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不都合な真実⑪

二日連続で『不都合な真実シリーズ』を書いてみようと思います。

『不都合な真実シリーズ』の過去投稿はこちらになります。
Part1Part2Part3Part4Part5Part6Part7Part8Part9Part10

①コロナ禍で外食が少なくなったことに加えて、若者などのアルコール離れも相まって、キリンの成長事業であったクラフトビールの売り上げも落ち込んでいる、とのこと。

キリンホールディングス(HD)が酒類事業の戦略転換で苦闘している。好採算のクラフトビールを成長の柱に掲げるが、新型コロナウイルス禍の落ち込みを補えない。…国内のビール系飲料の市場はピークの1994年から4割減。コロナ前からビール離れが続いていた。キリンによると、19年の世界のビール総消費量も前年比0.5%増にとどまる。若者の健康意識の高まりなどで、先進国だけでなく、中国などの新興国市場も成熟し、ビールビジネスは転機を迎えている。キリンは「一番搾り」や「本麒麟」などマス層を意識したメガブランドだけに依存せず、個性的なクラフトビールを通じ、より小さな母集団を狙う「スモールマス」戦略への転換を進めてきた。

コロナ禍の影響がどこまで長期的なものかは見極めが必要だが、今後も酒類への追い風は吹きにくい、というマクロの考えは必要なんだろうと感じます。

②カーボンニュートラルへの道筋で必要な再生可能エネルギー。でも去る冬にも見られた電力ひっ迫の現状。それに近い状況が来る夏、冬ともに予想される中、今後の再エネ導入は結果的に火力発電所もペアで増やさないと安定的な電力が賄えない(コストの話はまた別で)、という事実。

発電量の変動が大きいという再エネの課題が解決する見通しは立っていない。電気は、発電した瞬間に使う「同時同量」が大原則で、ためることができない。太陽光発電は日照量に左右されるため、夜や曇天の日は発電量が減る。この減少分を主に補完しているのが火力発電だ。…現在は関東エリアの太陽光発電だけで1000万kWの発電容量がある。「火力発電は1基100万kWほどのため、太陽光発電の変動に合わせて最大10基分の発電容量を柔軟に制御できる仕組みが必要だ」…「需要の変動が以前に増して急峻(きゅうしゅん)になっており、止めていたLNG発電所を緊急で立ち上げて電力供給をする場合もある」

あれ、これって結局カーボンニュートラルへ向かっていても、難題が多そうですね。

③最後は日本でも始まったワクチンの大規模接種。65歳以上の高齢者接種には間に合わなくても、今後の大規模接種に合わせて、問診をオンラインで簡潔に完了できるように、とやっとボトルネック解消へ動き始めているとのこと。

河野太郎行政改革相は…接種時の問診について「オンライン、電話の活用も各自治体で検討していただきたい」と述べた。接種会場での医療従事者の不足を補うねらいがある。…オンライン診療をめぐっては昨年春、新型コロナ対応の特例として解禁されており、ワクチン接種時の問診でも適用される。…具体的には、接種会場に来た人をオンラインで医師が問診することを想定する。河野氏は「お医者さんが現場に足を運ばなくて済むようになり、(医師が)予診に加わる数が増えるのではないかと期待をしている」

大規模接種で大量の量を効率的にさばくために、今までオンラインを想定してなかったこともビックリですが、大臣から一回通知が出てもやはり改革は、全国には回らないもんなんですね。


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