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星が好きな人にお勧めの本3選

こんばんは、いかフライです。
近頃ムシムシと熱くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

NHKで毎週土曜日に放送されている、「理想的本箱 君だけのブックガイド」という番組が好きで、よく見ています。ブックディレクターの幅允孝さんがテーマに沿った本を3冊選書し、作品の一部をドラマやアニメーション化して紹介しています。毎回3冊とバランスがよく、読んだことのない本がよく紹介されるため、どんな本が選ばれるのか毎回楽しみです。

一度noteで旅の本をご紹介しましたが、別のテーマでまた3冊をご紹介したいと思います。番組のように毎週は難しいですが(読むスピードが更新に
追い付かない)不定期でも続けていけたら、と思います。

旅の本3冊は下記からご覧いただけます。

今回は、星が好きな方にお勧めの3冊です。

1、「星の旅」/ 藤井旭

天体写真家の著者が、モンゴルやイースター島などあらゆる場所を訪れ、星を撮影する旅エッセイです。
1986年に刊行されたため、2024年現在から40年ほど前に書かれた作品になります。本に書かれている世界各国の風景は現在とは異なるものもありますが、この本には年代を感じさせない面白さがあります。
ニュージーランドの章で、美しい星空に感動をして、カメラを構えることなく雪の上に寝転ぶという場面があります。著者の星に対する「好き」という気持ちが、全ての章に表れていると感じます。
星空の写真とともに星座の詳しい説明も書かれているため、星好きの方は楽しむことができると思います。また、世界各国で出会う現地のガイドとの会話や交流が多く書かれているため、旅エッセイとしてもお勧めです。

2、「賢治と「星」を見る」/ 渡部潤一

「銀河鉄道の夜」に留まらず、多くの作品で星や月が登場する宮沢賢治の文学の世界。天文学者である著者が、宮沢賢治の生涯を辿りながら、天文の観点から作品を紐解いていきます。宮沢賢治の生い立ちが詳しく、分かりやすく書かれていて、あまり宮沢賢治に詳しくない方でも面白く読むことができます。私はこの本を読んで初めて、宮沢賢治が一時期に営業職のようなポジションで猛烈に働いていたことを知りました。(牧草が育つための土壌改良のため、石灰肥料を東北各地に販売していた)
天体や鉱石の描写が多く、時には難解な表現もある宮沢賢治の作品ですが、
作品を引用し、著者によって引用箇所が分かりやすく説明されています。
宮沢賢治の生涯を知り、より深く作品を読みたい方にお勧めです。
そして、装丁がとても美しい本のため、思わず家の本棚に置きたくなると思います。書店で見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。

ブックカバーの下は銀と黒の世界
青色の中表紙と黄色のページのコントラスト


3、「月の番人」/ トム・ゴールド(古屋美登里 訳)

「ニューヨーク・タイムズ」などの媒体で活躍する、スコットランドの漫画家が描いた絵本です。
全ページ2色刷りで、ほとんど無人の月に住む警察官が主人公です。
3か月に一度、月で起きた犯罪を報告することが職務ですが、犯罪など全く起きず、報告することが何もない世界です。
白、黒、グレー、紺色のみで月の世界が表現されていて、人気のない静けさが感じられます。何も面白味の無い世界だと感じる人も多いと思いますが、騒がしい場所から避難してこの本を読むと、少し月の世界が羨ましいようにも感じられます。静かな星の世界に入りこむことができる、大人が楽しめる絵本です。

ご紹介した3作品の内、気になるものはありましたか?
また違うテーマでも、3作品紹介をしていきたいと思います。










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