自分が得た知見を活かすために例え話のチカラを高め伝えるスキルを磨くこと
今回は豊富な知見も大事だけど、もっと大事なのはその知見を比喩するチカラに注目すべきということをお伝えしたいと思います。
ほかの人より多くのことを知っていることや、ほかの誰よりもいろいろなことを体験していることが、自分の知見という財産の原資になるわけです。
ここでの知見というのは、辞書や他の人の解釈も似たようなものだと思うけど自分が実際に見聞して得た知識や見解・考察のことだと解釈して読み進めてくださいね。
知見が豊富な人というのは、自分が見聞した体験の数がそれだけ豊富であるということになり、日常生活の中でも仕事でも活かせるので、豊富な知見をもつこと自体はとても大事なことになるのです。
実際の社会生活の中において、それらの知見が豊富であることによって会社や組織や他の人の役に立てるという点で、重宝されるのは間違いないと思います。
ただその知見を眠らせたままでは、お役に立てることもないし、その豊富な知見をどう活かすのかを知っていないと、あまりにモッタイナイのです。
そういう視点でみると、豊富な知見を活かすために欠かせない要素というのが浮かび上がってくるわけですが、その主な要素が比喩するチカラではないかと考えているのです。
実は過去に人間通という言葉とそのスキルについて書いたことがあるのですが、人間力を高めるためにも自分の豊富な知見をどのように活かせばいいのか、そこが大事なわけですね。
人間通であると自認している人でも、何かを相手に伝えるときには分かりやすく伝えるスキルが求められるわけで、その伝えるスキルにこそ「比喩」のチカラが試されるのです。
比喩といえば小難しそうに感じると思うけど、わかりやすい言葉で言うと、たとえ話のことですね。
分かりにくい事柄や難しい話をどのように喩えて、分かりやすく相手に伝えられるのか、その喩えるスキルが「比喩力」と呼ばれる能力になるわけです。
これは過去の話ですが、当時プロ野球選手として活躍していた巨人軍の桑田真澄選手が自分の投球に行き詰まり、使い込んだ身体で投げて中々成果が出ない壁を打ち壊そうと、古武術に解決策を求めたことがあるのです。
その頃何かと話題になっていた古武術の身体操法を学び、年齢による身体能力の限界をもう少し引き延ばそうという目論見で、古武術の身体操法に解決策を求めたわけです。
テレビなどの報道をご覧になって、当時のことをご存じの方もおられるかも知れませんが、古武術といえばこの人だろうというほど著名になっていた人物が、甲野善紀さんというある意味ちょっと異色の武術研究家でした。
異色であったわけは、それまでの武術やスポーツの世界で、常識みたいに信じ込まれていたパワーやスピードを発揮するための、ねじる・うねる・ためるという3つの動きを重要視する身体動作を、根底から覆したからですね。
それまでの運動理論では、身体をねじること、ひねりを加えたりすることや動作の出力をする前にタメをしっかり作ることが、パワーやスピードをより発揮させるという考えが当たり前だったわけですよ。
そこに甲野善紀さんは疑問を投げかけて、逆に「ねじらない・うねらない・ためない」という身体操法を提唱して、スポーツ界だけでなく楽器演奏者や介護に携わる人たちの関心を集めたのですね、効果があったものだから。
ここでなぜ、いきなり比喩力が大事だよって話から古武術の話に飛んだのかというと、この甲野善紀さんが桑田選手に古武術の手ほどきをする課程で活用したのが比喩力だったと、著書にも書いているのです。
桑田選手の体得度合いや理解度を判断するのに、比喩を使って術技を説明していたらしく、その際に彼から返ってくる答えが同じように比喩を使って返せるようになったことで、正確に理解したことを判断できたというのです。
要するに、喩えに対して喩えで返せるようになったのをみて、伝えたかった真意がちゃんと伝わったからこそ、それを喩えで返すことが可能になったのですね。
伝えられたことを本当に理解できていないと喩えようも無いし、仮に喩えようとしても、まったく的を射ていないチンプンカンプンな喩えになると思うのですよ。(^_^)b
ここにけっこう重要なエッセンスが詰まっていると思うのです。
一時期話題になった言葉に「雑談力」という言葉がありますよね。
この雑談力に優れた人というのは、相手の話したいことをよく聞き、相手が聞きたいと思っていることを察知して、話題にできる人のことだといっても過言ではないと思います。
話相手が、ただ愚痴りたいだけなのに、その愚痴りに対してすぐに解決案を持ち出して話をさえぎるのは、相手の人には共感されにくい行為だろうと思いますね。
相手は愚痴っていることを解決したいのではなく、ただ愚痴ることで気が済むのですよね。
それにすぐ食いついてしまい、どうだとばかりに良さげな提案をするなんて行為は愚の骨頂なわけですよ。
・・・って書きながら、けっこう自分でもやってるのかもね、なんて反省しつつ書いてますけど。
いずれにしろ、相手の話にただ追従しているだけっていうのも気が利かないので、ちょっと気の利いた返しをするために、この記事のテーマである「比喩力」の出番となるわけですね。(^_^)b
相手の言ったことに比喩を使って返す、それでいいじゃないですか。
相手も、そうそう、そうなのよ!って、食いついてくること間違いなし。
ほかにも比喩力が高いことで、説得力も倍増するのです。
比喩を使うことで、相手に分かりやすく伝えたいメッセージをイメージさせられるので、コミュニケーションがよりスムーズになると思います。
デートの時に使うにしろ、プロポーズの時であっても、セールスの時なら当然のこと、笑いを取る時ならもっと、比喩力のスキルを活かすべきですね。
人生劇場の場数を踏み、豊富な知見を蓄えることは、それなりにとても大事なことではあるけど、それよりもっと大事なことが、その得られた知見を活かすための比喩力なんですよね!
比喩力のスキルを高めることで、雑談力も高めることができるし、意思疎通をスムーズにして、同時にコミュニケーションスキルまで高めることも可能なんですよね。
もうじゅうぶん豊富な人生経験を持っているという人は、その知見を活かすために比喩力を高めることを心がけてはいかがですかね。
比喩力を高めるついでに、人間通としてのスキルも上げて、これからの人生を楽しく元気で生き抜くために、自分の強力な武器の1つに比喩力を加えてみたらどうでしょうか。(^_^)b
ってことで、今回は
「自分が得た知見を活かすために例え話のチカラを高め伝えるスキルを磨くこと」という比喩力を高めて伝えるスキルを磨くべきという話題でした。
※見出し画像のイラストは、メイプル楓さんからお借りしました。
では!
比喩使い もめごと収め のほほんと
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