京都お伊勢さん「日向大神宮」「南禅寺/金地院」桜名所「蹴上インクライン」【哲学の道】【南禅寺から銀閣寺】
蹴上から京都お伊勢さん→疎水インクライン→南禅寺へ!哲学の道の前にここの桜を堪能しましょう!南禅寺からで良い人は、蹴上駅1番出口を出て北に向かい、「ねじりまんぽ」と呼ばれる粟田口隧道を潜ると、金地院や南禅寺への近道となります。
変更履歴
2024/06/28 テレビなどから追記(「2023/12/26」でページ内検索)
2024/06/28 動画追加(https://www.youtube.com/watch?v=QipueUB0fOM)
2022/10/27 プチ更新
2022/04/05 初版
▼HP
▼アクセス
日向大神宮:京都市山科区日ノ岡一切経谷町29
金地院 :京都府京都市左京区南禅寺福地町86-12
南禅寺 :京都府京都市左京区南禅寺福地町
▼祭神、本尊と脇時
※後述「▼見どころ」参照
▼見どころ
▽日向大神宮
最近メディアに取り上げられることが多く、なんか人気スポットになったなあ。車でも行けるが行きにくい場所&途中道幅が狭いので運転はご注意!
京都のお伊勢さん。
内宮・外宮がそろっているが伊勢というより日向傾向が強い神社。由緒より、第23代顕宗天皇の時代に筑紫日向・高千穂の峯の神蹟を移して創建されたとのこと。
天孫降臨と言えば・・
アマテラスはこちら?
拝殿を過ぎると外宮があり、奥に進むと橋があり、そこに内宮がある。では、細かいところを説明。
485~487年、日向の高千穂の峯の神蹟を遷して創建
平安時代になると京の街に疫病が流行り、鎮めるための勅願が行われ、お告げにしたがって境内の霊泉の水を万人に与えたところ、たちまちおさまったという
その故事に基づき、現在も、毎年元旦に「若水祭」という神事が行われている
応仁の乱で社殿や古記録は焼失
1596~1615年頃に再興
江戸時代には、東海道中の安全祈願や伊勢神宮の代参の場として大いににぎわった
京都のお伊勢さんだが、こちらでは「げくう、ないくう」ではなく「げく、ないく」と呼ぶ
祭神も伊勢神宮内宮の祭神はアマテラス、外宮の祭神はトヨウケだが、こちらの内宮の祭神は天照大御神と宗像三女伸(多紀理毘売命、市寸島比売命、多岐都比売命)で、外宮はニニギと天之御中主神と違う
市寸島比売命(イチキシマ)はアマテラス説が喜びそうな関係で、もしかして、伊勢神宮より籠神社との繋がりが強いのかもと思ったり
↑外宮(下ノ本宮:しものほんぐう)
祭神は天津彦火瓊々杵尊(ニニギノミコト)とこの世に初めて現れた神で造化三神の1柱・天之御中主神(アメノミナカヌシ)。
伊勢神宮の外宮はトヨウケだがここは違う。ただ、伊勢神宮のお祭りは「太一」という幟がでるようで、それって北極星でアメノミナカなんですよね。そういう意味では伊勢・外宮の祭神もいる。
では、なぜニニギなのか?は興味深いところですが・・。
あああ~2022年のテレビ番組では鰹木が5本になっていた・・。が拝殿かな・・本殿の映像は7本に見えたが・・。
↑内宮(上ノ本宮:かみのほんぐう)
祭神は、天照大御神(アマテラス)、宗像三女(タギリヒメ、イチキシマ、タギツヒメ)。宗像三女神を祀っているのは不明です。スサノオと誓約で生まれた神様なので、関係はあるが・・。
伊勢神宮と同じく荒魂を祀る「荒祭宮」もあるが、禁足地にあるようだ。祭神は、月読尊(ツクヨミ)、高皇産霊神(タカミムスビ)、栲幡千千姫(タクハタチヂヒメ。ニニギの母)となっている。
荒祭宮はアマテラスの荒魂と思いきや、アマテラスの弟・ツクヨミなのが面白い。ちなみに、京都にはツクヨミを祀る神社が結構ある。
南山城にも月読神社があり、今宮神社境内にもあります。松尾大社の由緒では5世紀の任那に行くときツクヨミに言われここに祭り、壱岐氏が宮司になった経緯もあるので、京都とは繋がりが強いのかも。
↑別宮
高宮(コウノミヤ)
天忍穂耳尊(アメノオシホミミ。ニニギの父。妻は荒祭宮)
多賀神社
伊弉諾尊(イザナギ)、伊弉冉尊(イザナミ)
春日神社
天児屋命(アメノコヤネ)、武甕槌命(タケミカヅチ)
経津主命(フツヌシ)、天太玉命(アメノフトダマ)
五行神社
木火土金水の神
福土神社
大国主命(オオクニヌシノミコト)
彦火火出見尊 (ヒコホホデミノミコト。山幸彦。ニニギの息子)
ウガヤフキアエズノミコト(ニニギの孫。神武の父。)
神日本磐余彦尊(イワレヒコノミコト。神武天皇)
↑天の岩戸
ここをくぐりぬけると「罪・穢れが祓い清められて福を招く」とされ、これを「ぬけ参り」というらしい。節分の日にぬけ参りをしてそれまでの厄を落とし、心身を清めて立春を迎える風習があり、境内にて「献火神事」と「古札の焼納」が行われる。
岩戸内に進められる岩の岩戸。内部には天手力男命(タヂカラオ)を祀る「戸隠神社」がある。天手力男命はアマテラスが隠れた天岩戸を怪力で宮崎から長野に投げた剛腕の神です。
あっ厄を遠くに投げるという意味かな・・。
↑その他
最後に、アマテラスとアメノミナカは違和感があるのだが、日本書紀に記載されている元伊勢「吉佐宮」に比定されている京都府宮津市・籠神社の奥宮「眞名井神社」も本殿裏の磐座にアマテラスとアメノミナカが祀られていることから変ではない気がしてきた。ちなみにアメノミナカは初めて現れた神であり、トヨウケ=アメノミナカとする説もあり、興味深い神社である。(確か籠神社がそう言っていた気がする)
あと南禅寺に続く山道に伊勢神宮遥拝所があり、平安神宮-御所-籠神社が直線上にあるとか。
▽蹴上インクライン(桜の名所)
人が入り込んでいる写真ばかりなので割愛させていただきます。m(__)m2022年4月2日の8:00に行きました!写真を慎重に選んで載せます。
▽南禅寺塔頭・金地院
南禅寺参道の右側にある。本尊に地蔵菩薩を安置し、春秋に特別公開している寺。方丈@重文で、長谷川等伯、狩野派による襖絵が有名。茶室八窓席@重文は、鶴亀の庭は小堀遠州作で名高い。東照宮@重文があることから徳川家との繋がりが強い。
-----↓2022/10/27
室町時代創建で、開山堂には以心崇伝が安置されている。この僧は徳川家康の参謀として活躍した僧の一人で、もう一人が日光東照宮を作ることを決めた天海である。この僧は「武家諸法度」など法案を作ったキレものである。
境内には以心崇伝が建立した東照宮がある。しかし、この東照宮は質素で小ぶりなのだが、これは家康の遺言からなっている。そこには徳川家康公坐像が安置されている。神社に神像か仏像かわかりかねるところも、江戸時代が神仏習合時代と言えようか。
金地院庭園は枯山水で、作庭者は二条城「二の丸庭園」と同じ、小堀遠州です。鶴と亀で長寿を表しており、この庭園を見る方丈に「富貴の間」があり、その奥に禁断の扉がある(通常非公開)。禁断の扉を開くと徳川家光のために、家光が庭園を観るために作った部屋「上段の間」は金色の部屋である。狩野探幽の雪松図がある。この絵は修復しておらず、江戸時代のものをそのままの状態で守られている。
ただ、家光はここには来なかった・・。理由は、完成間際に以心崇伝が亡くなったため、ここには来なかったようだ・・。
-----↑2022/10/27
https://souda-kyoto.jp/guide/spot/nanzenji-konchiin.html
▽南禅寺
1291年、創建。
亀山法皇の離宮があり、夜な夜なモノノケが出ると女官が噂し、帰国した僧に相談したところ収まったそうな。
----↓2023/12/26更新
足利尊氏の時代には禅寺五山TOPの位置を授けられる
その背景は亀山法皇ゆかりの寺であるようだ(上皇時代嵐山・渡月橋と命名になる詩を作っている)
そして南北朝時代という権威の二分化になったところに亀山上皇が関係している
二分化と元寇の脅威という国難の時代に生きた
そこで「禅の教え」に嵌り、神様仏様ではなく自ら悟る道を選ぶべく南禅寺を創建
今でも亀山法皇の教えを守る寺である
----↑2023/12/26更新
→三門
臨在宗の総本山で、禅寺で最も格式の高い寺であった。この三門には「宝冠釈迦座像」と「十六羅漢」がおり、極採色の天井絵が残っている。東福寺などと比べても素晴らしい保存状態であり、「絶景かな」で有名なところ!?
2018年、久しぶりの南禅寺。前回は山門(三門)の特別公開で、山門に登って、宝冠釈迦如来坐像と十大弟子を見仏し、京都市内を見下ろす風景を楽しんだっけ。それ以来だな。
この三門は伊勢伊賀の領主により寄進されたそうな。山門には宝冠釈迦如来が安置されており、周りに十大弟子と認識していたが、十六羅漢であることが判明・・。勘違いしていた。。。
→本堂
本堂です。天井にはどこにいても目が合う龍が描かれています。
須弥壇には釈迦三尊(釈迦如来坐像+文珠菩薩+普賢菩薩)となっている。
→方丈@国宝、日本庭園
建物は国宝。
→水路閣
南禅寺ではないですが、南禅寺と言えばここですよね。犯人登場かな・・・。当時は境内に通すことに論争された歴史がある。
【2022京都紅葉】JR東海『そうだ京都、行こう。』の錦秋絶景庭園☆「南禅寺天授庵」 - Kyotopi [キョウトピ] 京都観光情報・旅行・グルメ
▼セットで行くところ(旅行記)
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