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建物の形にこめられた意図を楽しんで

昨年の11月半ばの週末、カトリック桂教会を後にして、
京都の西側を進む。京都なら小さな自転車でさらに
西の山手へ。いつか地図につけた目印をたどりつつ、
とにもかくにも行ってみることから始まる旅の物語。


カトリック教会を後にして、住宅街を西へと進むと
街角に丸い平面。円を強調するように窓がつながって

○△□は街角の建物にも。丸い建物は上からの視点で

見下すように建物の形を思い浮かべ、また見上げると
竹やぶの向こうには、今度は積み重なるような四角形
近くで見上げれば、より立体感が強調される
この建物は賃貸住宅。出入り口はシンプルなデザインに
プロポーションの異なる四角は、少しずつ高さを変えながら
らせんのようにつながり、建物を構成している
ランダムな凹凸感のある外観はいつかどこかで
それにしても4面すべてが正面のような圧巻の建物
敷地の角のテラスには、きっと思いが込められて
1Kから2Kまでの全16室で構成された
2011年に竣工した京都グリーンフィールド桂坂
頂部にまわされた庇のデザインも気になるところ

などと賃貸募集のページをのぞいてみたり

圧倒的な凹凸感。柱や梁ではなく、壁で構成された建物
の外観。敷地の高低差にあわせ、建物はらせんを描く
ようにずれながら構成されて、とてつもない様相に。

ここは学生向けのマンション。きっと、このらせんの
エネルギーを未来の学生へのエネルギーへ、その凹凸
は個性あふれる存在のモチーフなどと、勝手に妄想
しつつ建物に込められた形や凹凸の意図を楽しんで。


そして関西にある凹凸感のある建物といえば
枚方TーSITE。持ち出された箱型が特徴的

凹凸感により生み出される立体的なにぎわいを


凹凸感のある建物には、博多でもめぐり会った

切り取られた角。博多にはピクセル感のある建築も

思いは九州に。凹凸あるガラスの建築にも迷い込んだ

でも今は関西に。凹凸がきらめく建物へも


凹凸感のある建物といえば、中銀カプセルタワーも

見ることはかなわなかったが、カプセルへいつの日か

形に込められた意図を楽しみ、日本の気になる建物や

また世界に建つとてつもない建物に思いをはせて


つるんとした建物から凹凸感のある建物へ。そして
その建物から以前に見た建物や、記憶をたどりながら
気になる建物を思い出してみる。どこかで見た外観
はいつかの建物の外観につながって。自分なりに関連
づけて思い浮かべながらも、また旅を続けていこう。

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