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ビジネス日記

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筆者のビジネスに関する考察や考えを言語化しお伝えしていきます。
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#財務コンサル

決算書以外に財務コンサルや銀行員が見ている法人事業概況説明書とは

決算書以外に財務コンサルや銀行員が見ている法人事業概況説明書とは

中小企業診断士の山田盛史です。中小企業の経営者の皆さん、法人事業概況説明書という書類を重要視していますか。決算書と言えば、損益計算書と貸借対照表が真っ先に思い浮かぶと思います。また、各勘定科目の内容が書かれた勘定科目明細も含めて、これらの書類は企業の財務状態を表す書類として最重要であることは間違いありません。
これらの財務諸表以外で、結構重要なことが書かれているが、あまり名前を聞かない書類で法人事

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倒産件数の状況と今後の懸念

倒産件数の状況と今後の懸念

こんにちは、中小企業診断士の山田盛史です。
新型コロナウィルスの影響による倒産件数、従業員の解雇件数が増加しているといったニュースを最近多く目にするようになってきました。
今回は倒産件数の状況について書きます。

足元の倒産件数の状況
2020年9月1日に帝国データバンクが公表した「新型コロナウィルス関連倒産」を見ると、集計を開始した2020年2月末から9月1日16時現在において新型コロナウィルス

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管理会計において社内取引・社内売上を設定するメリットとデメリット(その3)

管理会計において社内取引・社内売上を設定するメリットとデメリット(その3)

社内売上や社内取引という科目や形態をなぜ取り入れるのでしょうか。
社内の部門間の取引ですので、企業全体としての最終利益を算出する上で、社内売上やその社内取引からの部門利益は相殺されてしまいます。
今回は管理会計において社内取引・社内売上を設定するメリット・デメリットを改めて考えたいと思います。本シリーズ3本目の記事です。

社内取引・社内売上のメリット
ホールディングス形態を採用し、いくつかの事業

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管理会計において社内取引・社内売上を設定するメリット・デメリット(その2)

管理会計において社内取引・社内売上を設定するメリット・デメリット(その2)

以前、管理会計において社内取引・社内売上を設定するメリット・デメリットを記載しました。

今回は続編として社内取引・社内売上を設定するメリット・デメリットを別の確度から記載します。

改めて社内取引・社内売上とは?
社内取引とは、社内での売り上げに関する取引を行うことです。

もう少し具体的に言うと、A社では製造部門と販売部門と分かれており、製品を製造部門で作ります。

この製品を販売部門に製造部

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中小企業こそITの利活用を図るべき

中小企業こそITの利活用を図るべき

中小企業診断士の山田盛史です。
最近テレワークが当たり前になりつつあり、私もほぼテレワークで仕事をしています。

業務のオンライン化
研修の仕事は集合研修からzoomを使ったオンライン研修に切り替わりました。

コンサルティング業務はもともとオンラインでも出来る業務なので少しずつオンラインに移行しています。
支援先の事業者様の状況や内容にもよりますが7割近くはオンラインで仕事をしている感覚です。

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運転資金の借入に効果的な短期継続融資とは

運転資金の借入に効果的な短期継続融資とは

企業にとって運転資金の調達は頭の痛い問題です。手元に売り上げが入るまでの間の運転資金の借り入れを行うにあたり、短期継続融資という方法があります。
事業者様にとっては返済の負担を小さくできるため、運転資金の資金繰りに苦労している事業者様は有効です。どのような融資なのか紹介します。

毎月の返済負担が大幅に減る
運転資金の融資にあたり約定弁済付き証書貸付を利用している事業者様は多いと思います。証書貸付

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据置期間中に経営改善を進めておく

据置期間中に経営改善を進めておく

今回の新型コロナウイルスの影響によって多くの事業者様が各金融機関の特別貸付を、据置期間を設定して受けられていると思います。
今回は据置期間の差異による支払い額の違いを考えてみます。
据置期間中は元金返済がなくコロナウイルスの影響によって事業の先行きが不透明な事業者様にとっては長めに取っておいたほうが良いと思います。

しかし、据置期間を長くすればするほどトータルの支払額が大きくなります。据置期間に

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