「だってさぁ」をひとしきり書く。“書きたくない”気持ちのままで良い読書感想文の書き方②中高生向け※小学5,6年生も
【第二回】
「入賞なんて考えてないから、原稿用紙を埋める方法を誰かぁぁ」
と泣きそうになっている方へ。
お気持ちが分かりすぎて
胸が痛いです。
なんとかお力になりたくて、
少しでも楽になれる書き方を
ご用意しました。
※入賞を目指す方の参考にはなりません。
あくまで「感想文なんて一文字も書けない」「書いても数行でギブ」と涙目になってしまっている方向けです。
※今回【第二回】
【第一回】何をどう書いたら良いか分からない人へ、おススメの発想の転換
【第二回】≪感想文の書き方その1≫と、超重要な注意点
【第三回】感想が何も浮かんでこないので書きようがない人へ、感情を見つける方法
【第四回】≪感想文の書き方その2≫
今回は、前回【第一回】で申し上げた、
『思った事を正直にそのまま書き出す』
という方法で、実際に書き進めるにあたっての事を、お話しします。
≪感想文の書き方その1≫
読み終わった直後の感情をそのまま書く。ネガティブ感情であっても。
↓
「だってさぁ」をひとしきり書く。自分語り、大歓迎。
↓
(もし浮かんで来れば)なんで自分はこんな事思ってるんだろう。
これを、もう少し具体的な例にしてみます。
こうしてぶちまけていると、原稿用紙はある程度埋まります。
指定された最低枚数になったら、終わりにしてOKです。
え? “オチ”もなく終わって良いのって?
大丈夫です。私が許可を出します(笑)。
なぜって、そこでいつわりの感情を“オチ”としてひねり出して、
周囲も自分も納得させる事のデメリットは、前回まででお話ししているとおりだからです。
ですから、まずはどんどん、自分の感情を原稿用紙に書いて下さい。
それでも指定枚数に足りなかったら、
今度は、二番目に浮かんできた感想・感情を元に、同じように書いて下さい。
そうして、ついに書く事が無くなった時、感情や思考が、ふっと、移り変わる時が来ます。
来ない場合は、無理して移行しようとしないで下さい。
それは、あなたの心を守る大切な防衛反応だからです。
気づきたくなかった事に気づいて、受け入れられる心の準備が整った時に、
その変化は起こるのです。
例えばこの例の、主人公が自分勝手なのにみんなに好かれる状況に怒っている人は、
もしかしたら、毒親の下に生まれ育ち、
自分の希望を伝える事より、必死に相手の喜ぶ事を探り、
懸命にそれに合わせて生きているのに、
周囲にはそんな苦労を打ち明ける事もできずに来たのかもしれません。
だから、ふっと、
と思い、続けて、ふっと、
などと思ってハッとして、
自分が親を許せないでいる事や、将来のどこかで親を捨てる覚悟を決めつつあった自分に、気が付くかもしれないのです。
そういう重要な感情は、あなたの心が、本当の感情にまだ気づきたくない、認めたくないと思っている間は出てきません。
外野に急かされたり誘導されて、強制的に引っ張り出されてくる答えは、本心から目をそらすために、正解からズレている事の方が圧倒的に多いです。
【第一回】の補足でお話しした、私が当時言葉にできなかった不快感と怒り↓↓↓
読書感想文が“強敵”な理由①(私の場合:小学生時代の読書感想文のトラウマ)|八名木 遙子 (note.com)
は、まさにそれを予感していたためでした。
その時に進んでしまった、間違った方向性は、
全くの無意識のまま、
それからかなり長い間、私を苦しめました。
読書感想文に苦手意識を感じている人の何割かが、同じような予感と不快感を経験しているのではないかと思います。
ですから、これ以上苦しまないためにも、
最後をきれいにまとめる“オチ”は、作ろうとしないで下さい。
「なんで自分はこんな事思ってるんだろう」の問いと答えが、自然に湧き上がってきた時で良いのです。
※絶対に忘れないでいただきたい、非常に重要な注意点
この、感情をぶちまける系で感想文を書く場合に、どうしてもご理解いただきたい注意点があります。
もしあなたが、
という、ポジティブ感情全開の感想文になりそうな場合は、気にする必要のない注意点です。
長くなってしまうので、この件は別ページにさせていただきました。
補足は要らないよーという方は↓↓↓
【第三回】の予告
ネガティブ感情でもOKと何度も申し上げていますが、
「それすらも浮かばないんだけど?」
という方もいらっしゃると思います。
私もそんな時、ありました!
自分の感情を見つけやすくする・気づきやすくする・浮かびやすくする方法をお話しします。
【第一回】からお読みになりたい方はこちら
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?