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セミナー開催で気づいたこと ~ライフキャリアデザインの話題提供を通じて~

先日、初めてキャリアコンサルタントとして登壇し、人前で話をいたしました。ご参加の皆さまが所属する組織においても、おそらくキャリアの話を公式にすることは初めてのことです。それを踏まえた上で、私からお届けしたいことをしっかりお話しすることは出来たと思います。

 実際にお話ししてご参加者の皆さまの様子や、事後のアンケートを見てみるといくつかの発見がありました。

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 ひとつは、「キャリア」という言葉に触れたことのある人はやはり少ない、ということでした。これはある程度予想していましたので、キャリアという言葉の持つ意味について解説し、キャリアについてその場での共通理解が形づくられるように仕込んでおいたことが役立ったと思います。キャリアの定義については、数多の研究者による定義もあれば、行政府による定義もありますので、キャリアとはこれだ!という断定は避けましたが、「キャリアは人生全体に関することであり、その中に仕事のことも含まれる」ことを丁寧にお話ししました。

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 次に、私はライフキャリアデザインについて、ファイナンシャルプランニングと一緒に考えてもらうことを目指して話を進行しました。今回は、私の登壇の後を引き継いで、別のFPの方が資産形成の話をしてくれる形となっていたのですが、やはり資産形成の話の中にも適宜ライフキャリアデザインからの示唆を組み込んでゆく必要があると感じました。例えば、投資信託の基本ポイント(長期、分散、積立)は、キャリア形成にも共通するような話ですから、ライフプラン表を作成する上での工夫の材料にできます。そのように、仕事と生活とお金の話が統合された生き方を促すことで、ライフキャリアデザインが表面的なものではなく、より立体的に深みを伴ったものになってゆくのです。

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3つ目を述べて今回は話を一旦閉じようと思います。3つ目の発見は、ライフキャリアデザインの話に触れることがその人の啓発的経験につながるということです。もう少し分かりやすく言うと、話を聞いた人が「自分の背中を押してもらった」という状態になることです。事後アンケートからは、ライフキャリアデザインの話に触れた参加者のうち、約8割は何かしら自分のキャリアについて考えてみようと心が動いていることが分かりました。そうであるならば、事後のフォローアップとしてキャリア面談の機会を提供したり、キャリアの棚卸しのワークショップを開催したりすることで、ライフキャリアデザインがもたらす具体的な行動変容まで可能な限り個別的に伴走することが望ましいと考えます。今後、そのような展開が実現できるように調整してゆこうと思いました。

 以上のようなことを実感として得られたことは私にとって大変貴重なことでした。今後の展開に向けては組織を巻き込んでゆくことについて設計が必要になりますし、実行部隊の形成(育成含む)も考えなければなりませんが、大変にやりがいのあることですので、前向きに取り組んでゆくつもりです。

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 今回は、セミナー開催で気づいたこと、についてお話しました。私は会社勤めとの複業でライフキャリアデザインカウンセラーとして個人や世帯の職業生活設計や資産設計のお手伝いを志しております。保持資格としては国家資格キャリアコンサルタントとAFP(日本FP協会会員)をコアスキルとして、これまでの会社生活や人生経験で学んできたことを活かして会社内や地域社会に向けた価値創造につなげてまいります。ご関心を持っていただいた方、ご相談事がある方は、どうぞお声がけください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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