よわみ

30代女、育休明けの新聞記者。 仕事では意識的に脳死状態にならないと無限にツッコミが入…

よわみ

30代女、育休明けの新聞記者。 仕事では意識的に脳死状態にならないと無限にツッコミが入って記事が完成しない厄介な傾向あり。ここでは好きなだけ右往左往して、心の澱を吐き出して整理したい。

最近の記事

人生のハンドルを握る

タイトルはポッドキャスト「となりの雑談」から。 自分の人生に関することを、他人のせいにしていることがとても多いことに最近気がついた。 たとえば家族。 「子どもが産まれたから、母である私はもう今まで通りに仕事をすることはできない」 「夫がフルタイム勤務だから、子どもの世話をワンオペでしなければいけない」 「ニュースをみるたびに、自分はもう昼夜問わず取材をしなければ書けない話を字にすることはできないと感じる」 たとえば仕事相手。 「取材先が、『こうしてほしい』と言っているから

    • ゴリラになりたい

      保育園の洗礼が終わらない。 肺炎→胃腸炎→止まらない鼻水ときて、 先週からヘルパンギーナで一家全滅中です。 一度熱でお迎えになり、その後3日間病児保育に預けてたら、たぶんヘルパンギーナになった。 人と接触すれば病気にはなっちゃうよね。 そしてきょうは私たちの高熱が辛すぎて娘の世話をできる自信がなく病児シッターさんを頼んでみたんだけど、娘は猫かぶったのか病み上がりだからなのかずっと寝ていた・・・ 病気のときは親に甘えたいんだね 私は基本自己中なので、自分の仕事の心配ばかり

      • ワーママになれない

        4月に保育園に入園した子ども、4日目から発熱、風邪こじらせ入院、胃腸炎でGW明けの今までまともに通えていない。 当然私も出勤できていない。 毎回保育園に欠席連絡を入れていたんだけど、きょう忘れて電話がかかってきて、事情説明しながら泣いちゃった。 【自分の頭のなかで回っている声】 ・復帰スケジュールに無理がありすぎ。見通し甘過ぎ。育児なめてたんじゃないの? ・子どもの寝かしつけを上手にして、在宅で働ける人もいるのでは? ・いくら保育園の洗礼と言っても1週間も登園できない子

        • 英訳:EU加盟国の育休、長期化傾向

           親という仕事を完璧にこなせる人はいない。慎重すぎても、おおらか過ぎても、誰かに「その子育て、間違ってる」と指を指される。悩みは子どもが誕生する前から始まっている。「育休をどれぐらいとるか」を決めないといけないからだ。短すぎれば、子どもとの貴重な時間を過ごせない。長すぎれば上司からやる気が無いと思われる。この問題に頭を悩ませてきたのは親だけでない。政策立案者も何十年も検討を重ねてきた。  ヨーロッパの多くの国は、1980年代から育休をとりやすくしてきた。EUは母親に最低14

        人生のハンドルを握る

          インナーチャイルドとの対話

          なんか胡散臭いなと思っていたけど、ストレスMAXになり心理系の本を読み漁っていたらすっかり影響されて興味を持った。 podcastのガイドを聞きながらやる方法が結構自分に合っていたようで、いい気分転換になる。 深い呼吸をしながら意識を自分の奥底に潜らせていく。 「そこに子どもの頃の自分がいる。何歳ですか?」 そのとき、みんなどういうふうにイメージするのだろう。私は、赤ちゃんのころはもちろんそうだけど、しっかり記憶がある9歳ぐらいの自分についても「自分が写った写真を思い出す」

          インナーチャイルドとの対話

          論理より快感の世界で生きたい

          何かを「語れる」人に憧れる傾向がある。つまりオタク。 学生のとき、周りはDJやってる人がたくさんいて、特定のジャンルの音楽の話でめちゃ盛り上がってた。 私は曲の流れを体系的に掴むのがすごい苦手だった。この1フレーズいいな!で終わる。アルバムの構成は〜とか、アーティストの過去作比較とか、つまり批評的なことが苦手。 映画も、小説も、アニメも、「このパーツ気持ちいいから脳にそそぎこんでくれ!!!」みたいなのがすごい多くて、感想とか言われても「快感」しかたいんだ。 こういう人が就

          論理より快感の世界で生きたい

          専業育休中の夫(理解のある彼くん)から「離婚したい」と言われた

          娘が産まれて、私の人生変わったと思っていた。 10代からつづく慢性的な自己肯定感の低さ、仕事も低空飛行、発達障害の診断を受け入れられず泣いたりわめいたり。 めんどくさい系まっしぐらだった私は、夫と出会って「この人とだったら子育てできるかも!!そしたら幸せになれるかも!」と思った。 夫は、「あなたの幸せをかなえるのが僕の幸せ」と公言してはばからない。 掃除や整理整頓ができない私に助言を与え、仕事のアドバイスを与え、「子どもがほしいけど仕事を離れるのも嫌!」といえば、「僕が育休

          専業育休中の夫(理解のある彼くん)から「離婚したい」と言われた

          ママアカのタイムラインに流れるニュース記事てどんなのか

          育休が終わろうとしている。性分として仕事で拘束されていない時間があれば「語学の勉強」か「読書」をしたがる(というか、するべきだと考えている)習性があるが、まっったく何もできないまま6カ月が過ぎた。 ・授乳時に片手でできて ・視線を2分以上の集中しなく済むもの 以外は無理で、ツイッター(X)をしている時間が一番多かったと思う。妊娠中からマタニティアカウント(マタ垢)をはじめて、ムダな時間もかなり過ごしたと思うけど、かなり情報収集に訳だった。 何よりマスコミ関係者をフォローし

          ママアカのタイムラインに流れるニュース記事てどんなのか

          家事能力ゼロの女が育休中に修行した話

          日本男性の家事時間は短すぎると、OECDか何かの統計が出る度に話題になる。 内閣府HPによると2020年は1日に41分だったとか。(6歳未満の子供がいる家庭)。対して女性は3時間45分だったという。 https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r02/zentai/html/column/clm_01.html この手の数字をみるたびに私は「子供がいるとそんなに家事があるのか・・・」と恐れていた。私は毎日どころか週に30

          家事能力ゼロの女が育休中に修行した話

          バービー

          映画「バービー」が色々と話題になっている。先月聞いたポッドキャストが面白かったので以下要約。 アメリカの3~6歳の女児は平均で12体ものバービー人形を所有していると言われるが、「愛されている」かというとちょっと違う。母親が子供に与えたいおもちゃではないのだという。 【誕生】バービー人形はユダヤ人の女性実業家ルース・ハンドラーが開発し1959年に発売された。娘が紙人形を着せ替えたり、将来の職業を語らせたりしているのを見たハンドラーは、旅行先のスイスで購入した人形を元に開発し

          「子供ができたら変わるよ」は本当か

          「朝、どうしても起きられないんです」 大学1年のとき、私はバスで知らないおばさんに相談したことがある。 高校時代から部活の朝練をぶっちしまくって後輩にブログで悪口を書かれていた私は、大学に入ってから1限の語学の授業を何度も欠席して単位を落としかけていた。特にいやなことがあるというわけではなく、目覚ましが聞こえなかったり、体がなまりのように重かったり。そして夜になると元気にアルバイトをして帰る。自分自身どこかおかしいと思っていた。 その日は電車が人身事故か何かで遅れて、振り替

          「子供ができたら変わるよ」は本当か

          陣痛と、『街と、その不確かな壁』

          村上春樹の新作小説が発売された4月13日、私は前駆陣痛で産院に入院していた。病室でキンドル版をDLし、翌日の夜に第1子を産んだ。 なかなか陣痛が進まなかったため、合間にアプリを開いてみたが、文字をやっとの思いで認識しても脳みそが意味を理解できないような状態で、最後の12時間は夫への生存連絡のためにスマホを握ることすらできなかった。退院したらしたで3時間ごとの授乳。読み上げ機能の助けを借りて読み終えたのは、マメみたいだった娘が笑顔をつくれるようになり、初めての予防接種も打ち終

          陣痛と、『街と、その不確かな壁』

          英訳:グレース・ラヴェリー

          twitterで流れてきた「書くこと」に関するエッセイがとても面白かったので和訳してみた。(素人翻訳です。3箇所ほど、文意がつかめなかったところがあります) 筆者のグレース・ラヴェリー氏はカリフォルニア大学バークレー校教授。トランスジェンダーの女性。 文中に登場する御木本隆三氏は、御木本真珠店創業者の息子で、ラスキン研究者。 https://lithub.com/grace-e-lavery-you-already-write-how-you-write-just-give

          英訳:グレース・ラヴェリー

          はじめまして:私と書くこと

          ブログが続いた試しはないけれど、挑戦してみる。 30代女、育休中。書くことが好きで、書く仕事(新聞記者)に就いたけど、書くのが苦手でいつも悩んでいる。 子供のころ、私は自分が「文章を書くのが得意」だと思っていた。難しい言葉や漢字をぶち込んで作文をつくり、大人をびっくりさせるのが好きだった。中学校では読書感想文がいつも表彰された。ゼミの教授のおぼえもめでたかった。 しかし新卒で入社して配属された支局で、400字の原稿が書けないことに気づいた。800字ほどの長めの原稿は徹夜して

          はじめまして:私と書くこと