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気ままな読書日記

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ジャンル関係なく、気ままに本の感想を書いていきます。
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2023年5月の記事一覧

山葉隆久『誰とでもどこででも働ける最強の仕事術』自由国民社

山葉隆久『誰とでもどこででも働ける最強の仕事術』自由国民社

本書は単なるノウハウ本ではない。それは、最初に著者自身の職場がなくなってしまうという体験談から始まっている。

著者は、ヤマハの半導体事業に従事していたが、ロームに買収され、ローム子会社のローム浜松に転籍した。ここでの経験を含めて、6社に在籍した結論は、「できる人」とは、限られた時間で最大の成果を上げられる人だと言う。

そのために個人として取り組むこととして、
1 どうすればできるか考える。どう

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菊地信義『装幀余話』作品社

菊地信義『装幀余話』作品社

本の装幀者で、2022年3月28日で逝去された著者の、生前のインタビューや、雑誌等に掲載されたインタビュー記事、エッセイなどを集めたものが本書である。

小説などを書いている作家を一次産業とすると、今は二次産業として、それを利用するコピーライターやイラストレーターが賑わっているとし、装幀の仕事は三次産業というところかなと、著者は言う。

二次産業的な作品がいろんなメディアにあれているがちっとも面白

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栗澤順一『本屋、地元に生きる』KADOKAWA

栗澤順一『本屋、地元に生きる』KADOKAWA

本が売れないといって久しい。本を読まなくなった。そのうえ、電子書籍が増えているから、紙の本を読んでいる人は、さらに少なくなっていることだろ。

そうすると、ネット書店もあり、本屋は厳しくなってくる。東京でも、今後、賃貸契約が切れるときに、消えていく店舗があると予想されているが、地方の本屋の場合は、さらに苦しく廃業してしまう。

ところが、岩手県盛岡市は「読書のまち」であり、市内に27店もの書店があ

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