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不思議な童話

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昔子供だった大人のための童話
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#童話

『虹色ずきんちゃん』

昔あるところに、白ずきんちゃんがいました。

白ずきんちゃんは、自分のずきんが真っ白な雪が降ってるような色で、とても気に入っていました。

でも、本当は心の中でどこか寂しさを感じてました。

それは色がたくさんある世界で、自分だけが少し仲間はずれのようで。

ある朝、起きたら少しだけ外の世界の音が違ってるような気がしました。

いつもと何が違うんだろう。。。

確かめたくて、外に出てみました。

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童話『ねむりのくるみ』

童話『ねむりのくるみ』

猫のくるみは、ずっと眠っていたかった。
眼を閉じて夢の中に深く沈んで。
呼吸してる音だけしか聞こえないくらい静かな。
まったく光も届かない深海のような。
誰にも教えたくない大切な記憶のような。
そんな場所から帰りたくなかった。

ある時、猫によく似たいわゆる猫顔の小犬のみみがやってきて、眠っているくるみを起こそうとしました。

「くるみちゃん、くるみちゃん、そろそろ起きようよ。一緒にお話ししたいな

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詩『通り雨』

詩『通り雨』

一瞬、何かがよぎった気がした

あ、通り雨だ

誰かが叫んだ

声が、すっと遠くの方から来たかと思えば、通り雨がかき消してった

あの通り雨は、どこから来てどこへ行くのだろう

眠くなっても、眠らないのかな

ずっとどこかへ向かい続けているなんて、可哀想だ

通り雨だって、きっと眠くなる事もあるに違いない

でも、常にどこかへ向かっているなんて素敵な事だと思う

私は、どうして通り雨になれないのだ

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童話「ウソツキツツキの鳴く島」

童話「ウソツキツツキの鳴く島」

そこは、いつも霧に包まれた不思議な島。

ウソツキツツキが「ソーツキ、ソーツキ」鳴き、本の鳥が羽ばたき、みかんジュースの瓶の音がする雨が降ります。

もぐらのグラは、雨がやんだ後の森を散歩しながら森の声を聞くのが好きでした。

その日も、いつものように月の光を道しるべに歩いていました。

クリームソーダ色した風が、時折グラのひげをかすめては、闇に消えていきます。

グラは、明日を探していました。

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童話「ねこのこのね」

童話「ねこのこのね」

ねこは、いつも1人になりたがっていました。というよりも、いつも1人でした。それはさみしいからでもなく、苦しいからでもなく、ただ眠たかったから。

誰にも会わず、ずっと眠っていたかった。
誰にも会わず、ずっと眠っていたがった。
誰にも会わず、すっと眠りにつきたかった。

ある朝、起きたら夜でした。夜起きたのに、朝起きたと思っていた。
夜なのに朝のような、朝のような夜。
そんな日のお話です。

にゃあ

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