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そのホテルは美術館に調和し風景に溶け込んで

福田美術館を出ると、向かいには2020年に建てられた
ホテルのMUNI KYOTO 。MUNIは無二を意味し、文字
通り唯一無二の景色や、体験を提供するという思いが
込められているという。設計は福田美術館と同じく
安田アトリエの安田氏。そのホテルは美術館と調和し、
対となって、緑におおわれて風景に溶け込んでいる。


美術館の向かいに建つMUNI KYOTOは
渡月橋のすぐ側に位置している
建物は緑におおわれて
存在感は抑えられ風景の中に溶け込んで
川に面するレストラン棟。建物の周囲をぐるりとめぐる
美術館と対になるように、屋根は薄く、同じ勾配に 
宿泊棟の端部には小さなショップ
MUNI KYOTO。フォントに建物のコンセプトを感じる
渡月橋や嵐山の風景とつながる客室棟
レストラン棟は離れとなり、中庭を囲むようにして建っている
外部からのレストランへの動線は、山並みに向けられるように
キャンパスのような壁面には木々の影
建物が作り出す影に目を止めつつ
美術館とつながる建物や外構のデザインや
素材や質感を楽しんで
宿泊棟の向こうにはロビー棟
建物のサインをたどれば
シンプルなロビーへのアプローチ
建物に設けられた目隠しルーバーや間接照明や
建物のサインの形や配置も楽しみつつ
外部からゆるやかに区切られたアプローチ空間を横目に
三つの棟で構成されるホテルのデザインを満喫した

内部に広がる美しい空間。それはいつかの楽しみに

唯一無二との思いが込められたMUNI KYOTO

内田デザイン研究所の内装デザインも魅力的

シンプルで現代的な表現の建物の佇まい、素材や動線、
美術館や風景とのつながり。嵐山への日帰りの旅にて、
横を通りがかっただけであるが、美術館とのつながり、
建築の持つ楽しさや、美しさを感じることができた。

そのホテルには、日本の伝統空間にあるような建築と
一体となった奥行き感、和の美意識と現代、洋の東西
の融和が試みられているという。ホテルへの宿泊は、
そこに込められた意図を感じ、言葉にならないものを
体感することでもある。それはいつの日かの楽しみに。


内田デザイン研究所はイル・パラッツォの改装も

いつかの九州の出張の際には、その空間にもう一度


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