雪野 / 緩やかな備忘録

DIYな音楽レーベル"yogisha recordings"やって…

雪野 / 緩やかな備忘録

DIYな音楽レーベル"yogisha recordings"やってます。ここでは考え事と日記、書評が多め。98年生。

最近の記事

Audibleでゆる読書ライフに革命が起きた話

なぜ本を読むのかみなさんは普段、本を読んでいるだろうか。 この質問を私の身の回り(20代中盤くらいの年齢層)に投げかけてみると、いつからか決まって「時間がなくてね〜」「昔は読んでたんだけどな〜」という文句が返ってくるようになり、いわゆる"本離れ"が進んでいるような印象を受ける。 しかしよく考えてみれば最近の我々はかつての日本人と比べ圧倒的に多い活字を読み、情報を目にし、耳にしているような気もする。列車の座席に座る人々を眺めていれば最もわかりやすく、なんのことはない、あのこ

    • なぜNewJeansは今、80sに回帰したのか『Bubble Gum』

      MV早速聴きました。時代を牽引する最強五人組K-POPグループNewJeansの新曲『Bubble Gum』。 かつてのR&Bにイマっぽいスマートさをプラスしたコンセプトの『Attention』でデビューし(SPEEDっぽいなんて言われていた)、『Ditto』から『Super Shy』までは90年代っぽいDrum'n'Bassや2 Stepを取り入れた楽曲をリリース。メインターゲットは10代〜20代だから物心ついてないどころか生まれてすらない可能性もあるんだけど、それでも誰

      • 好きな25曲を語り倒す 〜K-POP編〜

        私こと雪野のごく個人的好みから選出されたおすすめの曲について語る。今回はK-POP・ガールズグループ編だ。 K-POPの衝撃私はK-POPが好きだ。 出会いは2021年の春頃、なんの気なしにSpotifyで再生したこの曲だった。 テレビもSNSもたいして熱心に見ていない私にとって、コロナ禍真っ最中の2020年に日本人のためのK-POPアイドルオーディション番組『Nizi Project』が世間を彩っていることなど知る由もないことだった。 AKBグループや坂道グループを

        • 引っ越し!

          はじめて部屋に入った学生時代も含めずっと実家を出ていなかった私。バイトで集めた雀の涙ほどの財産を全投入、千葉のそこそこ落ち着いた学生街で無理やりワンルームを借りた。とにかく家を出たかった。 当時から強烈にミニマリスト志向があった私にとって、ご覧のとおり真っ白な壁と床は希望通りだった。床はフローリングではなく安物件にありがちなただの木目シートなのだが、柔らかくてむしろ気に入った。 初めて不動産屋で鍵を受け取った日は、ものすごい大雨だったのを覚えている。地元の無印良品やドラッ

        Audibleでゆる読書ライフに革命が起きた話

          最近聴いてる曲 ILLIT『Magnetic』ほか 2024年4月

          ILLIT / MagneticWait a minute、いい気持ち〜。NewJeansの事務所・HYBEから先日デビューしたILLIT。一発目の曲は今流行りの「イージーリスニング」を狙った心地よいトラックに仕上がっている。 20年代K-POPジャンルとしてのイージーリスニングはNewJeansとその舵をとるミン・ヒジンが一気に作り上げた印象があるが、まんま似た路線でハジけているグループはあまりいないのではないだろうか。LE SSERAFIM『Perfect Night』

          最近聴いてる曲 ILLIT『Magnetic』ほか 2024年4月

          私の死生観について

          最終面のその先を数年前のとある夏。夕方、勤め先からの帰り道。自転車を立ちながら漕いで、いつもの道を自宅へ急いでいた。あぁ今日も仕事が終わった、帰ったら何を食べよう、何をしてから寝ようかと考えながら、ただひたすらにペダルを踏み込んでいた。車通りの激しい、千葉市稲毛区のメインストリートにさしかかる。そのとき、一瞬、私の前輪が側溝脇のコンクリートの割れ目に落ち、はまり込んだ。タイヤが持っていかれて、スピードと勢いそのままに車体が一回転。私の身体は大通りに投げ出された。 死んだな、

          私の死生観について

          雑記「興味はうつろいゆく」ほか

          興味はうつろいゆく家族で成田に行く用事があったので、幼少期ぶりに航空科学博物館を訪れてみた。朧げな記憶が再度姿を現したようなノスタルジーを感じながら歩みを進める。さすがは空港のほど近くにある施設。貴重な資料が多く、航空機の歴史、ジェット機のしくみなどが学べる。 まずは博物館の外にたくさんの小型機が生身で展示されている。自由に写真を撮ったり眺めたりして楽しんだ。 ひとしきり外の写真を撮ったらいよいよ入場。料金は¥700だ。エンジンの模型や操縦席のレプリカなど、実際に手で触れ

          雑記「興味はうつろいゆく」ほか

          雑記「メルカリ読書と生物災害」ほか

          メルカリ読書と生物災害私は本を読むのが好きだ。だがミニマリストなので部屋にはものを置きたくない(置いた瞬間に管理しなければならない物体の面積が増えるのが面倒くさい)。さらに本を杜撰に溜め込んでいると埃や虫害に悩まされるのがいやだ。そしてお金を使いたくない。だけど潔癖症気味なので中古本は家に持ち込みたくない。 さてどうしたものかということで一旦今落ち着いているのは「メルカリ読書」だ。本を買って読み終わったらさっさとメルカリに出して売ってしまうという方法。これならば新品の本を実

          雑記「メルカリ読書と生物災害」ほか

          雑記「サブウェイは、渇きだ。」ほか

          書きたい盛りのわたしたち演劇をやりたい若者はいても、観る若者がいないというのを聞いたことがある。皆演劇への憧れ方としてやりたいが先行して十分に観ていないから、勉強が足りていないしそもそも文化として演劇が育っていかないと。 これ、おすすめ欄にとめどなく溢れるnoteの数々をみても同じことを思ってしまうんだよな。 この世の中にはブログと呼ばれる形式の文章が星の数ほどあって、そのうち日本語で書かれたものはごく一部。さらにnoteというサービスに投稿された文章なんてほんのひと握り

          雑記「サブウェイは、渇きだ。」ほか

          3世が創価本を読んでみた『池田大作と創価学会』

          日本の新宗教界において2023年はひとつの転機として語り継がれるだろう。3月2日に幸福の科学総裁・大川隆法、10月16日に冨士大石寺顕正会会長・浅井昭衞、そして11月15日に創価学会名誉会長・池田大作が死去。カリスマ宗教家と呼ばれる3人が次々に亡くなり、世間を驚かせた。 ▲一昔前ではあり得ない対談動画も公開された 本記事タイトルにもある通り私は祖父母の代から続く生粋の創価学会3世会員なので、池田氏の訃報を目にした瞬間はかなり大きな衝撃が走ったのを覚えている。詳しくは後述す

          3世が創価本を読んでみた『池田大作と創価学会』

          予想外の爽快なおもしろさ!映画『変な家』

          ライター・雨穴(うけつ)原作、ウェブメディア「オモコロ」記事をもとにした書籍・漫画がいよいよ映画化。いちオモカスとして映画『変な家』を鑑賞してきた。 なかなかよかったですよ!以下、ネタバレを交えるので観に行く方は注意。(本noteの画像引用はすべて公式サイトまたは予告編から拝借しています。) 総評:予想外に面白かったふだんは誰もいない公開終了間近のレイトショーが好きな私だが、久しぶりに休日午前の回をチョイス。シアターに入ると若いグループの観客が多くほぼ満席で、皆ポップコー

          予想外の爽快なおもしろさ!映画『変な家』

          ねづっちと勝手に対決!ととのいました

          一時期なぞかけにはまっていた時期があって、ねづっちのYouTube動画を観漁っては、はぁ〜すごいなぁと唸っていた。 「僕も、かけたい。」 ということで友人からインスタグラム等でお題をもらったりしながら作った謎かけをいくつか紹介する。 わたしのなぞかけ 自力でこれが出た喜び。 音楽に関連する単語で揃えてみた。 バイクは危ないから長袖を着よう。 こちらも食糧っぽい単語で揃ったのが好きな点。 お主も悪よのう。友人からもらったお題自体もかなりメタでいいです。 最後に

          ねづっちと勝手に対決!ととのいました

          雑記「ZIP、観れません」ほか

          ZIP、観れません私はミニマリストなので、テレビは置いていない。そもそも今の部屋に越す前、実家で暮らしていた時も煽動的でやかましいテレビのことはあまり好きではなく、家族は観ても私だけは目を背け続けていた。 ただ幼少期はテレビも好きだったように思う。朝起きればおはスタや3チャンネル(現・2ちゃんねるのEテレ)で学校へ向かい、夜はアニメやバラエティを観て眠る。高校生くらいから、家庭にインターネットが導入され興味がそちらにシフトしたというだけで(インターネットの方がよっぽど煽動的

          雑記「ZIP、観れません」ほか

          雑記「趣味趣味音楽」ほか

          趣味趣味音楽趣味を聞かれた時、すごく困る。 楽器をやっているので音楽は趣味といえば趣味だが、他の何を差し引いても好きな一番の心の友かというとちょっとわからない。自分の実現したいサウンドを手元に出現させるために楽器を使っているときや、ステージパフォーマンスのために楽器を練習しているときの方が多いため、心から演奏が好きで楽器を触っているギターキッズみたいな人材に比べると若干のやる気のなさが否めない。 では映画は?絶対にこう返される。「えーじゃあ好きな映画なに?」これに何の見栄

          雑記「趣味趣味音楽」ほか

          結局、三千円の飲み放題に浮かれた喧騒が耳に残ってるうちにコンビニでぽとり買った白湯を冷やしていく夜風がいつでもいちばんうまいんだ。でもポテトは美味しかったから許す。あと冷やしトマトも許す(トマトが好きなので)。

          私の勤め先ではごくたまに飲み会がある。 勤め先はベンチャーで同年代の層が厚く、たまに居所がないなと思うくらいに陽気のある環境なのだが、その分気を使う必要がないのはいいところ。しかもイケイケな若手の会社らしさをなぞるように、毎度懇親の目的で経費から会食代が出ている。これはタダ飯を食べに行かない手はないと、今日も腹を空かせて参加してきた(というより、会社の売上が私の賃金ではなく同僚の会食代になると癪なのでせめて食事代を浮かそうという魂胆の方が大きいか)。 店に入ると、同僚に何

          結局、三千円の飲み放題に浮かれた喧騒が耳に残ってるうちにコンビニでぽとり買った白湯を冷やしていく夜風がいつでもいちばんうまいんだ。でもポテトは美味しかったから許す。あと冷やしトマトも許す(トマトが好きなので)。

          うどんを2杯いく日

          うどんを2杯いく日以前のnoteにてうどんが好きである旨をつらつらと書いた。小麦粉の歯応えと喉越し、暖かな湯気の風味、薬味がピリッと華を添える。最高ですよね。この日はうどんマニアの友人と一緒に、行ったことのないうどん店に行ってみようの会を設定した。 まずは御茶ノ水駅から少し坂を下った方面の神保町にある人気店・丸香さん。讃岐系のうどんがいただけるお店で、香川でよくみる黄色のランプが店先でくるくると回っているのが印象的だ。平日の昼過ぎ、外にずらっと十組弱の行列を作る盛況ぶりであ