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何でも良いから、原形のまま食べさしてくれ

高齢者施設に勤めていたり、在宅のケアをケアマネージャーや訪問介護を通じて働いて、食事について1つ思った事があります。
 
日本人、特に高齢者は肉より魚を好むという訳ではない

という事です。

1.肉好きも多い

確かに、肉肉しいステーキのような食事は年齢的にもあまり食べる高齢者はおりませんでした。義歯(入歯)だったり、消化機能であったり身体による事情もあります。
 
しかし、お肉が含まれた料理か、魚が含まれた料理どちらが好まれるか問われると答えはないように感じられました。
 
戦前生まれの高齢者であっても、その後肉を食べる事には慣れているようです。又、魚は生魚、煮魚、焼き魚がありますが、鮮度等も非常に他の食材より敏感に感じ取れる為、食通には介護施設で出るような魚はあまり好まれないようです。 

2.これからの高齢者

これからの高齢者はどうかといえば、ますます銀座でマクドナルドが出来たと感銘を受けていた世代でもあるので、むしろ肉の方が好ましいとも憶測できます。
 
私も、浅草のかつやに良く行くのですが、外国人に負けじと高齢者男性で溢れかえっております。
 
還暦どころか、70過ぎたおじいさんも、かつ丼やとんかつをバグバグ食べております。
 
まさに朝食に焼き鮭は食べるけど、昼、夜は洋食を食べてきた世代です。
 
ただ、義歯を用いたり身体上の理由で、常食(普通食)を食べられなくなった時はどちらも見た目的にも触感的にも本来とはかけ離れる為、肉、魚云々ではなくあまり食に対しての楽しみがなくなっていくのかもしれません。
 
個人的には私が、以外にも魚と肉の好む割合で不自然に感じたのもこの辺が理由だと思っております。

3.原形(常食)で食べる楽しみを

もはや、肉も魚も慣れ親しんだ高齢者です。健康的にどちらが良いかと言った事は差し置いても、食べる楽しみが奪われていってはどちらでも良くなってきます。
 
肝心なのは何を食べようとも、美味しく有難く食べられるように健康な身体と歯を持っていたい事だけは事実です。

介護施設には刻み食、ミキサー食等と色々な食事形態があります。残念ながら、原形に遠ざかれば遠ざかる利用者さん程、食事の楽しみは感じられませんでした。
 
食べ物の好き嫌いは人それぞれあるとは思いますが、何はともあれ、肉も魚も野菜も自然に近い状態で食べたいものです。



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