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ある学校の先生が唱えた「塾不要論」について考えてみた話

学校の先生に対する愚痴を聞いた話



最近知り合いの先生から相談を受けた。
まあ相談というか半分愚痴だ。
何でもその塾に通うある生徒から

「学校の先生が『塾なんか行ったって成績は上がらない。時間とお金の無駄だ。』と言っていた。」

という話を聞いたらしい。
なるほどなである笑

前の自分ならきっとイラッときていた

前の自分ならきっとイラッときていたと思う。

どんな先生が言っていたのか?
その先生の特徴、授業スタイル、様子を聞いた上で、

「学校の先生で指導が十分なら塾なんか存在していない。存在していることが全てを物語っているよね。」

とかその先生と一緒に愚痴を漏らしていたと思う。

それぞれの目的

今の自分が気になるのは、それぞれの目的だ。
例えば、その学校の先生。

「なぜそういった発言をしたのか?発言の意図は何か?」

結論からいうとポジショントークだなと思う。
そもそも学校の先生が塾は行った方がいいというのもおかしい。

ただ、大体は「まあ行く子もいるよね〜」で終わるはずが、そこまで強く言うのは何か目的があるのかもしれない。

それは、その先生自身が感じている学校の教育を何とかしたいという気持ちかもしれない。
また、塾に行けない子達を勇気づけるためかもしれない。

その場にはいないし、まして発言を聞いたわけじゃない。
結局のところ又聞きだ。
真意は分からない。

イラッとしていた自分も分かる。
そりゃ自分が生業としている職業を否定されると誰だって怒る。
こっちだってそれだけ真剣に向き合ってやってるんだから。
誇りや今までやってきたこと、塾を信じてくれている生徒や保護者を守りたいのかもしれない。

その子はどうだろう。
そもそもそれを塾の先生に話した目的はなんだろう?
少なくともその先生を嫌な気分にさせてやることが目的じゃないと信じたい笑
いや表面的な目的がそれでもどっちみち真意はきっと違うはずだ。

自分が塾に言っているから学校の先生にそう言われて悔しかったのを共有したかったのかもしれない。

また、「もっと先生頑張ってよ!」という塾に対する期待と不満から言いたかったのかもしれない。

あるいは「もう自分は塾に言っても成績なんて上がらない。」と自信がなくなってきているのを伝えたかったのかもしれない。

これも又聞きだ。
自分の生徒なら聞いたかもしれないが、人の生徒なので本人にはもちろん聞けない。

塾は必要か?


「人と目的による」
これ以上の結論が自分には見つからない。

生徒が塾に行く目的は何だろう?

「もっといい点数を取るため」
「学校の予習に使うため」
「もっといい学校に行くため」
「友達作り」
「好きな子がいっているから仲良くなりたくて・・・」

まあ今まで生徒にも聞いていると目的も十人十色だ。

反対に、塾に行かず学校だけにする目的は?

「お金と時間の節約するため」
「学校の授業だけで十分いい学校に行けるため」
「今の環境で頑張れる力を身につけるため」

これも自分が今まで聞いたものだけでもいろいろだ。

手段としての塾


まあどんな目的も個人的には全部オッケーだと思っている。
ただ本当にその塾という手段が自分の目的に合っているだろうか?
学校という手段が自分の目的に合っているだろうか?
これだけは考えた方がいい。

例えば、塾に行く目的が「いい点数を取るため」なら、
「どこが学校の授業では不十分だと思うのか?」
「どこを補うために塾に行くのか?」
を考えてもらいたい。

反対に、塾に行かず学校だけにする目的が「お金と時間の節約」なら、
節約をして勉強が分からないまま第一志望に合格できないということもありえる。
そうなれば本末転倒だ。

だから、どちらにせよ手段が目的にそったものなのかをじっくり考えないといけないと思う。
塾に行くか、学校だけにするか。
目的にそっていればどちらも正解だ。

3人のゴール


最終的なゴールはみんな一緒だと思っている。

「その子が納得できる進路に進む」

そのための学校。
そのための塾。
そのためのその子自身。

ぶっちゃけ私や学校の先生がその子の代わりに勉強するわけじゃないし、受験するわけじゃない。
その子の人生だ。
ただ、その子を応援したい気持ちは学校の先生も塾の先生もきっと変わらない。
やり方と考え方が少し違うだけだ。
だから自分で納得できる選択肢を自分自身で選んでくれればと思う。
そのために学校の先生も塾の先生もきっと大きな力になってくれる。


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