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曖昧な恋心を大切に

恋人に「好きかどうかわからない」と言われてしまった。

今まで言われてきた「好き」「大好き」の言葉は当たり前のように消えた。私が「好き」を伝えても返ってくるのは「うん」の言葉だけ。

仕方ないと言えば、仕方ないのかもしれない。

でも、どこか寂しいと思ってしまうのは、傲慢か。

月2回は会えていたデートも、今月の予定は1回だけだ。

デートの日まで、あと少し日があるが、つい先日高熱を出した彼はそのままコロナ陽性の診断を受けていた。

デートが本当に出来るのか、まず会えるのか。そこからの問題になるとは。


高校生みたいな純愛な恋愛から、二人でやり直したい。
そんな思いが心を掠める。

私が、学生時代にまともに両想いの恋愛をしていなかったせいかもしれない。大人の恋とは分からないが、生き急いでいたのは確かだ。

結婚願望がないわけではない。スピード婚したいわけでもなかったが、
焦っていたのは、きっと周りの同年代が結婚や妊娠を経験しているからかもしれない。

まだ若いはずなのに、自分の年齢が時々分からなくなってしまう。
特に高校生や大学生を目にすると、自分の老いがひどく感じるようになってしまった。

話が逸れてしまったが、「好きかどうかわからない」と言った彼から未だ別れは告げられていない。いや、自分から告げるのをためらっているだけかもしれないが。まだ、うっすらと関係は続いている。

私が切ってしまえば、簡単に切れてしまえる関係まで希薄になってしまったが、まだ、続いていることを嬉しく思い、その細い細いつながりに感謝しながら、彼と向き合っていきたい。

周りから見れば、客観的に見れば、きっと別れを告げて、新たな出会いを求める方が幸せなんだろうなと思う。メンタル的にもきっと安定する。

分かってはいても、私は彼のことが好きだ。

別れはどれも悲しいもので、時にはつらい選択をするべきこともあると思う。しかし、まだ時期ではないと思っている。

お互いのためだからと別々の道を歩きはじめることも一つの選択だ。
だが、まだギリギリでも振られていないのに、どんなに愚痴を吐いても、どうしようもなく、彼のことが好きなのに、離れることはしたくない。

とことん好きでいたい。

「好き」をもらっても、上手く返せなかった。

次は、もっと素直に、ちゃんと好きをたくさん伝えたい。

そして、あわよくば、もう一度私に惚れてほしい。

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