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2024年旅行記録①北陸新幹線敦賀開業記念新聞蒐集行

初物新聞蒐集行

北陸新幹線金沢~敦賀間延長開業概説

3月16日(土)に北陸新幹線の金沢~敦賀間が延長開業しました。
これで福井県にも新幹線が通る事になりましたが、反面従来大阪~金沢間を走っていた特急サンダーバード及び名古屋・米原~金沢間を走っていた特急しらさぎが敦賀までに短縮され、北陸三県住民が列車で関西に出る場合は敦賀での乗り継ぎを強いられるようになりました。
最終的に北陸新幹線は新大阪まで伸びる計画になっていますが現時点では着工の見通しが立たず、現在合意している「小浜・京都ルート」から「米原ルート」への再考を主張する意見も燻っています。
また、金沢~敦賀間のJR北陸本線は「並行在来線」として2015年に長野~金沢間開業当時と同じく第3セクターに転換され、従来の「しなの鉄道」「えちごトキめき鉄道」「あいの風とやま鉄道」「IRいしかわ鉄道」に加えて福井県内を管掌する「ハピラインふくい」が設立されました。

北陸新幹線金沢~敦賀間延長開業前

2015年3月の長野~金沢間開業で富山~東京間が直通した上所要時間が従来の越後湯沢乗換えに比べて1時間以上の短縮を果たし、観光客が北陸に殺到するなど開業に伴い顕著な効果がありました。
その後敦賀までの延長工事が進み2023年9月23日に福井県に初めて新幹線の計測車「イーストアイ」が乗り入れ、開業に向けて仕上げにかかった事を実感しました。当日は新たに開業する小松~敦賀間の各駅で歓迎式典が挙行されました。
尚、その前日に北陸新幹線金沢~敦賀間延長後の運賃・特急料金等が発表され値上がりになった区間が多く様々な声がその日の朝刊に掲載されていました。偶然その日は福井まで赴いておりそれを報じる地元紙を入手していました。

いよいよ当日

開業前夜である3月15日(金)は金沢~敦賀間でのJR運営及び特急サンダーバード・しらさぎの運行が最終日を迎え、SNS上では惜別の投稿が相次いでいました。24時を過ぎて最終列車が到着し、JR北陸本線としての長い歴史に幕を閉じました。
明けて3月16日(土)、新幹線には乗りませんが第3セクターの普通電車を使い北陸新幹線金沢~敦賀間延長開業当日の新聞を集めるべく福井へ向かいました。自宅をクルマで出て24時間200円の駐車場がある高岡駅へと向かいます。その途中でコンビニに立ち寄り最初に富山県の県紙「北日本新聞」、石川県の県紙「北國新聞」、その富山版「富山新聞」を入手します。

「北日本新聞」は38ページ建てで紙面中程に特集記事・広告が掲載されていました。富山県はJR西日本のエリアですがJR東日本の全面広告も掲載されていたのが意外でした。
「富山新聞」は36ページ建てで同じく紙面中程に特集記事・広告が掲載されていましたが他にも沿線からの観光客誘致を狙っているのか東武鉄道による全面広告が掲載されていました。
「北國新聞」は本紙38ページ建てに加え、ラッピング紙面4ページ、別刷り40ページの合計82ページと元日の紙面並みの構成になっていました。
「北陸中日新聞」は本紙34ページと別刷り8ページでしたが、中面には名古屋発祥の新聞らしい「ジブリパーク」の特集記事が掲載されていました。

あいの風とやま鉄道/IRいしかわ鉄道直通の金沢行き始発電車に乗り金沢に向かいます。今回は北陸3県の第3セクター乗り放題のフリーきっぷを事前にスマホで購入しました。

金沢駅では駅舎から離れた4番のりばに到着しました。今までは特急列車などの乗り継ぎに便利な1・2番のりば到着だったのに不親切な、と思っていると1・2番のりばでは新たにJRから引き継いだIRいしかわ鉄道の出発式典を行っていました。

県境の大聖寺行で出発式を行っていた。

改札を出てコンビニに向かうと全国紙やスポーツ紙は残っていたものの地元紙は完売となっていました。まだ朝6時台なのに異例です。
丁度新幹線金沢~敦賀間延長開業の当事者たる金沢駅なので、利用客も記念として新聞を買い込んでいる様子が想像出来ます。

福井県境に接した大聖寺行きの電車に合わせて出発式が行われていましたがこちらが乗るのはその後のハピラインふくい直通の福井行きです。横で出発式を眺めた後に福井行きの電車に乗り込みます。

北陸新幹線開業に伴い第3セクター化された在来線での一番感じる変化は特急列車の追い越し待ちがなくなった事です。その分速くなりました。
福井県に入りハピラインふくい管轄の駅に入るとひと駅ごとに乗客が増えていきました。福井駅では北陸新幹線開業に合わせてイベントを行っているようです。

盛り上がる福井駅

丁度出発式が終わって片付け中の福井駅ホームに降り立ちます。
ごった返す改札口を出てすぐ右側にあるセブンイレブンに寄りますがこちらも地元紙は完売でした。

諦められず、駅を出て少し歩き、コンビニを何軒か周ります。

福井駅から10分程歩いた市街地のコンビニで何とか地元紙が見付かりました。
「福井新聞」は本紙32ページに加えラッピング紙面4ページ、24ページと8ページの別刷りが挟まっており合計68ページと今回最大の受益者たる福井県を代表した紙面になっていました。
中日新聞福井支社が発行する「日刊県民福井」は本紙22ページに加えラッピング紙面4ページと別刷り12ページの合計36ページでした。薄いと思われますが元々「福井新聞」のライバル紙として購読料の安さが売りであり普段のページ数も他紙より薄いので今回の対応は異例とも言えます。
「中日新聞」福井版は名古屋で編集しているので北陸新幹線開業は1面トップではないですが福井県の地域面では大きく取り上げられており、本紙28ページに加えジブリパーク特集紙面が別建てで8ページ、福井県限定で12ページの別刷りが挟まれており合計48ページでした。

一応目的は達したので賑わう駅周辺を少し覗いた後で再びハピラインふくいの電車に乗り、金沢へ戻ります。

カウントダウンが「ゼロ」になった。

JR西日本からハピラインふくいに引き継がれた初日であり、前日まで使われていたJR西日本の自動券売機が撤去されずに残っていたからか切符や記念品を求める乗客が長い列をなしていました。9年前の富山はどうだったけか、と思いつつ再びハピラインふくいの改札を通ります。引き継いだばかりの駅員さんも大変そうです。そう言えばJR西日本からあいの風とやま鉄道に引き継がれた初日も確かそんな感じでした。

電車はJR西日本時代の塗色でしたが車内の広告は入れ替えられていて車掌さんもハピラインふくい所属らしく車内放送では今日がハピラインふくい開業日である事、県民鉄道として進んでいく決意を述べていました。
通常であればガラガラの車内の筈が座席が殆ど埋まってしまい、しかも石川県に戻ると駅ごとに乗客が増えて通路に立ち客がいる状態で金沢駅に着きました。

在来線特急が七尾線直通を除き去っていった金沢駅は第3セクターの普通電車がメインの駅としてはかなり過大な設備になってしまいました。ホーム上にあった特急列車の乗車位置の表示も一晩で撤去されてしまったようです。

金沢駅周辺で少し私用を済ませ、夕刊が到着するまでの時間潰しとして富山行きの電車に乗り込みました。

盛り上がる富山駅

丁度中学か高校で行事があるらしく富山県に入ってから乗客が増えていきました。大都市圏から見たら大した事ないように見えるかもしれませんが、混雑した状態で富山駅に着きました。富山県内でも利用客が多い高岡~富山間は現状2両編成の電車が30分ごとに走っていますが混雑緩和の為に間に1両増結し3両編成で走る計画が進んでいます。

富山駅でも従来の金沢乗り継ぎに比べて関西方面が近くなった事もあり、歓迎ムードでした。

駅ナカで昼食を取って駅構内のセブンイレブンを覗くと「読売新聞」北陸支社版夕刊が来ていたので入手します。こちらは東京版と同じ記事の筈ですが、北陸新幹線金沢~敦賀間延長開業が1面トップを飾っていました。

再び金沢に戻るべくあいの風とやま鉄道の金沢行き電車に乗り込みます。ホームで待っている際に何やら戸惑っている外国人観光客を見掛けましたが"May I help you?"と助け船を出さなかった事が少々悔やまれます。ここはJR高山本線も発着しており、ホームの場所が分かりにくいのです。

盛り上がる金沢駅

1時間弱で金沢に到着。早速駅構内のセブンイレブンを覗きましたが時間的に「北國新聞」夕刊はまだ届いておらず、「北陸中日新聞」夕刊は早めに届いたものの既に完売でした。

駅の改札内外にあるセブンイレブンを周ったもののどこにも夕刊は見当たらず、取り敢えず改札を出ました。丁度開業記念イベントをしていてご当地アイドルがパフォーマンスをしていました。

思案の後駅から離れた位置のコンビニなら置いてあるかも、と思い街中に向かうバスに乗り、繁華街である片町で降りました。数軒コンビニを周り、やっと「北國新聞」と「北陸中日新聞」の夕刊を確保しました。尚、駅では早朝に売切れになっていた朝刊も残っていました。

安堵してバスに乗り金沢駅に戻ります。高岡に戻る電車まで少し時間がありましたので駅ナカで水分と糖分を補給します。

高岡まで戻り停めてあったクルマに戻りましたが早朝の往路では気が付かなかった片側ヘッドライトの玉切れが見付かり、帰宅途中でカー用品店に立ち寄り交換しました。

今回入手した地方新聞(ブロック紙含む)

北日本新聞(富山県)
富山新聞
北國新聞(石川県)
福井新聞
北陸中日新聞(富山県向け)
北陸中日新聞(石川県向け)
日刊県民福井
中日新聞(福井版)


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