夭夭雷

こんにちは。2023/5/29より短歌を始めた文学素人です。 よく怪我をする人生ですが…

夭夭雷

こんにちは。2023/5/29より短歌を始めた文学素人です。 よく怪我をする人生ですが、元気な時は元気です。 宜しければ見て行ってください。

最近の記事

今月の短歌 7月1日~7月15日

背伸びして夏ニットへと袖通す やや灰色のH2O  エアコンに甘えたいのは日曜で冷し飴にも魔法をかける 新作のダメージ加工のTシャツの首元ぴりり 明日も雨だ ネープが少し伸びてきたかな 君はまた微笑んで猫とじゃれ合う パリまでに君の文化を知っておきたかったのです。時差7時間 モザイクで忘れてしまう毎日とカメラ機能だけが進むスマホ カエサルのいたずらなんてこの夏の熱が織り成す早朝の薔薇 20代での落とし物 ワーキングメモリの枯渇 増えて出ていく 12.2光年。ただ

    • 今月の短歌 24年6月16日~6月30日

      決めたから わたし踊るわ夜明けまで どんな時でも笑顔届ける 贈るのは心、あなたの濡れた手をいたわるように触れて伝える コーヒーは普段見えない情報を可視化させるための「解釈」だ 星どうし光色付くお互いの顔を知らない 燃えて繋がれ 情報を煩わしくも掴んでく 嘘でもいいよ 嘘しかないよ 「これいいよ」って褒められた小説は多分来世も平積みしてる ピクルスにカモフラージュし愛の国の絵本の中ふわりと飛んだ この水も纏って生きる新しいバスクシャツにも甘えたりして 前線が春の

      • 今月の短歌 24年6月1日~6月15日

        久々に乗り込むバスで変化した景色、ストレス、ストローハット ブリーチをかけてカラーを入れてみて今を感じる、「面倒」ですね。 ランドセルより小さき子は中学へ 赤いバスケを夢見たあの日 黒艶のワンレングスを切る長いシザーに走る線と動脈 幸せがメメントモリを塗り替えて冬の化粧を梅雨に浸す 小児科と八百屋と酒屋あった土地 住宅地へと変わる、残り香 「再婚は?」ひょんな会話で意識する ずっとひとりでいるはずなのに 頬をツン 喜ぶ君の足がピン スノーフレーク、また逢う季節

        • 今月の短歌 24年5月16日~5月31日

          咳止まぬ日を案じては忘れてたポケモンショック 僕は生きてる 右側の翼はもがれ理不尽と嘆き洗濯物を干してく 新しいシャンプーを探す雨空 ショートスタイル色味に合わせ 置くように中継役を買って出る 滅多に見ない風雨が騒ぐ 右耳にかけた横髪はすっかり色味の抜けたブリーチヘアー 酷い灰のノイズを見た なるほどこいつが「悪夢」か 遠い祈り 前下がり 先端に込める「いのち」を 真っ直ぐ切るのは髪の毛じゃない ざんざんとした雨の中主張する 俺だ俺だとスタンスミスが 静かです

        今月の短歌 7月1日~7月15日

          今月の短歌 24年5月1日~5月15日

          うざったいと思っていた青春に閉じ込められていたターコイズ 「ありがとうございました」へありがとう ふたつ離れた距離に甘えて 夕焼けの嫉妬は赤く傷口と特別でない未来を添える あの夜の一等星の光から 白 浴びながら笑っているさ 時々は牙を剥き出す あの春の三十一文字も喉乾くでしょ? ただ眠りたいのです、ただ。薄明かり僕には見えぬ時計は進む すぐそばの螺旋階段 鈍い音 知らない階下 見据えてた猫 二度とない時と時とが過去になり君もセピアに色付いていく 限られたラピス

          今月の短歌 24年5月1日~5月15日

          今月の短歌 24年4月16日~4月30日

          狭い道 言葉で眠る未来ならどうぞどうぞと先を譲るよ パクチーに対する嫌悪がこれほどとはと驚くざわつく味覚 触れたら割れた ねえ、僕が僕であることまっすぐ訪ねていいかい? ひとことを紡ぐその度拍動がトクトクトクと高鳴る今日も 赤く染む出会ったことも喋ってもないその棘に反応したい また今日も駄目だった日に ひとりごと ひとつふたつと星に還してく  わがままなケーブル あの日追いかけて断ち切った夜、ただ答えたい 周章てる時間 春に慣れてきたのに閑かに機会を逃していく

          今月の短歌 24年4月16日~4月30日

          今月の短歌 24年4月1日~4月15日

          20年前の夜更けもそうだね 早く打つ脈、でも焦らないで 「ありがとう」言われた日々も愛の死も虫歯も全部、全部嘘だよ 一里ある淡い隙間を潜る途中少し止まってにぎわいを聞く この風を疎く思える人もいる 甘く優しくなる蜃気楼 カーディガン羽織るくらいがちょうど良い 涙目に見る春夏秋冬 冷たさに慣れて忘れて髪の毛に色を加える 会いたいよ、世界 どこまでも幼く生きて花の雨 滲むマフラーと擦れた踵 楽しみと絶望が入り混じりまたひとつ君らしくなる夜 手の甲を見る。忘れない忘

          今月の短歌 24年4月1日~4月15日

          今月の短歌 24年3月16日~3月31日

          一歩ずつスタート地点から遠く ぶわっと季節風の後押し 夢魔が見せてた少しだけ前の過去 萎れた花は水を欲しがる インスタントラーメンが不味いなんて思えるような日が来ようとは すかすかとする三階の角部屋で生活音を抑えて暮らす スライダーピッチャー同士の認識キャッチャーの膝目掛けて放る はじめての野菜炒めにウェイパーを 実家の名残り少し感じて 待ちぼうけの文字列その身なり見ず判を押される桜に似せて 手と毛先 再現力を披露する美容に生きた過去を愛して 寝てるふりしたい

          今月の短歌 24年3月16日~3月31日

          今月の短歌 24年3月1日~3月15日

          サヨナラは「会えなかった」が正しくてうっすら期待してた再会 1Kでロビンソン聴く 新生活と切なさ秘めた青魔法 四柱推命では土と出た 公務員に向いていると言われても 不確かな夢の続きに浮かぶ雲 いっぱい叱られてくるんだよ ハイテンションの三月は月初から人人人の連続で 暦通りに生きる人らが声を上げ昭和は香る 置き土産 特別な春の記憶に咲く花は 長い雨天と骨を拾って 10年前の風景も20年前の恩師も況いて研がれて 夜でいたいよ 緊張と失敗からの開放は無へといざなう

          今月の短歌 24年3月1日~3月15日

          今月の短歌 24年2月16日~2月29日

          軽いジョギング はきはきと高齢者に追い越されハイペースな春 フェイクだと思われる距離を感じて はいそうですとだけレスポンス 心身のダメージケアをはかりつつぜひ読んでねと届いた歌集 夢ならば次の世代へ託したよ わがままとミスをあたためるのさ 杢灰のカットソーへと抜ける風 涙目と陽と菜の花の色 籠球の神様に似た足元を始まりたての虹風に添えて 桃色の液体 僕とアナタとのお別れでした 溶けてた氷柱 博愛に満ちた魂 夜の彼方 闘った生、胸握られて 「17」が愛用してる普

          今月の短歌 24年2月16日~2月29日

          今月の短歌 24年2月1日~2月15日

          当たり前のように嘘を吐かないとならない人生もある 今日に限って、という日が続く奇跡はもう僕が明日にいるから ひっそりと完結させてゆくために沈んでゆくよ、僕だけの青 レメロンという名の豆を少しだけ摂し眠った夢の節分 くよくよと落ち込む癖を治そうと今こうやって歩数数える 流行が終わりを告げて鋭さ失う弱き大衆となる フィナンシェに厳しい理由 これからも君のケイクを好きでいるため 二度と会えない 三度と来ない 刹那への反省会は土曜でもいい 瞬きの人もの景色スマホ越し 

          今月の短歌 24年2月1日~2月15日

          今月の短歌 24年1月16日~1月31日

          複雑に絡みつつ船はゆく 未開の旅路 暮れゆく夢路 右足のループが切れたブーツのウィングチップに残るワセリン 5/50を勝ち取るため藻掻く 誰より走り遠く放った 録画機器で強打するや「はよ逃げ」と裸足で 5:46 慟哭を吾の退化した聴覚で拾えるほどの余裕は無いよ この星のスノーフレーク鈴ひとつ傷を撫でれば心地良い白 赤い傷冬の終わりの戯れよオスロから来た鮭を味わう 吾の居場所狂い堕ちてく戦場に何故、何故こうも心はブレる? どこまでも泳いでゆけるから だからアナタ

          今月の短歌 24年1月16日~1月31日

          今月の短歌 24年1月1日~1月15日

          人混みでシープレザーのジャケットの左肘部にできた裂け傷 僕の手はいない君へと伸びなくて風を切る身が痛く感じて 翠色のフーデッド着て 売れてないダッドも履いて 氷雨を浴びて 水面など気にせず泳ぐカナヅチの自分を越えて追いつく夕陽 幸せ歌う龍の音楽 ガーベラは雫で愛でて赤三輪 ひとときを待ち診察を終えてふたとき待ちぼうけ子連れの嵐 冬が好き。しずけき塵とかじかむ手グラブは苦手だから恋する 共感疲労 揺れと乾きと吹雪舞う有限に咲くヒヤシンス 炎がさ、過去現在の手と足

          今月の短歌 24年1月1日~1月15日

          今月の短歌 23年12月16日~12月31日

          「人生は一度きり」だと思わない 鮮やかな朝にできたニキビ 砂漠には怠惰な父が「いい男」目指す冬の日、オールインワン 掌で掬えるだけの六花すら僕には扱えないよ、1℃ 復興灯すイルミネーション 人々の笑顔がめっちゃ嬉しくて ズレた視線両目に映るホログラム乾いた風に湿った眼鏡 小規模の狼の群れ 生きるため この最果てで遠吠えをする 冬至まで太陽高度低くなり日差し眩しくゆく年の知らせ 多幸感 扁桃腺が腫れるたび表れるのはおそらく「未来」 一日の情報量のキャパシティ日が

          今月の短歌 23年12月16日~12月31日

          今月の短歌 23年12月1日~12月15日

          冬の曲聞きすぎかなと澄んだ日に出会うジャックフロストの日時計 髪の毛をツーブロックに刈り上げた ヘアゴムだけが残る、風花 揺るがない旅 水鏡が映し出す 前向きという言葉すら追い越して 電球が眩し過ぎると感じては双子の流星待ち草臥れて いつまでも幸せでいられることで透き通る手の霙(みぞれ)が溶ける もう一度 空へと舞った1440° 夢見る淡い雪上 赤と白、緑の世界の住人 ドローバックにて手紙を読む 氷点下達した今夜 割れかけた花を用いて口遊めない 絶対に必要なも

          今月の短歌 23年12月1日~12月15日

          今月の短歌 23年11月16日~11月30日

          あこがれのスタイリストになれた日に見えた景色が少し重くて 周期表になった下敷きを発見 これだ、薬剤師の脳内は 酒を突っ込まれ 既得権益者に頭を踏まれ 築いた未来 ボリュームはサッカーシューズほど薄く蹴ればベッカム円い軌道で 気がつけば年越し模様コンビニで早めの稲垣潤一を聞く その嘘で癒やしてくれてありがとう 冷えゆく夜のフォックスフェイス 泣き顔を堪えるためのあの山に今年初めての雪が降った この胸とあなたの胸も「きのえたつ」待つ 加速するカウントダウン 正位置

          今月の短歌 23年11月16日~11月30日