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「サカナの釣り方を教える」ことに徹する育児

サカナを与えるのではなく、サカナの釣り方を教えよう

趣味のマラソンに加えて、継続的に勉強をされており、周囲から鉄人ママと称される長谷部愛さん。旦那さんは単身赴任中で、高校生の男の子と小学4年生の娘さんを1人で育てるワーママ。一体、どうやって自分の時間を作っているのでしょうか。全3回に渡ってお伺いしていきます。

泥美(以下、🐱):愛さん!今日は愛さんがどうやって趣味も勉強もお仕事も育児も4頭追っていらっしゃるのか教えてもらいにきました!

愛さん(以下、🐰):泥美ちゃん、うちはもう子どもも大きいからね。上の子は毎日のお弁当作りや成長期に合わせた食事の準備などは大変だけど、食べ物を用意して洗濯をしておけば、あとは大丈夫。それに、下の娘は家事もひととおりできるから、だいぶ楽になったのよ。

🐱:娘さん小学校4年生で家事マスターですか?それは羨ましい!

🐰:特に料理は好きみたい。朝も自分で用意してくれるし、夜も週に2回は何品か作ってくれるかな。

🐱:女の子は戦力っていう噂は本当なんですね。でも、家事を教える、ってすごく大変な気がしますが…

🐰:うちは「例え私が死んでも生活ができるように育てる」というのが育児のポリシーで。
本人が興味を示した3〜4歳から徐々に家事を教え始めたんです。
忙しい中で子どもの「やりたい!」に付き合うのってかなり時間も労力も割かれるので大変は大変ですけれど。
自分でできることを増やしてもらったほうが長期的にみると私も楽だし、本人にとってもプラスなので、どうしても時間がない、という時以外は寄り添うようにしました。
すると、小4の今では私がオンラインでミーティングしているうちに料理を作ってさっと差し入れしてくれたりするように。子どもが自分でできることが増えると、今まで私がしていた2人分の作業が1.3人分くらいに減るんですよ。減った0.7を自分の時間にすることは可能ですよね。


🐱:確かに…。「子どもの自立を促す」がテーマですね。わかっていても忙殺される毎日の中、実践されているのがすごいです。。。

🐰:実は私、上の子が小さい時の私は、全てを完璧に準備して毎日をいかに無駄なく回すか、ということに必死で。なかなか家事を教える隙がなかったんです。
完璧に家事をやってしまうと自分のスケジュールは回せるんだけど、子どもの家事力育成という点では不安が残る、ということに気が付いたんです。上の子は料理ができないので、独り立ちしてから大丈夫だろうか、と心配になります(笑)

🐱:お子さんお二人で方針が違ったんですね。愛さんのそのご経験、めっちゃ参考になります!!!小学生が一人で料理って危険もいっぱいだと思うのですが…愛さんはどうされていますか?

🐰:「やけどした!」とか小さなケガはやっぱりあります。いきなり一人でやらせるのではなく、隣で見ていて自分でフライパンをちゃんと握って炒め始めたな、とか成長を観察をして徐々にステップを踏んで教えていくんです。ステップを踏めば、大きな事故はなく、スムーズにできるようになっていきましたね。
そして、こういう時は○○すると危なくないよ、とか危険回避策も一緒に教えるようにしています。

🐱:なるほど〜。子どものやりたい!をうまく伸ばして、結果自分も時間を作ることにつながる状態になるんですね。私、ついつい全てうまく回せるように!っと、いかに日々タスクをスムーズにこなすか、スケジュール通りに回すか、ということに意識が向きがちでした。。。子どもの将来にとって良いことは、自分にとっても良いことなんですね。意識を変えてみます!

【ビジネスへの転用】
人を育てて、任せる。短期的視野で物事を考えすぎていないか?長期的に見てお互いにとって価値が最大化する良い方法はないか?


🐱泥美プロフィール
男児(1歳)をもつワーママ。29歳、育休明け1年目。IT系企業の人事担当に所属。毎日綱渡りの生活を送っているが、何とかしたいと考えている。先輩ママのスゴ技を聞いて、少しずつパワーアップ中。


※ この記事は過去wamama(presented by takujim)で掲載した内容をnoteに転記したものである。

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