新しいナニカよりも。【八百屋から見た食no.23】
【個人店運営】を20年もやっていると
八百屋(を家業でなく始めて続けている)という珍しさからか
同業他業、いろんな方と話す機会をいただきます。
売上をさらに上げるには…という話も盛り上がります。
新商材の導入、テクニック&システム&ツールの導入や、新業態の展開etc.常に新しいナニカをしなきゃならないという強迫観念が、けっこうどのレベルの経営・店舗・運営チームにもあるようです。どこどこの冷蔵ショーケースが良いとかに始まり、冷凍食品・レジ・キャッシュレス導入・地域pay・L字のともだち集め・SNSはどこがいい・視聴数バズらせたい・新メニュー開発・スイーツや惣菜の加工販売・販路開拓・マルシェ出店・通販登録とかとか。話題は多岐にわたります。
ただ、個人的には新しいナニカを求めるより
「今まで(or以前)やっていた・うまくいった・好評だった」内容が、
新しいナニカをしたことで、いつの間にかできていない・うまくいってない状況に陥っている。その改善が先のように思います。
シンプルに。あれもやらなこれもやらなではなく。
うまくいったことの積み上げで個人店営業は十分やっていけます。
店舗運営の核は“大切なひとつ”を決めること。コンセプト・クレドですね。
①まず大切なひとつをお客様に示し、ファンを増やす
②まず大切なひとつをスタッフ全員に示し、同じ方角を向いた仕事をする
その上で、
・個々の役割分担を決める
・改善作業の優先順位を決める
・期限を決める
・ゴール(なにができたら達成か)を示す
ゴール後に何があるか、何が出来ているか。
収益改善・給与・抽象的ですがhappyな度合いetc.
何が変わるか世界観を示し、店舗運営に関わる全員のチーム戦として機能させることが大切です。
新しいナニカは皆が同じ方角を向き、進み始めたらやりましょう。
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