【二次創作】作品を上げる場所としての初心者向けTwitter考察【副業で同人活動】

少し前の事になりますが、pixivの社内不祥事がニュースとなりました。

「もうpixivは使いたくない」
「退会したいけどpixiv以外で盛んな絵のSNSがないから退会できない」
「Twitterだけじゃ心細いからやっぱりpixivは必要かも…」
「いちユーザーとして運営側にメッセージだけでも送ろう」

さまざまな声が上がりましたね。

不祥事の内容についてはここでは言及しません。
誰が目にしてもひどい事案でした。

このニュースより浮き彫りとなったのが、

「ひとつのSNSのみだと同人活動をしていく上で万が一の時に不安」

こんな感情ではないでしょうか。

同人女の中にはTwitterは利用せずpixivでのみ作品発表をしている方もそこそこな人数いるはず。

Twitter運用に関しては以下過去記事

【二次創作】Twitterで切りたい相手がいる?交流に疲れた?ルールって何?【お悩み解決】

【二次創作】Twitterフォロワーを増やしたい!【副業で同人活動】

【二次創作】Twitterフォロワーを増やしたい!2【副業で同人活動】

この3つの記事で触れさせていただきました。

私YAYA個人としてはpixivとTwitter、平行して運用していった方が多角的に見て安牌だと考えています。

「でもTwitterって交流すごいんでしょ?」
「炎上したらどうしよう…」

Twitterを始める前は誰でもネガティブな気持ちを抱いてしまうものです。
でも大丈夫、Twitterは怖いものではありません。

今回は同人活動においてのTwitter運用方法「絶対に揉めない/揉めたくないツイートの仕方」について深掘りしていきます。

①pixivとの大きな違いは「拡散力」

pixivとの一番の違いはRT、つまり拡散能力だと考えます。
pixivの場合「この作品すごい!誰かに伝えたい!」と思った場合は伝えたい相手方にのみ伝える形になると思いますが、Twitterはあなたをフォローしている人全員にその作品をすぐさま伝達すること、通称RTが仕様上可能です。

作品を生み出す側からしてみればRTされることはかなり嬉しいですし、そのRTきっかけでフォロワーが増えたりすることがほとんどだと考えます。

また、投稿した作品にどれだけのいいね数が付いたか、どれだけのRTがされているか、本人にフォロワーがどれだけいるのか「数が見やすい」こともpixivとは違うところです。

RTやいいね数/フォロワー数が本の配布数とイコールになることはありえませんが、それでも数の多さと比例して本の配布数は伸びやすいと感じます。
Twitterはあなたの作品の認知度を上げてくれるツールなのです。

逆に言えば、生物ジャンルで活動をしていたり、創作内容があまりにもニッチすぎる作品場合Twitterとの相性は良くないです。

「え、二次創作って基本隠れてやるものじゃないの?」

という声が聞こえてきそうです。
もちろんそうです。

ですが二次同人専門のイベント会社が堂々とツイートをしていたり、二次同人専門の書店が新刊入荷情報をツイートしているのが現実。
イベント当日にはTwitterトレンドに設営完了のワードが出ることも珍しくありませんね。

公式と勘違いされないようにキャラクターの名前をカップリング名で略したり一部伏せたりなどの配慮は必須となる場合が多いです。(この配慮については②で詳しく記載します。)

あくまでも公式とは関係ない二次創作ですよ、個人が趣味で書いた/描いた作品ですよ、というアピールが必要となるわけです。

「作品の拡散はされたいけどあくまでも二次創作なんですよ」という部分を大事に運用していきましょう。
これを意識すれば炎上リスクもかなり下げられると思われます。

②ジャンルや時期によって異なるTwitterのルールと配慮

よく女性向け同人と男性向け同人ではルールがまったく違うという話を見聞きします。

これは本当にその通りで、男性向け同人はかなりオープンにTwitter運用をしている人が大多数です。
伏せ字はほぼなし、購入した同人誌は写真を撮ってアップ、二次創作の電子配信、公式と同じタグを使用して二次創作作品をつぶやくことも珍しくはありません。

「なんで?女と男で著作権に違いなんてないでしょ?」
その通り、その通りです。

本来ならば女性向けだの男性向けだのでルールが大きく変わるのは矛盾がありますよね。女性向け男性向けで著作権法が違うわけでもありません。
この矛盾にモヤモヤしている人も少なくはないはずです。

ただ、このnoteの主旨である「副業で同人活動をつつがなくしていく」上ではその矛盾はあえて飲み込み「女性世界のルールを受け入れたほうが懸命」だと考えます。

この女性向けと男性向けの差は個人ではどうすることもできないです。
郷に入れば郷に従え。
炎上や学級会になることは最大のデメリットだからです。

作品投稿をTwitter上にする場合は、今一度「同ジャンル、同カップリングの人たちはどんな伏せ字を使いどう投稿をしているか」を観察し、そこからはみ出ないようにしましょう。
これも、炎上リスクを下げる作戦のひとつです。

また、Twitterはその時期によって同人世界でのルールが変わってくるという特徴もあります。

例を挙げるとすれば、鍵アカウントでの引用RT。

2022年の今現在、鍵アカウントでの引用RTは「悪口を言う手法」となっています。
これも立派な同人世界だけでのローカルルールですし、引用RTができるようになった当初はネガティブな要素はなかったと感じます。
けれども、もうそういう空気になってしまったのですから抗いようがありません。
(同人とは関係ない他の趣味の界隈を観察したところ、引用RT=悪口という概念はなさそうです。)

他には「高価な出費を自慢していると捉えられそうな発言」や「出身校の匂わせ」「職業の匂わせ」「彼氏/旦那がいる匂わせ」「婚活匂わせ」「美容ネタ/ダイエット発言」「親を尊敬している発言」は危険なつぶやき内容になり得ます。

なんで?
同人と関係ないことはつぶやいちゃいけないの?
Twitterってそもそも他愛もない今やってることとかをつぶやくツールなのでは?

と言われそうですが、嫉妬や妬みを買う可能性がある発言/つぶやきは極力避けるべきです。

理由は言うまでもありませんが、上記に挙げた事柄に満たされていないもしくは気にしている女性が同人界隈には多いからです。悲しいことですが。
逆に言えば「コンビニで売ってた○○美味しい!」「靴下に穴があいた」こういう本当に誰にでも起こる事柄ならば反感を買われることはないでしょう。

このnoteでの過去記事でも記載した覚えがありますが、

・女性向け同人世界のルール(伏せ字等)を守って萌えをつぶやく。
・日常生活の幸せなつぶやきは控える。

この要点2つさえ守っていれば大丈夫なのです。

つぶやくべきは推しへの萌え言葉、創作作品のみ、にすれば高確率で安全が担保されます。

どうしても日常生活のこともつぶやきたい、生活の思い出場面をSNSにも残しておきたいという場合は、同人活動関係ないアカウントを作成しそこで思い切りつぶやきましょう。
それならば問題は発生しようがありません。

その日常アカウントの持ち主がオタク女性っぽいなと気付かれても同人活動/創作をしていないアカウントだと話題にもされません。
ましてや、そういったアカウントまでわざわざ見に行き粗探しをすればそれは探す方がおかしい、という世論にさすがになります。
(くれぐれも日常アカウントは同人活動をしているアカウントと紐づけ/リンクをしないでおきましょう。)

炎上したりトラブルが起こるアカウントは、必ずと言っていいほど「小説や絵を発表していて」「問題行動をごく僅かでもしていて」「ネガティブなオタク女性から見て鼻につくツイートをしている」アカウントです。このうち2つ以上そろうと炎上/トラブル/陰口のターゲットとされます。

余談ですが、男性向けの世界では上記のような日常つぶやきをしても問題は発生しないように見受けられます。
男性サークルのアカウントを複数観察してみましたが、ソロキャンに行く設備(高額)を整えた、車/バイクを新調(これも高額)した、子供が産まれた/結婚した、仮想通貨で利益が出た、等々かなりオーブンな様子。
けれども炎上やそれに対する愚痴等は見当たりませんでした。

これは想像になりますが、男性間では作家のプライベートまでは追わない(本当に心から興味がない)人が多数なのかもしれません。
もちろん男性向けでも昨今の「ゆっくり商標事件」のように度を越えたやらかしはばっちりと炎上し、オタク世界の枠まで飛び越えた大問題に発展しました。

女性向け同人は常にどこかのジャンルで小さい炎が燃えていて、男性向け同人は小さい炎は見えないけれども火の手が起きる時は大火災になっている。
そんな印象です。一長一短ですね。

自分の創作のためにはどう行動するのが得策なのかを冷静に考え「女の世界で上手くやっていくことに注視し行動していきましょう。
それが安全な同人活動にもつながり、ゆくゆくはあなたの預金/貯金口座の数字を潤わせてくれるはずです。

③Twitterで発表すべき作品と危険な作品を考察

二次創作専用に作成したTwitterアカウントでカップリングの萌えを伝えることはなにも問題ありません。
むしろどんどん公開すべきと考えます。

ただし上記で少し触れましたが「これは止めておいたほうが無難」という内容が3種類あります。
それを説明していきます。

ひとつ目は、キャラがひどい目に合う描写の作品、もしくは人を選ぶ過激な性癖作品
キャラが暴行を受ける描写や犯罪に染まる描写、スカ○ロ等の特殊性癖を連想させる表現です。

カップリングの趣味趣向はまだ地雷とはいえども許容範囲の問題(人によっては即死だという人も居るでしょうがそれはネタだとして)ですが、オタク以外の人でも生理的に受け付けない過激な内容が連想される投稿は避けましょう。

もちろん性癖はそれぞれ。
その性癖を押さえ込めというわけではありません。
こういうニッチでかなり人を選ぶ作品を発表することにおいてはTwitterは不向きだということです。

フォローしていない人の作品がフォロワーがいいねしたために自分のタイムラインに流れてくるという事象もあります(これもTwitterの仕様です)
誰かのタイムラインに自分の投稿した内容が自動的に流れてしまう可能性がある、ということを予見しておきましょう。

このような特殊性癖作品はpixivに公開し、それを注意文言付きでTwitterでリンク告知する止まりにすれば問題ありません。

ふたつ目は、「生物ジャンル」です。

生物ジャンルは、pixivとはまた違った「閲覧制限ができる小説/絵を投稿するSNSサイト」が存在します。
気になった方は調べてみてください。

そしてTwitter運用でも鍵のアカウントにしクローズドな環境の中で萌えをフォロワー同士つぶやいてる様子です。

Twitterアカウントに鍵をかければ検索にもひっかからないため安全ですね。
(そのためか、私YAYAが調べてもなかなか深堀りができませんでした。)

同人ルールが二次創作の中でも最高峰に厳格なのが生物ジャンルです。
各サークルともいろいろと工夫を凝らしてTwitterを運用されているのだなと感じます。

みっつ目は、二次創作とはまったく関係のないレポ記事/漫画です。

「え?それはいいんじゃない?ためになる内容の漫画とかたまに見かけるけど」という声が聞こえてきそうです。

わかります。
私YAYAも個人的には人様の体験レポ記事/漫画やエッセイ作品が好きな側にいるからです。

ならばなぜ投稿を控えた方がいいか、というとやはり「反感を買いやすい」これに尽きます。嫉妬や妬みの防止です。

具体的に言うと、美容関係の成功談や旅行談(聖地巡礼は除きます)、グルメレポや家族ペットのエッセイ等。
「推している二次創作とは無関係な話題の作品はまぁまぁに危険」と捉えてください。

ネガティブな話の繰り返しとなってしまいますが、オタク世界には世間一般的な楽しみを自由にできない境遇の方も多くいます。
そういったところに配慮しようということです。炎上リスク回避のために、です。

ただ、このような体験レポ記事/漫画やエッセイ作品もアカウントを別に作りそこで発表すれば問題はありません。
むしろそういった仕事案件がやってくる可能性もある為そうすべきです。(過去そういったサークルさんを複数人見掛けたこともありました)

「もしかしたら自分は二次創作よりもエッセイ作品を出す方が向いてるのかも?」
創作をしていて、自分自身がそう気付くこともあるかもしれません。

自分の作品の可能性は抑え込むのではなく、適材適所で発表していくべきと考えます。

④他人とのリプライ/DMトラブルを無くすために

「なんか嫌味なリプライもらった」
「リプライの会話をどこで終わらせればいいのかわからない、ずっと続いてしまう」
「褒めてくれるのは嬉しいんだけど、私の小説/漫画投稿に全部感想言ってくる人ちょっとだけうざいかも」

こういった深刻ではないけど小さい悩み、あるあるですね。

これについては過去記事、

【二次創作】クソリプ?毒マロ?焼きマロ?でも大丈夫!【お悩み解決】

上記でもマシュマロトラブルとして触れました。
リプライ/DMでも同じ対策を取ってください。

要約すると、基本は

悪い内容のものは「表に出さない」
嫌味なリプライ/DMも全スルー。ブロックよりもミュートでの回避を推奨します。ブロックは相手を刺激してしまう為お勧めはしません。

どんなに長文の誉め言葉をもらっても、一律「読んでくれてありがとうございます。嬉しいです。」と簡潔に短く返す
相手によって文章の長さを変えるのもトラブルになります。普段から全員に対して簡潔に短くリプライ/DMを返すよう心掛けましょう。
普段から全員に短いリプライをしていれば「こういう性格の人なんだな」と周知もされていくはずなので過度な期待もされずに済みます。
愛情こもった感想には、次に執筆する作品でお返しをしましょう。

会話が長引きすぎる時は文章を返すのではなく「いいね」で終わらせる
フォロワーとのリプライ会話は双方をフォローしている人たち全員のタイムラインにも流れます。
長すぎることのないよう適度な場所でいいねを押して終わらせましょう。

以上を徹底すれば揉め事も起こらないはずです。

時には「なんでリプライくれないんですか?」「DM返信くれないんですか?」とつっかかってくる困ったちゃんに出会うこともあるかもしれません。
こんな相手も全スルーです。

少しでもトラブルになりそうになったら全スルーが一番鎮静効果があります。
下手に反応をしてしまうと相手のテンションが上がってしまうからです。
困ったちゃんに万が一出会ってしまった際は「無視」これに尽きます。
これはTwitterだけでなくこの世界全部に通ずることですね。

⑤Twitterサービスの今後の展開を予想

アメリカの大富豪がTwitterを買うというニュースがありました。

それにより多きな仕様変更が急になされるとは考えにくいのですが、ひとつ言えるのは「ある程度息の長いSNSになる」のではないかと感じました。
つまり、半年後や来年急にサービス終了とはならないであろう、という予測です。

そもそもTwitterは日本の会社ではなく海外の会社ですよね。

常識も日本ではなく海外基準となっています。
未成年に見える人物/キャラクターの成人向け描写にはすごく厳しく、逆に成人している人物/キャラクターであればセンシティブな内容でも自由に投稿できます。

ある日突然新しい機能が実装されたり、また急に機能が消えたりもします。
そんなところも海外のサービスっぽいなと感じます。

仕様変更に関しては、柔軟にこちら側が適応していくしかありません。

そもそもTwitterはオタク専用のSNSではないですし、居住国設定も変更すればトレンドワードも変わります。

オタク趣味を持っているとついつい「Twitterオタクばっかりじゃん」「オタクしかもう日本ではTwitter使ってないんじゃない?」と勘違いしそうになりますが、一度オタク趣味関係ないアカウントを1つ持ってみてください。
本当にいろんな人がTwitterて使ってるんだな、と実感するはずです。

この「オタクじゃない人たち」が多数を占めるTwitterというSNSで、同人活動のPRをしていくということを忘れないでおきましょう。

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今回の記事は以上となります。
いかがだったでしょうか。

Twitter未経験だという人はアカウントを今すぐ作成し、最初は国内のニュース記事アカウントをフォロー/閲覧していくだけでもいいです。

徐々に画面そのものに慣れつつ「そろそろ同人活動専用のアカウント運用してみようかな」となればしめたもの。

あなたの同人活動の助けに、Twitterはきっとなってくれるはずです。

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