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京都の旅もまた終わりへと

前回の京都の旅。未知なる京都を少しずつ

旅の終わりは旅の始まり。旅が終われば、また新しい
旅が待っている。今回の旅は教会に始まり、集合住宅、
大学施設、寺院、神社、美術館、そしてホテルへと。
さまざまな風景とあらゆる建築をめぐる旅となった。

素材は組み合わされ空間を作り、外観を構成して風景
の一部となる。素材は光を吸い込んだり、反射したり、
風雨を受けて色あせては時を刻む。伝統的な空間から
現代の空間への旅。あらためてその一日を振り返って。


賑わう嵐山のメインストリート。自転車を押しながら
通りに面したお店を眺めつつ
少し寄り道しようかと思うけど、ここからまた桂駅までの
道程を考えて、嵐山の目抜き通りを過ぎ
また自転車にまたがって、京都の街をひた走る

途中の気になるものに、立ち止まる時間は折り込み済

懐かしい思い出にふれる建物も横切って

東映太秦映画村は、子供たちが小さい頃に訪れた

村内に再現された江戸の町は1975年のオープンで
そこは遠足や修学旅行の目的地にも。遠い昔も思い出す
江戸時代の知識を増やせば、いろんな角度で楽しめそう

今年の4月には魅力的なイベントも

開業50年を迎える施設は全面リニューアルへ

そして一日を振り返りつつ、スタート地点の阪急桂駅へと


①カトリック桂教会

旅の始まりはジョージ・ナカシマの手掛けた教会から

またゆっくりと時間をとり、ジョージ・ナカシマの手仕事へ


②京都グリーンフィールド桂坂

竹やぶの先の集合住宅にはコンクリートが重なって

それは螺旋を描くように面によってずらされて



③京都大学 桂キャンパス

大学施設にも訪れた。複雑な構成の施設を縫うように

線は重なりあい、リズムを刻むように連なって


④西芳寺と鈴虫寺

次は寺院へ。目的の西芳寺は下調べ不足で、その近くの

鈴虫寺にて黄色い幸福の御守を授かった


⑤松尾大社

今回は様々な建築を楽しむ旅で、由緒ある神社にも

建物は時刻と見る方位によってその印象を大きく変える


⑥松尾大社 庭園

松尾大社には重森三玲に手掛けられた庭園も

水面に映る多くの石。それは無限に広がり構成されるよう


⑦嵯峨嵐山文華館

松尾大社を過ぎれば嵐山。旅先ではミュージアムへも

建物や現代的な枯山水のように見える風景や


⑧嵯峨嵐山文華館 百人一首ヒストリー

もちろん展示も。百人一首にはゆっくり時間をかけて

歌人や歴史や詠まれる歌の意味にもふれていこう


⑨福田美術館 ゼロからわかる江戸絵画展

旅にはアートも。それは日常から非日常への装置に

画面いっぱいに描かれた大黒天様。その構図にも驚いて


⑩福田美術館 

建築を楽しむ旅はクライマックスへ。福田美術館には

様々なこだわりと仕掛けが散りばめられて


⑪MUNI KYOTO

そして最後はホテルの建築を。研ぎ澄まされた建築は

通り過ぎるだけでも、込められた思いが伝わってくる


などと阪急桂駅から始まる京都の西側の旅を楽しんだ

この小さな自転車で。市内をめぐるにはちょうどよい


前回の京都の旅では、大宮から京都の通りを楽しんで


阪急桂駅のすぐそばの桂離宮にはまたいつか、京都を
めぐる旅が一巡する頃に再び訪れよう。旅が終われば
また次へと繰り返し旅を楽しんで。少しずつ知らない
ものにふれ自分の知識を更新し、安全に旅を続けよう。

これからも続く旅。時折、この旅のことを思い出そう

風景の中で、目に止まるものはその時々で変化して。
同じ道をたどったとしても、違ったものが見えるかも
しれない。きっとつきることのない街や風景のかけら
にふれる旅。以前みたいに、暗闇で水路に落っこちる
ことのないように、十分に注意して旅を続けていこう。


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