【日記】四十手前のおっさんゲイが抱える不安
今年の2月頃に首相の事務秘書官の「隣に住んでいたら嫌だ」発言からもうすぐ2ヶ月が経とうとしている今も、LGBTに関する報道がなくなることはない。
前に別のnoteに書いたが、ゲイの人の中にはあまり公に騒いでほしくない人もいる。彼らにとって昨今の状況はあまり好ましくないだろう。
昨日、Twitterを眺めていると、たまたまこんなニュースを知人の引用RTで知った。
LGBT法案めぐり経団連会長が苦言 欧米への遅れ「恥ずかしい」
僕には正直、経団連の会長が普段どんな仕事をして、どれぐらい権限のある人物なのか、恥ずかしながら詳しく知らない。しかし、この世代の偉い人が同性婚やLGBTについて、理解を示してくれていることに対して、少し日本の未来は明るいのではないかと感じた。
だが、このニュースを受けて知人はこんなことをツイートしていた。
僕と彼の受け止め方に温度差があるように感じた。
きっとこの知人は、もっと早い社会の変化を望んでいるのかも知れない。
それもそうだろう。知人も僕も40が近い。ぼーっとしていると、あっと言う間に歳をとってしまう。自分やパートナーの将来像を描くことができない当事者たちは、きっと先ほどのツイートをした知人のように、どう対策するかきちんと考えているし、この国の変化にも敏感なのだろう。
僕はというと、情けないことにまだ自分が今年40歳になることを受け止められていない。恐ろしいことに気分だけは20代そこそこだ。きっと20代から40代に差し掛かる現在まで、あっという間すぎて、実感を得る余裕がなかったのだろう。
もしかしたら50代、60代になって、老後を迎えるのもあっという間なのではないか?と考え、やっと最近僕も焦りを覚えるようになってきた。
先日、パートナーシップ宣誓を済ませ、同性カップルでも入れる“パートナー共済”に入った。僕に万が一のことがあった場合や入院をした際、少しでもツレの足しにしてもらいたいからだ。
知人曰く
「パートナーシップ宣誓をしたところでとくに何が変わったという実感もなければ、メリットも感じていない」
とのことだったが、ひとまず共済に入ることができたので今のところ満足はしている。
その先の“相続”や“後見人”など公証役場での手続きについては、今のところそこまでは考えていない。僕もツレもまだ、周囲に互いのことを紹介したりしていないし、付き合ってまだ1年にも満たない。時期尚早な気がして、“相続”や“後見人”のことを提案すらもしたことがない。
この先、ツレと最期まで連れ添うことができるのか?
できたとして、その先にはどんな未来が待っているのか?
まだ若い気でいる四十手前のおっさんゲイは、そんなことを考えている。
ノンケ(ストレート)の人の人生設計は、だいたいが自分や周りの年長者をお手本にしながら、老後に備えるのだろう。
しかしゲイである自分には、そういったロールモデルがいない。
ひとまず今は、ツレと関係性を深めながら、今後のことを焦りすぎず、でものんびりし過ぎず…自分のペースで考えたい。
一生を後悔のないものにしようと、漠然と考えている。
最後に
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