見出し画像

音楽を聴いて泣けるって素晴らしいですね。


最近通ってる整体師さんと
他愛もない話をしていた時のハナシ。


あ、なぜ整体に通ってるか。
通ってるっていってもまだ3回くらいなんだけど。

首が本気で固まって動かなくなったんです。

背中もバリバリに凝ってて
こりゃ何とかせなあかん、
と慌てて地元の整体院を探して。

わたし、産後に調子くずしちゃって、
接骨院とかけっこうお世話になってた。

カイロも整体もどっちも経験あって、
バキバキ揉まれるイメージで行ったら
なんか全然違ってて。

その整体師さん、カウンセリングを
丁寧にやってくれて

骨格の模型を持ってきて、

「よっこさんの状態は、
何番目と何番目のところが、
トラブルになってるから、
〜のアプローチをしていきます。」

みたいな感じで、
すごく具体的に指摘してくれて。



首が動かなくなったのも、
背中や肩が凝り固まってたのも、
自分ではなんとなく原因わかってた。

心因的なものにプラス
仕事上などの姿勢問題。

自分では気付かぬうちに、

いつもの無理な姿勢変な姿勢で

首が傾いたり、
背中に負担がかかってたり。

どっかでバランスを取ろうと
身体が踏ん張ってたようだ。


姿勢を見直すきっかけにもなった。


そう、それで何の話からは忘れたけど、
交感神経と副交感神経のハナシになって、


ざっくり言うと、
交感神経が働くと痛み感じやすくなるし、
副交感神経が働くと痛みが感じにくい。
みたいな内容だったと思う。


副交感神経を働きやすくするには?


楽しいこと

うれしいこと

気持ちいいこと

すがすがしいこと

誇らしく思うこと



この5つの項目別で
思い浮ぶことを挙げてみるといいですよ。
と教えてくれた。


美味しいもの食べるとか、
カフェに行くとか、
好きな人と一緒にいるとか、
なんでもいい。


今じゃなくても、
過去にあったことでもいいの?
ときくと、いいですよ、と。


笑ったり、うれしいことがあると、
幸せホルモンが出るやつか。

それでわたしが、

「涙もストレス発散してくれるんですよね、
映画見て泣くとか…」

と言うと、

「いいですね、
涙はセラトニン(幸せホルモン)を
出してくれますもんね。
わたしは映画を観て感動して泣きますよ。」
と言ったので、


「わたしは最近、映画は全然観れてないけど、
音楽を聞いたり、YouTubeとかで観たりすると
泣けるんですよね。」

と、ポロッとつぶやいた。


そんな、わたしの何気ないつぶやき。


へえ、そうなんですね、
くらいの軽い感じで流れていくかと思いきや、


予想外の反応が返ってきた。



音楽を聴いて泣けるってすごいですね


え?音楽で泣けるってすごいこと…⁈

自分の中では当たり前のことを
言っただけなのに、

正直、整体師さんの不意打ちのその反応に
衝撃をうけた。

と同時に、


わたしのつぶやきに、
社交辞令的に合わせるでもなく、スルーするでもなく、
ただ心から共感してかけてくれた言葉なんだな
というのを感じて、
なんかうれしかった。

わたしは今まで、
音楽を聴いて泣けることが当たり前すぎて、
他の人もみんなそうなのかなくらいに
思っていたけど、案外違うのかも。


映画を観て感動して泣けるのも、
音楽を聴いて何かを感じて
涙を流せるのも実は個性で、
すごいことなのかもって。大切な感性の1つなんだ。


わたしは泣き虫だ。と思う。

泣き虫という定義は
人によって違うかもしれないけど、
少なくともわたしは自分でそう思う。


親から精神的に虐待されている時も、
最初はよく泣いていた。
子どもなら泣くのは当然だよね。
わたしもちゃんと泣くことができていた。

泣くことで自分の気持ちを表現してたのと、
辛い環境下のストレスを発散して幼いながらも
自分の中でバランスを取ろうとしてたんだと思う。


だけど、泣き叫ぶと母たちは、
「近所の人に聞こえるでしょ!恥ずかしい!」
「お母さんが折檻してると思われるでしょ!」



わたしにとって残された感情表現である
泣くことさえ否定され続けた。

気がつくと、わたしは自分の喜怒哀楽を失っていた。
感情マヒ。

とくに、人前ではどんなに悔しくても悲しくても、
ぜったいに怒ったり、泣いたりしちゃダメだと思ってた。
怒りん坊や泣き虫は、いけないこと。

どうやって感情を表現すればいいかわからなくなった。
人前ではばからず、怒ったり泣いたりしてる人がうらやましかった。
わたしもあんなふうに自然にしたい…。


感情マヒが思ったよりひどかったので、
カウンセリングを受けはじめても、
なかなか自分の感じていることが分からなかった。


少しずつ自分の感情を取り戻すと、
今まで押し込めていた怒りや悲しみがどわーと溢れた。
まるで、ダムに堰き止められていた水が、一気に放水されるように。

いっぱいいっぱい泣いた。

鼻水と涙で顔がぐしゃぐしゃになるくらいに。
まくらがべしょべしょになるくらいに。

今までも、学校で辛いことがあった時、
上司に理不尽に怒られたりした時、
思ったこと言えなくて、悔しくて
目に涙を浮かべるくらいのことはあったけど、
友達の前ですら、泣くことができなかった。

人前で、安心して涙を流して
(否定されず)気持ちを表現できたのは、
その時が生まれて初めてだったのだ。

涙は、わたしにとって大切な感情表現なんだ。







この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?