見出し画像

自己紹介に代えて〜私がnoteでの音楽配信と医療介護現場へのチャリティーを始めた理由〜

noteを始めて二か月以上経ちますが、まだきちんとした自己紹介をしていませんでした。遅ればせながら、今日は自己紹介に代えて、私がnoteを始めた理由と、なぜ医療介護現場を支援するチャリティー活動をしているか、書かせて頂こうと思います。

(私が別の音声記事で公開しているオリジナル曲の作曲・発表の経緯については、他の記事でも何度か書いていますので、ご興味を持たれた方はご覧頂ければ嬉しいです↓)

歌でコロナを乗り越える〜オリジナル曲「夜明けの前に」について〜|Marron|note
https://note.com/yo_ssy/n/n412079b95869


夜明けの光が見えてきた〜コロナワクチンへの思い〜|Marron|note
https://note.com/yo_ssy/n/n68b6031b0f0e


私は6歳の時にピアノを始め、高校から音楽科に進み、大学卒業後はピアノを教えながら病院や施設で音楽療法の仕事をしていました。今は二児の子育てのため、休業しています。

そんな私の母が認知症を発症したのは、もう十年ほど前のことになります。ちょうど私の結婚や出産・子育てと重なったこともあって母を実家でケアしてあげられた期間は短く、約一年半の間は通い介護に介護保険サービスを併用して何とかしのいでいましたが、外出先で迷子になるようになったタイミングで、やむなくグループホームに入居してもらいました。状態の変化を繰り返しながらも認知症の症状は徐々に進行していき、約六年のグループホーム生活を経て、今は特養でお世話になっています。

母は五〜六年ほど前から家族のことも認識できなくなり、今は言葉もほとんど出てこなくなりました。歌が得意な人で、施設に入居してからは面会の度に一緒に沢山の歌を歌って過ごしてきましたが、今では毎回歌っていた曲さえ出てこなくなりました。歩行機能も落ちて、常時車椅子の生活です。食事も誤嚥防止のため、流動食を介助で食べさせてもらっています。

いつ誤嚥性肺炎や他の病気で何があってもおかしくない、そのような状況ですので、面会に行って母と過ごす時間の一瞬一瞬がとても貴重なものに思われ、育児の合間を縫って片道一時間半かけ、毎週面会に通う日々を送っていました。

そんな時にコロナ禍が起こりました。入居者への感染を防ぐため、施設への面会は厳しく制限されるようになりました。昨年七月・十月の二回だけ、感染状況の改善に伴って面会禁止が一時的に解除され、防護服とアクリル板越しに会うことができましたが、それ以来もう半年以上、ずっと母に会えていません。最後に母に触れたのは、面会制限が始まる前ですから、もう一年数ヶ月以上も前のことになります。

一年半前までは昼食時に面会に行って、母の食事を介助したり、好きな歌を歌って聴かせたりしていたのがまるで夢だったかのように、今では週に一回15分間だけ、Skype越しに母の様子を見せてもらうのを心待ちにする生活となりました。

私のオリジナル曲「夜明けの前に」は、そのような状況の中で生まれました。突然面会できなくなり、まだSkype面会も始まっていない五月の緊急事態宣言下で、母に会えない寂しさと母が感染することへの不安が極限まで高まっている時に、その気持ちを何かの形で吐き出さずにはいられず、自分を慰めるために作った曲です。

「夜明けの前に」|Marron|note
https://note.com/yo_ssy/n/neb1b472923fc

しかし作ってみて、「もしかしたら私と同じように、大切な人に会えず苦しい思いをしている人達に届けることで、その人達を力づけることができるかもしれない」という思いが湧いてきました。

それと共に、家族が面会に行けない間も母を一生懸命ケアして感染から守ってくださっている施設職員の方々の顔や、私の住む地域でコロナ患者の治療に尽力してくださっている病院の光景が目に浮かび、いま全国で同じように国民の命を守ろうと奮闘している医療機関や介護施設の方々に対して、何かできることはないだろうかと考え、チャリティー活動にすることを思い立ちました。

それが、小さい頃から私にピアノを習わせてくれ、父亡き後も私が音楽の道に進むのを応援してくれた母への、恩返しにもなるのではないかと思ったのです。

そこで、昨年秋から音楽仲間の方々(ボーカル・録音編集)のご協力を得て、リモートで録音したものを音源の形にして頂き、noteの音声記事で発表することにしました。そして、作品への対価や記事に対するサポートは全て、医療介護現場への寄付に充てることにしました。

友人達や親戚のご協力もあって、2021年6月25日現在、計13400円の寄付が手元に集まっています。また曲を聴いてくれた方々からは、「年老いた親を想う気持ちと感謝がこみ上げ心癒される思いがした」「ずっと帰省できていないので、歌詞が心に沁みた」「最初から号泣してしまった」などの温かいご感想が数多く寄せられ、勇気を出して発表して良かったと感じています。これからもまだしばらくコロナ禍は続きますので、この歌で同じ境遇にある方々の心に少しでも明かりを灯すことができたらと願っています。


また、今どこの医療現場も介護現場も、患者さんや入居者を感染から守るために、大変な緊張感の中で仕事にあたっています。感染防止のためのコストも沢山かかりますし、診療控えによって収入が減っている病院も多いようです。

そして言うまでもなくコロナ治療に当たる病院は、治療と感染対策に莫大なコストと労力がかかる上に、他の診療の縮小によっても収入が減り、ダブルダメージとなっています。最前線で治療に当たっている医療機関が、最も経営困難な状況に置かれ、赤字で十分なボーナスも出せないような苦境に立たされているのです。

私個人の力でできることはほんの僅かではありますが、私の記事を読んで一人でも医療介護現場の状況に思いを馳せてくださる人が増えれば、こんなに嬉しいことはありません。

どうか皆様の温かいご理解とご支援を、これからもよろしくお願いいたします。

最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。


♪コロナ禍で会えない母を想って作ったオリジナル曲を、医療介護現場に寄付するチャリティーのため、音声記事(300円)にて販売しています。温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします。
https://note.com/yo_ssy/n/neb1b472923fc

♪当アカウントの記事に対するサポートや購入で得られた収益は全て、新型コロナウイルスの治療にあたる医療機関や、感染予防に奮闘する福祉施設などを支援するプロジェクトに寄付させて頂きます。気に入って頂けましたら、ぜひ応援とシェアをよろしくお願いいたします。

寄付先:日本財団 

    https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/2020corona/donation

    かながわコロナ医療・福祉等応援基金

    https://www.pref.kanagawa.jp/docs/r5k/covid-19_donation.html

この記事が参加している募集

サポートで得られた収入は全て、新型コロナウイルスの治療にあたる医療機関や、感染予防に奮闘する福祉施設への寄付に当てさせて頂く予定です。温かいご支援のほど、どうかよろしくお願いいたします。 寄付先:日本財団、かながわコロナ医療・福祉等応援基金