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壮絶!30歳からの海外挑戦

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海外で美容師をしたい人、英語留学を目指している人向け。オーストラリア人と仕事をするまで〜してからの道のりの記しています。 海外に出てまで日本人経営者の下で働くの? 言葉の壁、人種… もっと読む
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(第6話)高校入試の英語は「8点」。今はネイティブと仕事するまでになりました。

今の僕の英語力がどの程度なのかよく聞かれる。最近留学して来たばかりの学生などは特に気になるようで、「もうペラペラですか?」なんて聞いてくる。

ペラペラというのは30歳過ぎて英語を習った僕には有り得ないと思っている。聞くところによれば、10歳を過ぎて海外で英語教育を受けても、絶対に日本語訛りが残ってしまうそうだ。

そもそもペラペラの定義って何なのかって思う。100%ネイティブのように話せるように

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(第5話) 海外にいる日本人に幻滅した。

裁判は一日で終わったので、残りの滞在期間中に職探しをしようとLAの中にあるいくつかの日本人オーナーのサロンを回ることにした。ビザをサポートしてくれるお店を探そうと、ある美容室の日本人オーナーに会った。

「キミね、ビザがどうのこうの言ってる段階でおかしいよ、本当にアメリカに住みたいのなら、今すぐ自分のパスポートをここで破り捨てるくらいの覚悟がないと無理無理。自分だって10年前はパスポートなんで破り

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(第4話)LAで裁判に出廷した。

アメリカのビザが切れるので、一度日本へ戻った。

そしてすぐにアメリカから電話が掛かってきて、「証人としての出廷命令が出ている、ビザが発給されるので、住所を教えて欲しい」とのことだった。

損失分のお金は全額戻ってくるとは思ってなかったが、アメリカの法廷に立つことができるなんて、一生に一度あるかないかのチャンス!

飛行機代は実費だったが、二つ返事で行くことにした。

電話の後、数週間経って アメ

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(第3話)ビザ詐欺は許さない!日本人美容師が日本人を騙す。

三十路に差し掛かった頃のある日。

アメリカ人と結婚をした友達のお姉さんが日本へ一時帰国するとのこと。

是非とも海外の話を聞いてみたく、海外の美容師事情について聞いてみた。

「本当に海外って、上手な美容師さんがいなくて、だから海外特派員とかテレビに出てくる人って、変な髪形してるでしょ」

「なるほど…、自分の次の向かう方向はこれかもしれない」

10年以上の日本の経験があれば…、鋏と櫛さえあれ

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(第2話)鋏と櫛で人生を楽しむには

第2話

オーストラリアに来た当初は、当たり前だが誰も僕の事は知らない。

普通に英語を勉強している語学学校生、日本から来た留学生である。

英語力はゼロに等しく、教科書の中で分からない単語は

「殆ど全部」

って感じだった。

銀行へ行っても「英語を話せる人を連れてきなさい」と怒られて口座開設してもらえず、

悔しくて隣の別の銀行へ行って開設した。

プリペイドの携帯電話を買うと、使用開始する

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(第1話)英語環境で働くとは

第1話

英語社会で働けば、英語力アップに繋がる….

しかし、英語力が無いと英語環境に飛び込めない。

その矛盾をどうするかがポイントである。
「英語環境の中で仕事をする、外国人の中でたった一人の日本人が自分」

これが初めてオーストラリアの地に降り立った時の目標だった。

2007年、こうして全員がオーストラリア人、正確に言えば多国籍な英語人に囲まれている。

南アフリカ生まれでイギリス育ちの

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序章)日本社会と英語人社会との違い

序章
自分が日本で見習いをやっていた時は、寮生活をしていたので、限りなく練習する環境にあった。

朝9時―夜9時まで営業だったので、朝8時半までにはサロンに出勤をし、冬場は駐車場の雪かきがあるので7時半にはサロンに入り準備をする。

夜9時ギリギリにお客さんが入ってくるので、休む暇などなく夜まで仕事、ランチタイムなどは5分あればラッキー。

夜8時55分にパーマ受け付けなんていう日もあり、そうなる

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