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他人を許せないのは○○だから。

先日ね、元夫に大激怒したお話をしていいですか?

そうそう、私は2年前に離婚しているのですが、離婚してからも息子に会わせるために何度か会っています。

でも離婚してからは、多少モヤっとすることでも、もう夫婦でもないしなぁ~。腹立てても仕方ないか。
と割り切っていたので、不満を感じるまでもなく、わりと快適な関係になっていました。



ところが、先月は何故か感情が爆発してしまって、それはそれはキツ~イ物言いをしてしまいました。

原因はちょこちょこあるのですが、大きい理由なんて無いです。

小さなことが積み重なって、でも言えずに飲み込んできた過去の自分が思い出されて、この関係性が嫌だったんだ!もう我慢せずに言ってやる!と爆発してしまったのです。


感情の裏には、育児から逃れられてうらやましい気持ちもあると思います。お気楽でいいなぁとか、責任がないから好き勝手してんなぁとか。(ひねくれ過ぎてて文字にすると嫌気がさす。笑)



それと同時に、心のどこかでまだ戦友(別れても一緒に育児をするパートナーというか、この息子めっちゃかわいい!とか、こんなことが出来るようになっていて感動!を共有できる唯一の相手)のような気持ちを抱いていたことに気がつきました。

今までは、それで成り立っていたんです。
育児の苦楽だけ共にするけど、離婚して夫婦ではないから夫としての期待をせず、というパートナー。


だけど、元夫に恋人ができたと聞かされて、
あっ、私これで本当にシングルマザーなんだと痛感したんです。

どこかで心の拠り所であったんだと思います。都合がいいですが。



で、それが無くなると実感した瞬間に、いよいよ一人で子どもを育てていくんだという不安や、自分のキャパを超える重すぎる責任感が一気に押し寄せて、

その反面浮かれている(ように見える)元夫の姿に勝手に幻滅し、なんか怒りの感情となってぶつけてしまったんですね~。


良いか悪いかで計れる問題ではないのだけど、伝え方だけで言ったら良くはなかった。笑





結局時間をかけて自分に向き合って、あの怒りの感情は「恐怖や不安」だったんだと気がついたので、後からちゃんと伝えることができました。

それでね、私はなんであんな伝え方しかできなかったんだろう?こうやって冷静になってから伝えられたら相手にも伝わりやすかっただろうに。とか、

どうして子どもには過度な期待をせずありのままを受け入れられるのに、元夫には期待してしまってたんだろう?と、いろいろ考えてみたんですね。



私自身、自分に厳しいタイプではあるんですが、
それが自分にだけなら別にいいのに、相手にも要求するタイプ。(嫌だね~)

相手というのは、友達にはそんなことはないのですが、彼氏や夫、親には自分に科する厳しさと同等のものを期待してしまっていたんだと気がつきました。


マジでこれすっごい迷惑ですよね。笑

相手も苦しいし、何より自分も苦しい
期待にそぐわない事のほうが多いんですから。


だけど疑問なのは、息子に対しては無茶な期待をしていないんです。

なぜ息子にはしない期待を、自分やパートナーには過度にしすぎてしまうんだろう?と、すごく不思議でした。





で、たどりついた答え。

私は人の期待に応えるように生きてきたから、あなたの期待に応えられるように頑張るし、だから私の期待にも応えてほしいって思っていたんですね。

(ねぇこわい。でもこの深層心理に気づかず今まで生きてきたのはもっとこわい😂)


だけど子どもに期待しないのは、私自身も親の期待が苦しかったからです。

親の期待がどれほど子を苦しめるかを知っているので、自分の子どもには期待もプレッシャーもかけたくないなって自然と思っていたんだと思います。

反面教師ですね。
 



息子には、みんなと違ってもいいから、ありのままの偽りない自分で輝いてほしいと願っています。

そしてそれは、私が一番ほしかった言葉です。




「みんなこうしてるよ」とか、「○○ちゃんはできるのに」とか、そんな言葉じゃなくて「あなたはあなたのままでいいんだよ」の言葉をかけてほしかった。

それに気づき、まわりの目ばかり気にしていた幼い頃の自分が目の前にいると仮定して、私自身にその言葉をかけてあげました。


わたしはわたしのままで、
あの子はあの子のままでいい。
彼も彼のままでいることが正解なんだ、って。



そうしたら、あんなに腹が立っていた元夫のことも、すぅーっと許せる瞬間がありました。

キツイ言いかたをしてごめんねと、LINEを返せるまでに1か月もかかりましたが、あなたはあなたで、自分の人生を生きていっていいからねと、伝えることができました。


そうしたらなんと、元夫からも謝罪の言葉が返ってきたのです。

別れてからも迷惑かけたり嫌な思いをさせてごめんと…




正直、この人は誠心誠意で謝ることなんて出来ないんだなと思っていたこともあるくらいなので、
自らごめんの一言を言ってくるなんて思ってもいませんでした。

そして一番気がかりだった、息子に対する想いも言っていました。

今でも変わらず愛している。
その言葉を聞けて私は、ようやく胸のつかえが取れました。





きっと私自身が幼少期に父と時間を共にできなかったことから、父親の愛情を受け取る体験をしないまま育ったので、

その寂しかった思いを息子に投影させていたのも胸のつかえの要因のひとつなのですが。


息子はしっかりと父親に愛されている。そしてそれが息子にもちゃんと伝わっていることがわかって、すごく安堵したんです。


相手を許すって、自分を許していないとできないことなんだなぁと、あらためて実感した出来事となりました。




そして、人に期待を押しつけるのはもうやめようって思いました。
わたしは人の期待に応える必要なんてないし、他人のものさしで測る必要はないと、わたしを許すことで見えた世界。


息子には過度な期待をしていないとは言っても、自分らしく生きてほしいという期待をしている状態ではあると思うので、

もし息子が20年後に自分らしい生き方をしていなかったときに、「あれだけ自分らしくと言ったじゃない!」と責めたてることのないように、

期待が叶わない場合でも、そのまま受け入れるという「受容の筋トレ」を強化していきたいと思いました。



おわり

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