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2022年度 第2回 宇宙探査オープンイノベーションフォーラム(2022年11月18日)29日データ公開版

はじめに

JAXAのどなたかが「矢野さんがマネージメントしていたエクストコムの方が発表するので矢野さんを呼んではどうか」と発言され、
2022年度 第2回 宇宙探査オープンイノベーションフォーラムの案内が送られてきた。
フォーラムは現地とオンラインのハイブリッド開催だったが、せっかくなので現地に赴くことにした。

ちなみにエクストコムがプレゼンターに選ばれたのは、エクストコムのエンコーダーが宇宙機SLIMに搭載され、宇宙と地上のデュアルユーティリティのうち、共同研究成果の宇宙応用が達成できたからである。

プログラムはこちら

(12:30)開場 ポスターセッションコアタイム

会場に12時に着くと、すでにポスターセッションが始まっていた。一部のポスターは、まだ説明員が到着していなかったが、開場前でも説明をお願いすれば応じてくれた

本イベントで展示しているポスターをご覧いただけます。※リンク先はPDF
①宇宙探査イノベーションハブにおけるAI分野研究の取り組み(JAXA)

②革新的将来宇宙輸送プログラム(JAXA)

③株式会社KDDI総合研究所

④株式会社ウドノ医機、九州大学、佐賀大学

⑤株式会社Thermalytica、物質・材料研究機構、東京理科大学

⑥力制御機能を有した建設機械の研究開発

⑦カシオ計算機株式会社

⑧モルゲンロット株式会社、北海道大学

⑨名古屋工業大学、メトロール

⑩岡谷熱処理工業株式会社、横浜技術士事務所、長野県工業技術センター

⑪横河電機株式会社

⑫パナソニック株式会社、名古屋大学、山形大学、秋田大学

⑬株式会社アイ・エレクトロライト、関西大学

⑭株式会社ニデック

⑮パナソニック株式会社

⑯岩谷産業株式会社

⑰デリカフーズ株式会社、株式会社メディカル青果物研究所、菱熱工業株式会社、産業技術総合研究所、千葉大学

⑱東京理科大学、大成建設、大気社

⑲理化学研究所、聖マリアンナ医科大学、立命館大学、ソイルアンドロックエンジニアリング株式会社、量子科学技術研究開発機構

⑳京都府立大学、森林研究・整備機構 森林総合研究所

㉑島根大学、関西電力株式会社、株式会社米子シンコー

㉒東京女子医科大学、インテグリカルチャー株式会社

㉓中央大学

㉔ストローブ株式会社

㉕エクストコム株式会社


13:00-13:20開会挨拶・探査ハブ研究への招待

船木 一幸(JAXA 宇宙探査イノベーションハブ ハブ長)13:20-13:50
船木ハブ長が、探査ハブの目的を説明する。
探査ハブのミッションが、私の在籍当時の「探る」「創る」「住む」に「有人探査」ミッションが追加されていた

13:20-13:50基調講演 JAXAの目指す姿~地球低軌道から月・火星探査へ~

佐々木 宏(JAXA 理事)
最近3つの大きな出来事がありました。
1.アルテミスの打ち上げ成功
2.日本の宇宙飛行士が月面に立つことが決定
3.ISSの2030年までの運用延長決定
と、最新のトピックから始めるつかみはさすが。

13:50-14:35 成果報告事例

13:50-14:05 次世代アクチュエータ用超小型高精度絶対角度センサ変調波レゾルバの開発

嶋原 士郎(エクストコム株式会社 技術顧問)

会場からの質問:エンコーダとレゾルバの違いはどこですか
嶋原さんの回答:たとえ電源が落ちとしても、電源回復と同時に絶対位置の検出ができます

14:05-14:20 バイオベースCFRPと真空対応型ケミカルリサイクルシステムの開発

宮藤 久士(京都府立大学 生命環境科学研究科 環境科学専攻教授)
開発したCFRP固着剤はバイオベースなので廃棄時にカーボンファイバーと固着剤に分離して再利用できるとのこと。

14:05-14:20 宇宙トイレのための蠕動ポンプを用いた革新的混合搬送・処理システムの開発

中村 太郎(中央大学理工学部 教授/株式会社ソラリス 取締役会長) 

15:25-15:55 募集課題全般の説明

宇宙探査イノベーションハブのポートフォリオについて
岩崎 亜矢子(JAXA 宇宙探査イノベーションハブ)
宇宙探査イノベーションハブのこれまでの取り組み紹介と募集方法・内容

15:55-16:25 募集テーマについて

15:55-16:10 ①月面3科学の実現に向けて

稲富 裕光(JAXA 宇宙科学研究所 学際科学研究系 教授)

月面3科学を促進する提案募集
月面からの天体観測(月面天文台)
重要な科学的知見をもたらす月サンプルの選別・採取・地球帰還
月震計ネットワークによる月内部構造の把握

16:10-16:25 ②月探査のためのAI(機械学習)

山崎 雅起(JAXA 宇宙探査イノベーションハブ)
宇宙環境と地上の違いに対応できるAI開発
取得できるデータが少ない
データのない未知環境
失敗しても自身で回復

16:25-16:55トークセッション

モデレータ:岩崎 亜矢子(JAXA 宇宙探査イノベーションハブ)
パネリスト:
浅尾 俊樹(島根大学 生物資源科学部 教授)
奥田 良(株式会社ニデック コート事業部 コート研究開発部 開発一課)
伊藤 彰(パナソニックインダストリー株式会社 主任技師)
ハブ研究初参加の体験談と感想

16:58-17:01 閉会の挨拶

川崎 治(JAXA 宇宙探査イノベーションハブ 研究領域主幹)
リモート300人、現地100人の参加が報告された。
昨年は完全リモートだったので、対面開催の良さを再認識した

(17:01)ポスターセッションコアタイム(30分)

おわりに

おおぜいの懐かしい方と会い、名刺交換をさせていただいた。
また、近況をお話ししていただく機会にもなった。
いっぽう、メンバーがかなり入れ替わっていて、寂しい面もあった。
「OMOTENASHI」のエアバッグ担当で、いろいろサポートしていただいた大槻真嗣先生も見かけなかった。
宇宙探査イノベーションハブは、短い間だったけれど貴重な経験をさせていただいた職場なのでこれからも引き続き関わっていけたらいいなと思った


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