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ママアカのタイムラインに流れるニュース記事てどんなのか

育休が終わろうとしている。性分として仕事で拘束されていない時間があれば「語学の勉強」か「読書」をしたがる(というか、するべきだと考えている)習性があるが、まっったく何もできないまま6カ月が過ぎた。

・授乳時に片手でできて
・視線を2分以上の集中しなく済むもの

以外は無理で、ツイッター(X)をしている時間が一番多かったと思う。妊娠中からマタニティアカウント(マタ垢)をはじめて、ムダな時間もかなり過ごしたと思うけど、かなり情報収集に訳だった。
何よりマスコミ関係者をフォローしていると当たり前のように出てくるニュース記事のポストが、マタ垢のタイムラインにはほっっとんどなかった。
むしろ、私は休職前に「当事者の気持ちを理解したい」と躍起になっていたわけだけど、タイムラインは本人発信のそういう話があふれていた。
出産直後はニュースアプリを見る元気もなかったので、世の中で何が起きているのか全然分からなかった。そしてそれでも全然生きて行けた。仕事から離れて、本当の意味で一般の感覚を感じるいい訓練になった。

で、少ないなかでもニュース記事がつぶやかれているのはどんなときかということを考えるのは、今後にも役立つような気がするので、メモしておこうと思う。



ストレートニュース:ほぼポータルサイトのリンクが貼られている

子供がらみでショッキングな事件事故があったり、子育て世代に影響のある福祉政策などが発表されたりしたときは、タイムラインに流れてくる。
個人アカウントがポストするのはよほど大きなニュースなことが多い。
小児科医のふらいとさんのようにストレートニュースをじゃんじゃん流して注意喚起を促すアカウントに拾われるとそこから拡散する。

発見その1は、ほとんどの場合がヤフーニュースなど、新聞・テレビが記事を外販しているサイトのリンクを貼っているということ(いくらクリックしてもヤフーが潤うだけ)。そうすると提供元の記事にもうワンクリックして貰えるかが大事な訳だけどユーザー目線ではそこまですることはほっとんどない。ましてや動画つきの記事なんてわざわざ見に行かない。

発見その2は、ストレートニュースのなかでよく読まれる記事の種類。あくまで体感だけど次の順番。
・児童手当など、お金の話→言葉は悪いが他人の命より自分の財布、と実感
・子供が被害者の性犯罪→昔の記事でも何度も拡散する。これは関心の強さを感じるとともに、被害者の立場に立つとつらいものがある。
・「母親」に対する司法の厳しさ→産み落としや虐待事件などで母親のみが罰せられたとき、父親の責任は?という話。
・事故の記事には「他山の石」的な情報が必須→水の事故の時期は、対策動画がかなり拡散していた。一般人が番組の切り抜き動画を直接添付してバズったので番組制作側にはいいことなし。もし公式がポストしていたらそっちがバズっていたと思う。


企画・オピニオン系:インフルエンサー頼み。熱量では直接投稿に絶対勝てない

「胸が痛い」「この犯人許せない」みたいな脊髄反射的な話ではなく、問題の構造分析や提言みたいな内容の記事を、一般のアカウントがポストするのはあんまりほぼ見たことがない。こういう記事が広がる方法はインフルエンサーのポストが拡散するしかないと思う。
子育て界隈のインフルエンサーってお医者さんとエッセイ漫画家が双璧をなしていて、次いで商品情報をつぶやく一般人。漫画家さんは作品以外のことをつぶやくのがメインだから、オピニオン系は下記の宋美玄さんみたいなお医者さんが圧倒的に多い気がする。

もう一つ思ったのは、オピニオン記事は、ただ聞いただけではSNSとあまり相性がよくないということ。こういう企画に登場するような専門家たちが、わざわざメディア企業を介さず、自分の言葉で発信しているのがSNSの世界。そっちの投稿の方が熱量が直接読者に届くに決まっている。
オピニオン記事が拡散する条件は以下の3つのどれかだと思う。
・決まり文句→抜き書きできる、意外性のある情報が一文でもある
・聞き手の意味→自力で発信しない有名人や、本人発信だと言いづらい内容


「読み手を意識して書け」と言うけど

振り返ってみて思ったのは、読み手を意識することの難しさ。
ストレートニュースは基本、発生→各社が一斉に報じる→配信が早いやつがポータルサイトに拾われる→ニュース自体のインパクトで読まれるか決まる
てな感じなので、裁判の振り返りとか腕の見せどころがあるものを除けば、「読者に選ばれる努力をする余地」はスピード以外にほぼない。

企画系は、インフルエンサーのポストからトリクルダウンで一般の読者に届いていると仮定すると、読者の反応がリアルタイムに分かるSNSの時代とはいえども、読者の平均像に近い人たちは静かにリポストしているだけだと思う(記事のツイート、ましてや記者アカウントにメンションしてくるユーザーなど本当に稀有)。それと、インフルエンサー経由で届く記事の場合、着火点では読者は記事を選んでいると言うよりインフルエンサーのタイムラインを選ぶという行為が先に来る。ということは、書く側が想定できるとすれば「あの人のタイムラインに載るもの」ということなのかもしれない。

迎合するのはよくないけど、誰にも読まれない記事を書き続けるのは自己満足で終わってしまう。せっかくネットに入り浸ったので、ちょっとはその感覚を生かして書いていきたい。


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