【音楽】消えてしまったジャズライブ ビル・エヴァンス
1980年9月15日。ジャズ・ピアニスト、ビル・エヴァンスが亡くなった日です。
私が間もなく来日して行われるはずの、ビル・エヴァンスのホールライブを楽しみにしていた時に知ったニュースでした。
私が24歳の時のことでした。
まだ独身だったので、よく一人でジャズやフュージョンのライブに行っていました。
この頃のチケット購入は、今のようなオンラインではなく、デパートなどのチケット売り場に足を運んで対面で買っていました。
売り場に割り当てられたチケットの中から、座席表と照らし合わせながら席を選びます。
人気アーティストのライブでは、購入者はデパートなどの開店前から並んで、開店と同時にエスカレーターを駆け上って売り場にダッシュ…という争奪戦もよく見ましたけれど、ジャズはそこまで人気があったわけではないので、そのような争奪戦はありませんでした、
ただ、売り場によっては、一番良い席でも２階席しか割り当てられていなかったりするので、どの売り場に行くかで明暗が分かれてしまいます。
私は池袋や新宿のデパート内のチケット売り場に、発売日当日に買いに行ったりしていたけれど、なかなか良い席が手に入りませんでした。
ある時、音楽事務所からDMでライブのチラシが何枚か送られてきて、その中にビル・エヴァンスの来日公演のお知らせがありました。
当時は、セキュリティとか個人情報とかそんなことは全く気にすることなく、どこにでも気軽に住所、氏名、電話番号、生年月日まで書き込んでいた時代。（なんか、昭和って平和だったんだな…😌）
ライブに行くと必ずアンケート用紙を渡されて、好きなアーティストや音楽ジャンルを答えたりしていて、そのアンケートをもとにチラシが送られて来たのでした。
ビル・エヴァンスのチラシにはチケット販売開始日が書いていなかったので、音楽事務所に問い合わせの電話をしました。
そうしたら、その電話でチケット予約ができるということで、早速予約。
送られてきたチケットを見て歓喜しました。😀
前から確か三列目ぐらいの席で、ミュージシャンの顔はもちろん、上手くするとビル・エヴァンスの手元もよく見えるかもしれない位置。
この位置確認も、インターネットがなかったので、たしかイベント情報誌「ぴあ」の別冊保存版の座席表と照らし合わせてした記憶です。
こういう席は通常関係者で占められていて、チケット売り場では手に入りません。
それで、初めて取れた良い席のチケットを手に、ビル・エヴァンスの来日を楽しみに待っていた矢先の訃報でした。
あの頃、私はミュージシャンの個人的な背景はあまり関心を持っていなかったのですが、後にビル・エヴァンスは薬漬けの荒れた生活で、健康状態はずっと良くなかったことを知りました。
51歳という若さで他界した偉大なジャズピアニストの、消えてしまって行けなかったライブの思い出でした。
Wikipediaによると、ビル・エヴァンスが最後に演奏したのは、My Romanceだそうです。
こちらは怖かったジャズライブ🤭
♪YOKOは作曲活動もしています♪
オリジナル曲 So Busy
この楽曲はこちらのオリジナルアルバムに収録されています
このアルバムのトレイラーです
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