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「稼ぎ」と「務め」日本で昔から行われてきた社会的共通資本の運用に再注目してみよう

voicy有料配信のコンテンツを引用しての記事となります。
有料コンテンツではあるのですが、

noteの有料記事をめぐる考え方の一つにも
通じるところがあるなと思い
記事にまとめてみました。

また
やす@衰退国の地方サバイバー魂 のテーマ▼
【町内会/自治会/PTA】×【子育て世代】×【共有財(コモンズ)】


このテーマについて
「なぜ、そんなことに力を入れるのか?」とたまに聞かれるのですが
その一つの答えがここにあると考え、今回は言語化にチャレンジしてみます。



▶︎能登の震災復興で活躍されている方々

voicyの放送は
前段として、能登地震での取り組みについて
下記二名との対談配信を行ったあとの振り返りの内容となります。

能登の日本料理店「一本杉川嶋」の川嶋さん
参考記事▼
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000339284.html

株式会社「御祓川」の森山さん
参考記事▼
https://www.asahi.com/articles/DA3S15883463.html

お二人との復興活動についての対談放送を踏まえ、
まちで生活し事業を営むにあたって
意識したい社会的共通資本との付き合い方を解説した放送となってます。


▶︎社会的共通資本とは

ここでこの難しげな言葉
「社会的共通資本」について

詳しいところは下記の書籍をご参照いただきたいですが
(Kindle Unlimited対象ですので、利用者の方はぜひチラ見してみてください)

概要を少しだけご説明させていただきます。
著者の宇沢氏は社会的共通資本とは下記3つから構成されるとしています。

=====

【1. 自然環境】
大気、水、森林、河川、里山など(歴史文化なども?)

【2. 社会的インフラストラクチャー】
道路、上下水道、電気・ガスなど

【3. 制度資本】
教育、医療、金融、司法、行政

=====

高度経済成長期の日本という時代背景のもと、
これらの身の回りにある資源を「社会的共通資本」と捉えた
管理、運用、維持が必要だということを
上述の書籍では論じられてます。


▶︎「稼ぎ」と「務め」という価値観

翻って、
今回のvoicy放送で木下斉さんは
「社会的共通資本」の適切な運用について

「稼ぎ」と「務め」という
日本の町衆/旦那衆の間で古くから行われてきた慣習、価値観を取り上げ
これからの日本の社会に置いて非常に重要な考え方だと説明します。

ではいかに活用するべきかというと

①まずは「社会的共通資本」を徹底的に活かす。活用する。

その地域ならではの強みにもなる、社会的共通インフラを活かして、
存分に経済活動を行う。
地域の特性や自然環境や歴史文化を活かした事業をする、生活を廻す。
まずはこれが大前提としてある。

リスキリング制度などを活用するというのも
制度資本を活用する事例の一つです。

この社会的共通資本の特徴として
活用する人と活用しない人では
その生活や経済活動において大きな差が出てくる
という傾向もあるそうです。


note 界隈においても
ちょっと似た話があるなと思っているのですが、

noterの方々がnoteを活用して、活躍していく/個性を発揮していく

この段階はまさに
社会的共通資本を「活かす」段階

note という強力なプラットフォームや
多くのnoter 仲間の力を借りて
個性を発揮していく段階のことも
示していると考えます。


放送の中では、
その社会的共通資本への理解を手伝うイメージとして

社会的共通資本の銀行口座のようなものを例えとして示し
その口座からの「引き出し」を行うような行為が
「活用する」という行為であると説明します。

また、昔の日本の町衆/旦那衆はそれらのことを「稼ぎ」と表現していたそうです。


②「社会的共通資本」の維持、発展を見据えた行動をとる

次に、では社会的共通資本は
活用するだけで大丈夫なのかというと
そうではない。


昔の町衆/旦那衆は、
「稼ぎ」だけを行う商人はまちの中で認められる存在とはなれず
「務め」を果たさなければまちの一員にはなれなかったとのこと。

自分一人だけ儲かっている、では尊敬されないというのは今も同じでしょうか

そして、この「務め」を自然に実現して来たのが日本の町人文化であり

「務め」をシステムとして組み込み
日本の各地に残っている風習が"お祭り"です。

お祭りとは本来、
それぞれの地域における経済政策、資本の再分配の仕組みとして運営されておりました。

街でお金を稼いだ人が、
稼いだお金をその他の周辺商業者や生活者に配分する仕組みとして成り立ってきたのです。


祭りのたびに新調する神輿や衣装などは
この資本の再配分の意味で実施されており
町衆/旦那衆はそこではケチることなく
地域で存分にお金が回るようにと多額の寄付や協賛を行ってきた。

この祭りの下支えをやれるような町衆/旦那衆こそが昔から日本社会では一流の人物と目されてきた訳です。

博多の明太子ふくやの河原敏夫氏のエピソード
倉敷のクラレの大原孫三郎氏のエピソードなど

過去の偉人を取り上げることの多い木下斉さんですが

彼らに共通しているのは、
「稼ぎと務め」をしっかり果たし
まちの発展、地域の生活者の安定に寄与してきたため
地域で尊敬されていたという事例なのです。


ここでまた note 界隈の話に
テーマを近づけてみます。

一部のトップ層 noter の方々の発信において、
積極的に有料記事の配信を推奨する様子を度々見かけます。

その言説の中で、
noter の自己実現や安定的なクリエイティブを支えるための基盤として

有料に該当する行為を推奨しているのですが、


たまにこの note というシステムの持続可能性にも
言及されることがあります。

曰く、
利用者が note を活用し
経済活動を回すことによって
広告事業を未実装である note の
事業運営へのサポートにもなる

この考え方も、
「稼ぎと務め」の言葉に近いものがあると思い
おおいに賛同を感じているのですが、

note というシステムに
フリーライドするだけでなく、

システムの継続に貢献するというのは
まさに「社会的共通資本」として note を捉えている視点です。


▶︎「社会的共通資本」は枯渇する

ここからが重要な点なのですが

自然環境にしろ、社会的インフラにしろ、制度資本にしろ

定期的なメンテナンスや手を入れることを行わないと
資本自体が摩耗する。
そんな性質も社会的共通資本は持ち合わせています。

過去の先人たちの手による
色々な細かな手入れの結果
現在の恩恵を預かれている。

それらの行為を軽視して、
使用するだけに全体の利用が偏ると

「社会的共通資本」自体が消滅してしまうこともあり得ます。


社会的共通資本の価値自体の特性として
身の回りに当たり前に存在しているものほど
その資本自体が毀損されるまで、
その価値に気づかれにくい。

身の回りの環境に甘え
フリーライドを続けた結果、

口座の大元となる社会的共通資本が「枯渇」し
自らを含め全員が被害を被ることになる。


そんなタイミングこそが
「今」なのかも知れないなと
感じながら

せめて目の前のわが娘には
その皺寄せが来ないようにと

日々の生活を営んでいるのが
やす@衰退国の地方サバイバー魂 の現在地です。


ぜひ、あなたの身の周りの
「社会的共通資本」についても少しだけ意識をし
単純に浪費してしまうだけではない生活のスタイルを
考えてみるのもいかがでしょうか

冒頭にて紹介させていただいた
震災復興のお二人のように
地域で活躍されている方々へ
「稼ぎと務め」という視点から
あらためてその行動に注目してみる

そういった小さなところから
身の回りのことが変わり始めるのかも知れません。

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おかげさまで


やす@衰退国の地方サバイバー魂 の
チャレンジしていきたいこと

このnoteを通じてどんどん明確になってきました✨


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習慣をつけるために始めた最後のお約束
===昨夜/今朝やれたこと===

ストレッチ  朝散歩
やれなかったこと:モーニングノート 筋力維持筋トレ

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ということで、
本日はまったりまったり日曜日
明日から始まる1週間の準備は万端ですか?

今日の夜はしっかり英気を養って
また明日から始まる1週間を頑張ってください

と、いうことで


明日も一日 

お気張りで〜

#note大学新入生
#ジブン株式会社マガジン


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