の世界を築いているよう。

だから、使っていないとそこはまさに未知なる世界。

その世界にアカウントを持つことは、

自分好みの些細な家を1つ拵えるようなもの。

そしてネット上では完全に引っ越しをする必要なんてなくて、

ブログ町に行ったり、インスタ町に顔を出したり、

いくつも別宅ができるのもうれしいところ。

だから、行方不明になる心配もない。


そんな引っ越し好き虫がうずき出し、

そろそろ新しいことが始めたくなりました。

でも、新しいことをするのは、やっぱり緊張します。

ま、いいや、投稿してしまえ!


はじめまして。

noteの住人になりました。





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