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第34回東京国際映画祭『ラストナイト・イン・ソーホー』

第34回東京国際映画祭で『ラストナイト・イン・ソーホー』観た。ざっと、あらすじを言おうかな。

出典元 映画.com


『ベイビードライバー』のエドガー・ライト監督待望の新作に、『ジョジョ・ラビット』『オールド』などに出演した、トーマシン・マッケンジーと『クイーンズ・ギャンビット』で脚光を浴びたアニャ・テイラー=ジョイ。二人はロンドン・ソーホー地区の異なる時代に存在する二人の若い女性を演じる。
ファッションデザイナーを夢見るエロイーズ(トーマシン・マッケンジー)は、ロンドンのデザイン学校に入学する。しかし同級生たちとの寮生活に馴染めずソーホー地区で一人暮らしを始める。新居のアパートで眠りにつくと、夢の中で60年代のロンドンにいた。そこで歌手を夢見る魅惑的なサンディ(アニャ・テイラー=ジョイ)に出会うと、身体も感覚も彼女とシンクロしていく。そこから様々なことが起こっていく。。。。。

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※イギリスロンドンのシティ・オブ・ウェストミンスターに位置する一地区がソーホー。20世紀に歓楽街として発展し、特に60年代後半はファッション、映画、音楽などのカルチャーがこの街を中心に爆発的に流行。『スウィンギング・ロンドン』と総称される一時代を築いた。

私は、日本や海外の60年代・70年代・80年代のエンタメ・ファッション・音楽・街並み・人間に憧れを抱いている。この時代の音楽を聴いて道路を歩くと、自分自身がその時代に入り込んだんじゃないかと錯覚させてくれるし、いつも見飽きているはずの街並みが格好よく思う。すれ違う眩しい車のライトでさえ嫌な気持ちにならない。なんかさ、夢や希望や自由を歌っていて今の歌にはなくて本当に勇気を貰う。学生の頃めちゃくちゃ聴いてた。
テレビや本でしか、その年代の街並みを観たことないけど。みんな映画のセットみたいだと思った。目を覆いたくなるくらい眩しい夜のネオンの光。独特な雰囲気のナイトクラブ。何処か夢に向かって走っているような楽しそうな若者達。わざとらしいくらい大きな看板。あげたらキリがないな。でも、本当にどこもかしこも格好よく見える。考えただけでゾクゾクしちゃう私。そんな時代に街で歩け、音楽、映画、ファッションに触れ、夢や希望や自由を思い描いた人達に対して心底嫉妬してしまう。私もその時代に生きてみたかった。

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でも、今も昔も変わらないのかなと思うのが、人間の搾取はいつになってもなくならない。失くなってほしいものはなくならないで。残ってほしいものほど失くなってしまう。この映画は、男性が女性に対しての搾取で色々なことが起きてしまうわけだけど、現実でもこういうことは沢山あるよね。夢を持った人の気持ちを利用してどん底に落とし、自分だけ良い思いをする。そういう人は、言葉巧みで相手に隙を作らせるのが本当に上手。それに聞き上手でもあるのだ。だがしかし、反発しようものなら、『君のために言っているんだ。目的のためなら必要な行動なのだよ』と、最もらしく言ってくる。そう言えば、彼女達が行動を辞めないと知っているからなんだよね。
ここでいう夢だけではない。私生活でもそう。自分が優位に立つためなら・・とか。地位のため・・とか。社会の為と言いながら自分を優位立たせる人・・とか。言い出したらキリがないんだけど。考えたり、見ていたりしていて頭を抱えたくなるよ。その正当化した行動で、どれだけの人が傷つき、底に落ちたのかと。でも、搾取をする人は罪悪感なんてないんだと思う。

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主人公のサンディの取った行動などに共感をするかと言われたらしないけど、彼女の夢に対する行動力、執念は尊敬する。何か違うと感じていても、卑下されても自分を信じ魅力も分かっていた。私があの立場にいたらあんなに強くはいられないと思うよ。でも、きっと誰もいないところで泣いていたんだと思う。誰かに助けてほしかったんだと思う。でも、60年代のロンドンというエンタメの総称のような場所では誰も助けてもらえなかったのだと思う。その強きな態度や美貌が利用された。そして今も日常生活で、色々な物事が起きているのかと思うと私は耐えられない。じつに恐ろしい。

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綺麗事と言われるかもしれないけど人々が、相手を尊敬し合えるような生活を送りたい。私もそんな出来た人間ではないから、出来ているとは言えないけど。少なくとも人の夢をバカにしたり利用したりするような人間ではない。また、その人の外見や性別で判断するような人間ではないと自分では思っている。

ラストナイト・イン・ソーホーとても素晴らしい映画でした。リスペクトしたいです。

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ありがとうございました!!!

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