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心が柔らかくなる瞬間を。

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写真と言の葉。フォトエッセイ。
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2024年1月の記事一覧

立ち止まるって事を一緒に出来る人と歩みたい。

立ち止まるって事を一緒に出来る人と歩みたい。

伝わらないなって事は多い。
なんだそれ。結局、そんなもんなんだ。ってがっかりしたり。

きっと
向き合わなくちゃいけない他人と向き合うべきではなく、付き合える他人と付き合いながら、今、現在を回して行くべきなんだなぁと思う。

今、歩幅や行く先が同じ人同士でないと関わり合う事は、出来ないんだなって。

本当は、誰でもいい場所に、今自分が居られる事。
その意味や価値は、きっと思っているよりもかけがえの

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溺れそうなくらいひとりぼっちなこの世界で。

溺れそうなくらいひとりぼっちなこの世界で。

みんな溺れそうなくらいひとりぼっちなんだね。
だから手と手を繋ぎ合うんだね。って。

深夜を超えて朝を迎える川沿いの道
ぼんやりと
欄干に背中を預けてメモをしていた。

白んでゆく空
どうしよう世界が美しくて仕方ない。
思わずiPhoneでパシャリ。
映らない事が嬉しい。
そんな事を呟きながら
圧倒される。

こんな景色を誰かと分かち合う事が出来るなら
それは、どれだけ幸福な事なんだろう。
世界は

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心を確かめる事が言葉には、出来るみたい。

心を確かめる事が言葉には、出来るみたい。

ほんとは、君に伝えたかった事。

たけど
伝わらなかった事。

いつの間にか
すれ違ってしまう人々。

ほんとは
歩いているんじゃなく
可愛い舟に乗っているのかもしれない。

時間という波が、気持ちという波が、ここにあったものを静かに、どんどんと違う形に変えてゆく。

どんどんと違う方に流してゆく。
だから繋ぎ合う事が意思なんだよなぁ。

昨日の君と僕は、昨日の君と僕だったんだ。

そう気付く時に

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柔らかな時を作るように揺れる。

柔らかな時を作るように揺れる。

洗濯物が上がった音がする。
皺を解きながら籠に入れて
運ぶ。
晴れた日の気持ちの良さが一層深まる。
ハンガーを片手に
軽く叩きながら袖を伸ばしてシャツを干す。
急かされない休日。
贅沢な時間は
こんなところにもあるような気がする。
作業をしながら心を緩ませる。
家事はゆとりを作るように向き合う。
完璧を求めるより生活に馴染ませる。
営みは
ベストよりベターを続けていける事。
そんな気がした。
鳥の

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アパートの窓に「HAPPYLIFE」

アパートの窓に「HAPPYLIFE」

むかし朝にアルバイトをしていた事があった。

正直行きたくないなぁ。と、思いながら
線路沿いの道をトボトボと歩いた。

「なんで行きたくないのかなぁ。」
自分の気持ちを整理したらもっと楽になるのかもしれない。

そんな期待を込めながら
道中行きたくない理由を
ぼんやりと整理してみた。

作業よりも人間関係って難しいよなぁ。とか。

そんな風に考えてみた。

あーぁ。とため息を吐きながら
ふと空を見

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やさしいきもち

やさしいきもち

夢の中だけで帰れる家がある。
そこは、二階建ての家で相変わらず一人暮らしをしている。
カメラを持って歩いて行くと湖に続くあぜ道がある。

その日は、炬燵に入ってずっと考え事をしていた。
いや、本当は、とても落ち込んでいた。
例えばそんな風に、静かな時間が欲しい時に
現れるのがその夢の家なのだった。

誠実さって何だろう。
真摯に向き合うって何だろう。
自分にとってのそれらの間違い方にとても落ち込ん

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今、悲しいという気持ちが全てじゃなくなる日が来る事

今、悲しいという気持ちが全てじゃなくなる日が来る事

心に嘘はつけないものだ。
だけど心の思う通りにならないのも現実。

それを
教える為に
頭は、賢く現実を整理する為の言葉を選ぶ。

心がわがままを言いそうになる。
愚痴や弱音や不満に言葉を選ばせそうになる。

そうならない為に距離を置く。
頭で解っていることを心で解っていくには
時間が必要だったりもする。

だから焦らないように。

すぐに変われなくてもいい。

変わっていくものは、いつも時間をか

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