さわちゃん@キャリコン×FP

会社勤めの傍らでライフキャリアデザインカウンセラーをしています

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最近の記事

メメント・モリ ~坂本龍一さんの生き様に触れて~

先日、「Last Days 坂本龍一 最期の日々」(NHK)を観ました。約1年前に坂本さんは亡くなりましたが、亡くなるまでの数年間の坂本さんの姿を追った内容でした。また再放送がどこかであると思いますので、機会を捉えてぜひご覧になってほしい番組です。 坂本さんか亡くなる前年の9月にNHK509スタジオで全世界同時配信コンサートの収録がされています。私は同年12月に配信されたそのコンサートをリアルタイムで視聴しました。その時は坂本さんが闘病されていることはもちろん知っていまし

    • ライフキャリアデザインの伝え方 ~就業者向けセミナーの企画~

      只今、来月以降スタートするキャリア関連セミナーの絶賛準備中でして、楽しく仕事をしています。主には3つ。 ・新入社員向け ・30代社員向け ・40代社員向け これを、内容をある程度ユニットに分解しつつ組み立てていますが、世代に合わせた調整を少しずつしてゆくのが面白いですね。 何にしても、キャリアに関する事柄に触れるのが初めてという方々を相手にするので、かなり慎重にやろうとしています。以下のポイントを押さえておこうと思っています。 ・「キャリア」という言葉の意味合いを理

      • 「そうと気づく力」 ~ききょうの言に思う~

        今年の大河ドラマ(光る君へ)面白いですね。2年前放送された鎌倉殿の13人以来、はまって観ています。貴族社会(の上層・下層)と平民の暮らしやキャリアのコントラストがよく描かれていて、格差社会の到来と言われている現代にも思いをやる場面が少なくありません。 さて、すでに紫式部(まひろ)と清少納言(ききょう)が交流する場面が何度か描かれていますが、前回、まひろの屋敷にききょうが訪れて言葉を交わす様子は実に圧巻でした。すべては書きませんが、私が特に感じ入ったのは、ききょうが和歌の会

        • ライフキャリアデザインと金次郎の教え ~映画「二宮金次郎」を観て~

          先日、小田原に新しくできた小さな映画館「小田原シネマ館」で、映画「二宮金次郎」を観ました。確か、5年前くらいに完成した映画で、金次郎の地元小田原に住む私はずっと観たかったのですが、中々機会を捉えられずにいました。ですので、とても楽しみに観ることができました。 映画の内容はネタバレになってしまいますので言及しませんが、「働くこと」「力を合わせること」「人を受け入れ信じること」「本当に大事にすべきこと」ということについて、よく考えさせられる映画でした。ぜひこれからも多くの方に

        メメント・モリ ~坂本龍一さんの生き様に触れて~

          時間の使い方を考える ~即時指導の経験から~

          年度末ですね。みなさまの職場は締め日に向けて、てんやわんやの状況でしょうか。いつもと変わらぬ仕事内容ではあるけれど、何か気忙しい、そんな雰囲気ではないかと思います。 私も、過去10数年前までは、仕事を詰め詰めにして毎晩遅くまでやっていました。0時過ぎて終電に乗るのが当たり前の時期もあり、まだ若かったというのもありますが、だいぶ無茶をしていたと思います。今思えば、もう少しうまく時間を使うことができていれば、そこまでやらなくてもよい状況にできていたでしょう。 時間は有限で

          時間の使い方を考える ~即時指導の経験から~

          【番外編?】韓非子を読み始めたら ~世の中に悶絶する感じ~

          ちょっとしたきっかけがあって、「韓非子」が手元に来ました。せっかくだからと日に一巻くらいのペースで読み始め、第五巻まで読み終わったところです(第二十巻まであります)。なかなか面白くて、たぶん終わりまで読んでしまうと思います。 何が面白いかというと、まだ紀元前の中国、春秋戦国時代の諸子百家のひとつ、法家の韓非さんが、「主君も臣下も民草も、好き勝手やってんじゃねー!法の下に考え行動すれば国は繫栄するんじゃ!」というような主張(私の想像ですが)を展開して、世の中の納得いかないこ

          【番外編?】韓非子を読み始めたら ~世の中に悶絶する感じ~

          一冊の本を媒介に対話すること ~ABD®(アクティブ・ブック・ダイアローグ)の経験~

          先日、ABD®(アクティブ・ブック・ダイアローグ)のファシリテーター養成講座に参加してきました。ABD®というのは読書会のメソッドで、集まった人たちが1冊の本を分担してその場で読み、サマリーをつくって内容をシェアし、シェアした内容から感じたことや思ったことをお互いに分かち合い、対話を深めてゆくものです。 未来型読書法 アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)公式サイト (abd-abd.com) 私は普段、とある企業内図書館の運営を通じたまなびの場づくりを仕事とし

          一冊の本を媒介に対話すること ~ABD®(アクティブ・ブック・ダイアローグ)の経験~

          キャリコンがキャリコンに面談してもらった ~来談者の身になってみる~

          先日、セルフキャリアドックの一環として、外部キャリアコンサルタントによる面談を受ける機会がありました。私はいちクライアントとして面談に臨むわけですが、私自身がキャリコンでもあるので、来談者の立場からの視点だけでなく、一段メタに上がってこの面談で起こっていることを観る視点も発動してしまいます。本当は純粋に来談者として受けたいのですが、いたしかたないことなのですが・・・。 かくして、面倒くさいクライアント(笑)のまま面談に臨みました。熟練のキャリコンさんが面談をしてくれましたの

          キャリコンがキャリコンに面談してもらった ~来談者の身になってみる~

          キャリアの自己認識を深める効用 ~ワーク&ライフラインの軌跡から~

          みなさんは過去・現在・未来のどのあたりを見ながら日々を送っているでしょうか。以前、退任間近のある役員の方と立ち話をした時に、「俺はこれまで前しか見ていなかったから、過去のことはひとつも憶えちゃいないな。」とおっしゃっていたのを聴いて、随分とかっこいいなあ~、と感心したことがあります。 私自身は、過去があるから現在があり、現在は未来につながっているという考えに常日頃から意識的です。が、やはりこういった捉え方も人によって全然違ったりするのでしょう。過去を大事に思う人もいれば、今

          キャリアの自己認識を深める効用 ~ワーク&ライフラインの軌跡から~

          キャリアの語りから感じたこと ~セルフ・キャリアドックの取り組みから~

          先日、機会に恵まれまして職場でキャリアについて語り合う場が設けられ、いち参加者として参加しました。会社の意図的な試みによるこのような場を持つことは十数年ぶりではないかと思います。 「キャリア」という言葉自体、普段なかなか意識しない、触れることが少ない言葉だと思いますので、いち参加者でありながらもキャリアコンサルタントとしての私は、参加された方々のキャリアについての捉え方を興味深く聴くことができました。 とても大きな世界観から仕事も生活も区別なくキャリアを捉える方もいれば

          キャリアの語りから感じたこと ~セルフ・キャリアドックの取り組みから~

          40代~50代に訪れること ~中年期の危機って?~

          私は昨年50歳になりました。日々、中年ど真ん中を生きていますが、キャリア界隈では「中年期の危機」というものがよく語られます。「危機」という言葉がめちゃくちゃネガティブに聞こえるので身構えてしまうかもしれませんが、ご自身の対処のしかた次第で「危機」の意味合いは変わってくるものです。 人間、20歳を過ぎれば緩やかに体力の衰えが始まるといいます。20代~30代のあたりはある程度体力を維持しているのですが、40代を過ぎると筋肉量の変化などで衰えを感じやすくなるのではないでしょうか。

          40代~50代に訪れること ~中年期の危機って?~

          ジョブ・カードを書いてみよう! ~生涯を通じたキャリアのために~

          突然ですが、「ジョブ・カード」をご存じでしょうか。 職業能力開発促進法における職業訓練を経験したことのある方は書いたことがあるかもしれません。私も国家資格キャリアコンサルタントの取得のための養成講習に申し込むにあたって「ジョブ・カード」を書きました。 先日、その「ジョブ・カード」を見直す機会があって、1年半ぶりに内容を更新することになりました。それで、この「ジョブ・カード」、振り返りのツールとして使えることを体感し、自分自身のキャリアを見つめるには誰でも取り組めてかつ非

          ジョブ・カードを書いてみよう! ~生涯を通じたキャリアのために~

          学びの積み立て投資 ~ドル・コスト平均法で考える~

          新NISAに注目が集まっていますね。日々、「投資」に対する熱量がどんどん上がっていっている感じがします。先の記事(有料記事)では積み立て投資について具体的に書きました。 今回は積み立て投資のコツが自律的なキャリア形成にも活きるのではないかと思い、書いてみます。 積み立て投資は、毎月あるいは毎週、毎日と一定額で投資商品を購入して資産形成につなげる方法です。「一定額」がポイントで、投資商品が値下がった時はより多い量を、投資商品が値上がった時はより少ない量を購入してゆきます。そ

          学びの積み立て投資 ~ドル・コスト平均法で考える~

          話し相手はいますか? ~相談でなく雑談でもよいのです~

          カウンセラーの協会団体から送られてきた会員向け冊子に「ふつうの繋がりの得難さ」というテーマで特集が組まれていました。しみじみと読みましたが、確かに、ウィズコロナを経てアフターコロナかつオンライン全盛の今の時代にふつうの繋がりでも難しいのに、もし自分のことを好きなだけ話せる相手がいるとしたら結構すごいことなのかもしれないなあ、と思いました。 家族、職場、地域の人・・・、多くの人とかかわりを持って社会生活を営んでいる私たちです。話す相手なんていくらでもいるよー。と言いたいところ

          話し相手はいますか? ~相談でなく雑談でもよいのです~

          キャリアと資産形成を考える ~新NISAを題材に~

          巷では今年から始まった新NISAの情報がたくさん出ていますね。新NISAってやった方がよいの?投資先は何を選んだらよい?月々いくら出すのがよいの?・・・などなど、みなさんの関心や疑問にマッチした情報に出会えているでしょうか。 私は新NISAを考える際に、そこにかけられる時間が潤沢な方はそれほどいないのではないか?と見ています。他のやるべきことを疎かにして毎日毎日投資アプリの画面とにらめっこするようなことにならないように、一度投資方針を決めてスタートしたらその後は十数年ほった

          有料
          500

          キャリアと資産形成を考える ~新NISAを題材に~

          自分は能力をどう使っているか? ~本物の真っ暗闇の中で気づいたこと~

          先日、視覚が全くきかない暗闇で白杖を手に行動するという体験をしました。ダイアローグ・イン・ザ・ダークという体験施設で、視覚障がい者の方のアテンドにより、安全がしっかり確保されています。 期待と不安が入り混じる中、数名の体験者とともに、本当に何も見えない中を一歩一歩慎重に歩き始めます。白杖や周りの音を頼りに歩いたり、グループワークをしたり、アテンドのニノさん(日本語が超絶堪能なネパール人の方でした)の家にお邪魔したり、お茶屋さんでお茶を飲んだり、色々な体験をしました。全部真っ

          自分は能力をどう使っているか? ~本物の真っ暗闇の中で気づいたこと~