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今週消費した10のこと 今年の夏は、1番涼しい、そして世にもかわいそうな動物たち

・残りの人生で1番涼しいのは、今年の夏

このところ、暑さが本格的になり、毎年鬱陶しいとさえ思っていた梅雨の長雨が恋しい今日この頃。

こんなに早く夏が来たのは日本だけなのかなぁ、などと考えていた時に偶然目にしたVOXの「これは残りの人生で1番涼しい夏になり得る」という記事にとても驚きました。

記事によると、この2週間、アメリカ全土、EU、中国などのユーラシア大陸全体が強烈な暑さに見舞われているようで、世界的な山火事や配電の限界を超えるリスクがあるそう。

更に記事には
「この暑さは6月の普通ではない。過去の平均と比較しても普通ではない。異常だ。けれど’普通’という言葉は計測学的に意味をなさない言葉になってきている。そして、化石燃料が地球を温め続ける限り’異常’という言葉が日常になるだろう。近い将来、この猛暑は更に悪化する見込みで、良くはならない。だから今年の夏は信じられないほど暑いかもしれないが、今後数十年で1番涼しい夏になるかもしれない」
とも書かれていて、何とも暗い気持ちに…。

「気候変動による地球温暖化」という言葉を頭では理解していたつもりでいても「たった1度」の平均気温上昇の恐ろしさを今すぐ目の前で感知することができない。そう考えると私たちは、地球に対して取り返しのつかない裏切りをしてしまったのではなでしょうか。

唯一の良いニュースは、気象学者によると異常な暑さの予測や気象モデルは若干改善する推定もあり得るようです。

問題は、私たちのこれまでの近代的で便利さだけを追求してきた生活インフラやポリシーをどう変えていけるかにかかっているのは明らかだそうで、私たちは今までとは違う道を選択する勇気を持たなくてはいけないのだ、と強く感じた記事でした。

・あとは切手を、一枚貼るだけ

目的もなく本屋をウロウロしていると、大好きな小川洋子さんと堀江敏幸さんの新刊を見つけました。 

「まぶたをずっと、閉じたままでいることに決めたのです」

という、まさに小川洋子さんワールド全開な1行目から始まる1通の手紙。
久しぶりに小説の世界だけにどっぷり浸かれる一冊になったのですが、「すごく面白いよ」と周りの人に説明しようとすればするほど、なぜか小説が持つ未知の世界がどんどん広がり「何がそんなに面白い」のかを取りこぼしていくような不思議な体験をした一冊にもなりました。

・世にもかわいそうな動物たち

「あとは切手を、一枚貼るだけ」の中で、小川洋子さんが『世にもかわいそうな動物たち』という架空の本について書いている章がありました。
信じられない動物実験の描写ばかりの架空の一冊があまりにリアルだったので調べてみると、全て実際に行われていた動物実験だったことにとても驚きました。

私が特に興味深かった実験は、NASAが1995年に行った蜘蛛にカフェインやマリファナ、ベンゼドリン(アンフェタミンの一種で日本では覚醒剤に指定されています)を含む様々な薬品を注射し巣を作らせる、というもの。

最も巣の構造を乱したのはカフェインだった、という実験結果に非常に驚いたのですが、人間にとっては1日カップ2杯分のカフェインは癌のリスクを下げる研究結果もあるようで、何事も過ぎたるは及ばざるがごとし、ということでしょうか。


・胡瓜の悩み

家庭菜園も気がつけば3年目。いつ何をすれば良いのかが少しずつ分かるようになりました。

今年はCo2吸収力が高いとされる胡瓜を沢山植え、毎日実が成るのを楽しみにしているのですが、考えていた以上にかなり沢山収穫できるので消費するのが少し大変に。

自分で野菜を育てる前は、料理が趣味といえるな、などと思うほど悩むことなく献立を考えるのが大好きだったのですが、どう食べようかなどと考える暇などなく、毎日沢山収穫できるようになったことで、大変だなぁと思うことも時々ありますが、菜園のおかげで私のメニューの幅が広がったようにも思います。

最近の胡瓜の食べ方の流行りは、セミドライにし温暖化した地球のエネルギーを最大利用。少しの油と新生姜、山椒の実の醤油漬けなどで炒め煮にすると、自家製胡瓜のQちゃんに。スーパーで売っているモノとは世界が違うよね、と自画自賛しています。

・夏の味

毎日大量の実が成るピーマンと万願寺とうがらし。

みりん、水、酒と醤油少々と、コープさんで売っているぺしゃんこのおあげさんと煮立てて、冷蔵庫でしっかり冷やすと、口いっぱに夏を捉えた気に…!

ピーマンも万願寺とうがらしも、年中スーパーで入手できるので日々の献立に困らなくなった反面、旬の食材が見えにくくなったようにも感じます。

レイチェル・カールソンの「センス・オブ・ワンダー」のという本に「知る、ということは、感じる、ことの半分も重要ではないと固く信じています」という一節があります。

ピーマンや万願寺とうがらしなどの旬の食材を、口いっぱいに頬張った時に「夏がきたー!!」と思うのは何故なのだろう?という’センス・オブ・ワンダー’を今の子供たちとも共有できたら、どんなに素敵だろうか、と思う反面、その理想だけでは日本に住む人全員の胃袋を満たすのが難しいのも現実なのですが…。

私たちにとって、美しい自然、それ以上に必要なものなど本当に存在するのかなぁ、と考えながら食べた夏の味が去年より重かったのは気のせいだろうか。

・7月10日、日曜日

今年の夏は参院選です。

どの党の誰に投票しようかなぁ、と迷いながらTwitterを眺めていると、とても分かりやすいサイトを見つけました。

そのたった1票はお互いに、同じ時代を生きる者同士が預けあっている、と思います。自分のために、誰かのために、投票しよう。

・私たちがしたことは、次の世代に影響するのです

これは、オバマ元大統領が前回のアメリカ大統領選挙の際にスピーチした一節なのですが、私たちが「今」投票することが子供たちの未来を創っていることは、疑いようのない事実だと思います。

・3.5%の人が動けば世界は変わる

3.5%の人が、非暴力的な方法で(マーチなど)世の中に訴えると世界は変わる、という何とも希望溢れる研究結果です。

この研究結果がいいな、と思ったのは「非暴力的な方法」というワードに尽きるのですが、右とか左とかもういいから、勇気を持って前へ向かって大きく舵を切ろう!というところ。
希望がないと未来は切り開けない。

•Stolen 

1970年代後半のある夜、国立カナダ警察の警官が飲酒運転の疑いがある運転手の車を止めました。警官がその車に近づいた時、彼は過去の亡霊に直面したことを知ります。レジデンシャルスクールの神父がそこにいたのです。
その警官はジャーナリストConnie Walkerの亡き父でした。あの夜、道端で起きたある事件が、Connieを40年近くも帰っていなかった故郷カナダのサスカチュワン州へと誘い、彼女の家族がひた隠しにしていた秘密の調査を始めるのですが、暴かれた真実は彼女の家族の枠をはるかに超えたストーリーでした…

非常に興味深い内容で、どのエピソードも聴き入ってしまいます。毎週金曜日更新。

・すごい進化ラジオ

すごい面白いです。

何回も聴いたのはこのエピソードで、人間って文明を崩壊させることでしか生きていけない生物だから、地球ごと崩壊させられるのかも…考えたり。

毎週金曜日更新。



























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